2025.06.09
デジタル時代の新しい価値創出に挑む! サントリー流デジタルマーケティング

サントリーのデジタル&テクノロジー部門で活躍する社員を特集する本シリーズ。第1回目は、デジタルマーケティング部(現・デジタル推進部)に所属する、金融業界から転職した小野寺さんと、営業や人事部門を経験してきた藤井さん。お二人に具体的な仕事内容やキャリア、部署の魅力についてお話を伺いました。
※写真左から、藤井さん、小野寺さん
デジタルを掛け合わせ、お客様との新たな関係性を作る
さっそくですが、現在のお仕事内容を教えてください。
小野寺さん:私たちの部署は基本的にプロジェクト制で活動しており、私は「就活DX」と「ボス得!」という2つのプロジェクトでリーダーを務めています。
「就活DX」は「不安や悩みの多い就活を、デジタルを活用することでより良い体験に変えたい」という思いからスタートしました。世の中の課題解決にも繋がるテーマで、非常にやりがいを感じています。
「ボス得!」は「クラフトボス」のキャッシュバックサービスです。商品にさまざまなコミュニケーションやクーポン提供といったデジタル体験を組み合わせて、お客様に「クラフトボス」をより手に取っていただくことを目指しています。
藤井さん:同じく「就活DX」プロジェクトに参加しており、私は集客チームリーダーとして、メディア戦略や集客施策の立案、実行を担当しています。
また、企画グループに所属し、部署全体の組織課題の把握や来期に向けた戦略の検討、コミュニケーションを含む組織風土の改善などにも幅広く携わっています。
部署は海外メンバーを含めて約40人、プロジェクトは常時20件ほど稼働しています。プロジェクトごとに目的も扱うサービスも異なるため、部署共通の戦略としてまとめ上げるのは難しさもありますが、とても重要な仕事と捉えています。
部署として求められている役割とは何でしょう。
藤井さん:データの活用やリサーチを通してお客様のインサイトを探り、課題を構造化すること。そしてお客様との中長期的な関係性をどのように築いていくかを考え、実行し、結果としてビジネス貢献につなげていくこと。それが私たちの部署の役割です。
これまでサントリーの飲料や酒類のビジネスは、テレビCMなどといったマスの接点を持つことが主流で、できるだけ多くのお客様に商品を認知してもらい、店頭で購入いただくという流れでした。しかし今後、お客様との関係性をより深めていくためにも、そして事業やブランドをさらに成長させていくためにも、私たちの担うデジタルの領域での挑戦が必要不可欠になってきています。
小野寺さん:サントリーには、これまで培ってきたお客様とのリアルの接点がたくさんあります。そこにデジタルを掛け合わせることで、お客様との新たな関係性を作っていけると考え、事業の構造改革も見据えて活動しています。
日に日に進化するデジタル技術とは、どのように向き合っていますか。
小野寺さん:課題に対して一番良い方策を立てることが重要なため、最先端の技術ありきではありませんが、最新のデジタル技術を取り入れることで新しい体験や価値を提供できないかという可能性は常に考えています。例えば生成AIの誕生により、コンテンツをより簡単に作成できるようになりました。AR/VRの技術もブランドの世界観を豊かに伝えていく上で、これから重要な役割を果たしてくれると思います。
既存のやり方にとらわれず、新しいことに積極的に挑戦するサントリーのカルチャーを感じます。
小野寺さん:必要とされるスキルも次から次へと移り変わっていくため、新しいことに挑戦し続けよう、学び続けようというマインドセットがとても重要です。「“変化”はむしろ“チャンス”」と捉えると、目の前にはいろんな可能性が広がっていて、毎日の仕事がとても面白いです!
藤井さん:風通しが良く、失敗を恐れずに働ける環境も整っていますよ。メンバーは自分の考えや気持ちを率直に発言できますし、上司はそれをきちんと受け止めてくれます。
小野寺さん:まさに「やってみなはれ」精神が根付いていると実感しています。私は転職をしてサントリーに入社しましたが、この点が一番の魅力ですね。
多様な経歴の社員たちが集うデジタル&テクノロジー部門
お二人のキャリアについても詳しく教えてもらいました。

