挑戦が拓くキャリアチェンジ──営業からデジタル部門への飛躍の軌跡

理系からビジネス職へ。自分らしさと新たなステージへの挑戦

理系の農学部出身の中根さんがビジネス職を志望したきっかけは、「自分自身に適していることに目を向けたからだ」と語ります。

中根さん：研究をコツコツと進めるより、様々な人とコミュニケーションを取りながら仕事をする方が自分に向いていると感じビジネス職を志すことを決意しました。周りの多くは大学院に進学しましたが、私は農学部で食品にも深く関わっていたこともあり、食品メーカーを中心に色々な企業を受けていました。

文系就職に対しての不安も、選考を経ていく中で解消されたそうですね。

中根さん：最初は不安もありましたし、「理系学部在籍でなぜ文系職種を受けているのか」といった質問は就活中よく聞かれました。ただ、それは悪い意味ではなくて、面接の中でも研究の話をかなり真剣に聞いてもらえることが多く、ビジネス職を受ける数少ない理系学生として興味を持ってもらえていると感じることが多々ありました。そんな中でサントリーに興味を持ったのは、食に対する関心、そして入社時に海外にも興味があったからです。食品メーカーであり海外展開も進んでいると感じたことに加え、就職活動中に出会った社員の方々が非常に魅力的だったことが大きな決め手となり、入社を決意しました。

『社内公募制度』で広がった新たなキャリア──営業からデジタル部門への転身

現在の仕事はデータ分析ツールの開発など、結果をある程度想定しながら作っていけるものが多く、その仕事の進め方が自分に合っていると感じるそう。

営業としてキャリアをスタートした中根さん。営業推進部門に異動して感じたデータ活用の可能性が今のキャリアに繋がったと話します。

中根さん：就職活動で様々な方のお話を聞く中で、多くの社員が営業経験を持っていることに気づきました。営業を経験することで他の方々と共通の話題ができ、人脈も広げやすいのではないかと考え、自分自身も営業にチャレンジしてみたいと感じました。
希望どおり営業部門に配属され、最初の3年間は栃木・茨城エリアで飲料部門の営業として地場のスーパーや酒販店様等を担当しました。当時は同年代の活躍する同僚と比較して自分の営業成績の伸び悩みを感じ、落ち込むことも多かったです。

そんな中、首都圏営業本部の営業推進部へ異動となり、データ活用の機会が増えたことが転機となりました。営業活動をより推進していくために、データ分析ツールをExcelで作成したところ、全社的に使われるようになり、大きなやりがいを感じたことを覚えています。
一方、現場でのデータ分析の主なツールとして当時はExcelを利用していて、機能に限界を感じる部分もあったのですが、そんなときに、デジタル部門の方からダッシュボードツール（※）の活用事例を紹介され、とても便利だと感じたためすぐに自分でページを作成して活用するようになりました。次第に、「この便利なツールを自分だけでなく、飲料営業部門全体へ広げられれば、営業のデータ活用がより進むのでは」と思うようになり、そういったことができる部門への異動を目指し『社内公募制度』を利用。念願叶ってデジタル部門への異動が決まりました。

※ダッシュボードツール：さまざまなデータを一目でわかりやすく可視化するためのツール

営業の経験が今のキャリアに大きく活かされ、やりたいと感じていた仕事が実現できているのだそうですね。

中根さん：現在は飲料営業部門全体でのデータ活用を推進することが主な業務内容です。そのために現在は、研修を開催するなど各部署が自分たちでダッシュボードを作成・活用できるようになるためのスキル習得をサポートしています。
また、営業推進本部と連携して、全社活用できるダッシュボードの開発も行っています。営業を経験したことで、データ活用における現場の課題がよく理解でき、また営業部門で培った社内のネットワークも活かしながら働けています。現在の業務では飲料営業部門の社員全体に関わることができ、貢献できる範囲やインパクトが大きいことに非常にやりがいを感じています。営業の方から実際の商談での活用事例を耳にすると嬉しく、自分自身のモチベーションにも繋がっています。

異動してみて感じる職場の雰囲気の違いはありますか。

中根さん：営業部門にはコミュニケーション能力が高く、行動が早い人が多い印象です。また自分に自信を持っている人も多いですね。自分のやってみたいことやお客様にとって良いと思うことを、自信を持って相手に伝えるのは大事なことだと思います。デジタル部門は自己研鑽に熱心な人が多いですね。新しい情報やツールが次々と出てくるので、常に勉強している人が多く、とても刺激になっています。

挑戦者を全力サポート！サントリーの企業文化が生み出す成長環境

デジタル部門に異動して、社内で担う役割の変化を感じたそうですね。

中根さん：デジタル部門に移ってから自分の仕事が大きく変わりました。最初は協力会社と一緒に働くことが多い点に戸惑いました。自分でプログラミングを行ってコードを書く機会が多いのかと思っていましたが、実際にはそれらの仕事は協力会社にサポートいただき、求められるのは課題の発見や解決策の提案、そしてプロジェクト全体のマネジメントです。
今ではシステム開発のプロジェクトのスケジュール管理や費用の管理など、マネジメントの仕事を任されることが多く、自分の役割が変化したことを実感しつつ、日々業務に邁進しています。

役割の変化も「やってみなはれ」の気持ちで前向きに取り組まれている中根さん。サントリーは会社全体に「やってみなはれ」の精神が浸透している、と語ります。

中根さん：例えば、営業推進部に在籍していた頃、デジタルチャレンジというデジタルの様々なスキルを習得できる研修に参加したことがありました。その研修は参加必須のものではありませんでしたが、当時の上司は私の「挑戦したい」という気持ちを尊重してくれ、約半年間、研修を続けることができました。社員一人ひとりの「やってみたい」という気持ちや挑戦を応援してくれる温かい会社だと思います。私自身も今デジタルマーケティングに興味を持ち始めているので、今後関連する知識を習得できる機会があれば積極的にチャレンジしていきたいと考えています！

理系出身ながら、自身の興味と挑戦心を武器に営業職へ進み、さらにデジタル分野へとキャリアを切り拓いてきた中根さん。サントリーには挑戦する人を応援してくれる風土があると語るその姿は、まさに「やってみなはれ」の精神を体現しています。自分の可能性を信じて新たな道を進む中根さんの今後の活躍が楽しみです！

※内容・社員の所属は取材当時のものです。

【サントリーで活躍するデジタル部門の記事はコチラ！】

デジタル時代の新しい価値創出に挑む！　サントリー流デジタルマーケティング

ユーザーの声が原動力に。IT未経験からの挑戦

ITの力でサントリーを支える。システム開発に挑む若手エンジニアの働き方│新入社員の声