小野寺さんは転職をしてサントリーへ入社されたと聞きました。
小野寺さん:前職はインターネット金融サービスを扱う会社で、マーケティングやUI/UX改善、新規事業の立ち上げなどを担当していました。2021年にサントリーへ入社し、以来、デジタルマーケティング部(現・デジタル推進部)に所属しています。
デジタルの分野に興味を持ったきっかけや、サントリーへの転職を決めた理由を教えてください。
小野寺さん:学生のころにiPhoneが登場し、インターネットを使ったサービスがより身近なものになりました。私は法学部出身でデジタル分野の専門知識はありませんでしたが、この先どんどん成長していくだろう技術や業界で挑戦してみたいという思いで就活をし、新卒ではネット金融の会社に入社しました。
その後、時代の潮流はデジタルトランスフォーメーション(DX)へ移行。新型コロナウイルス感染症の流行も重なりDXの重要性が高まる中「インターネットが主軸ではない企業で、これまでの経験を活かしたチャレンジをしてみたい」と考えるようになりました。
リアルな商品を多く取り扱うサントリーでは、既存流通でのビジネスが売上の大半を占めています。そこへデジタルを掛け合わせて、さらなる事業拡大に挑戦したい──そのような思いでサントリーへの転職を決めました。
「挑戦したい」という思いは叶いましたか?
小野寺さん: はい。入社後はプロジェクト推進役として、法人向け健康経営サービス「SUNTORY+」や健康行動促進アプリ「Comado」、クラフトボスのCRM「ボス得!」など、多彩なデジタルサービスの立ち上げや成長を担ってきました。サントリーの強みである商品力を生かしつつ、デジタルで新たなお客様との接点をつくることに挑戦できたと感じています。
今後は、ブランドの枠を超えて全社的なデジタル体験を設計・実装し、より多くの方に「サントリーらしさ」を感じていただける新しいサービスや体験を提供することが目標です。

藤井さんは新卒でサントリーへ入社し、最初は営業をされていたそうですね。
藤井さん:2013年にサントリー食品インターナショナルに入社し、最初は北海道で清涼飲料の営業をしていました。その後2017年から人事部門で人材育成や採用を担当。そして2024年に社内公募制度を利用し、デジタルマーケティング部(現・デジタル推進部)に異動してきました。
異動は自ら希望したとのこと、興味を持ったきっかけは何だったのでしょう。
藤井さん:人事部門にいたころ、年間何百件もの面接や面談を行っていました。人対人の関係構築の重要性を実感する一方で、工数が多くかかってしまうために関係を十分に深めていけないことが課題でした。
そうした折「就活DX」プロジェクトでデジタルマーケティング部と協働したことが転機となりました。課題解決につながるデータを活用するスキルやお客様起点の体験設計に触れるうちに、自身も挑戦したいという思いが募り、社内公募に手を挙げました。
異動されて半年が経ちました。いまの想いを聞かせてください。
藤井さん:営業ではお得意先の課題、人事部門では経営課題に取り組んできました。現在では事業課題や社会課題にも向き合うようになり、自分の興味のベクトルがどんどん外向きに広がっているのを実感しています。ここでたくさんのことを学び、いずれは自身のアイデアや想いを形にして、社会に役立つ価値を生み出せる人になりたいです。
将来への想いを語るお二人からは「やってみなはれ」の精神が伝わってきます。
さまざまなキャリアの社員が活躍するサントリーのデジタル&テクノロジー部門では新しい価値創出に向け、今日も前向きに挑戦を続けています。

※内容・社員の所属は取材当時のものです。

小野寺 大地Daichi Onodera
サントリーホールディングス株式会社
デジタルマーケティング部(現・デジタル推進部)
新卒では大手金融サービス会社に入社し、マーケティングやUI/UX改善、新規事業の立ち上げなどを経験。社会人10年目の2021年にサントリーへ入社し、デジタルマーケティング部にて「SUNTORY+」や「Comado」の立ち上げや成長を手掛ける。現在は「就活DX」と「ボス得!」のプロジェクトリーダーを担当。

藤井 陽伸Harunobu Fujii
サントリーホールディングス株式会社
デジタルマーケティング部(現・デジタル推進部)
2013年にサントリー食品インターナショナル株式会社に入社。北海道の営業部門に配属され、量販店の本部担当を務める。2017年に人事部へ異動し、食品事業で人材育成や新卒・経験者採用の経験を積んだ後、2021年からはホールディングスの人事として採用全般を担う。2024年に社内公募を利用して現在の部署に異動し、企画業務や「就活DX」プロジェクトを担当。