白州蒸溜所便り
【白州蒸溜所】春のフォトレポートをお届けします
2025年5月2日
こんにちは、森川ユタカです。
4月に入り少しずつ暖かい日が増え、白州蒸溜所の桜も満開を迎えました。この時季の白州蒸溜所は、様々な植物が芽吹きはじめ、場内を彩ります。
今回のフォトレポートは、そんな白州蒸溜所の春の様子をお伝えします。
満開のヤエベニシダレと奥に望むまだ雪が残る八ヶ岳
ビジターセンターで受付を済ませ場内へ進んでいただくと、左手から大きく枝を垂れる満開のヤエベニシダレが皆さんを迎えます。
この日は、遠くに望む八ヶ岳にはまだ雪が残っていて、冬から春へと季節が変わる様子を体感することができました。風に揺れる枝垂れ桜が、あたたかな春の訪れを伝えてくれます。
五分咲きのヤエベニシダレ
こちらは五分咲きの頃のヤエベニシダレですが、満開の頃と比べると、花の色合いがより濃い紅紫色であることが分かります。
シダレザクラは約20種類あるとされていますが、そのひとつであるヤエベニシダレは、つぼみから開花にかけて花弁の色が変化するのが特長です。まだつぼみの多い五分咲きの頃は鮮やかな濃い紅紫色が目を引きますが、花が開くにつれて淡く優しい紅紫色へと変わります。
春を告げるフキノトウ
春の"白州の森"を散策する際は、ぜひ落ち葉の隙間にも目を向けてみてください。地面からひょっこりと顔を見せるフキノトウをあちらこちらで見かけることができます。4月に入ると白州蒸溜所のご案内係の間でも「フキノトウが顔を出したね。」「いよいよ春だね。」といった話題が多くなります。
鑑賞するだけではなく、春の味覚のひとつとしても知られるフキノトウ。そのほろ苦い味わいは、食べることで冬の間におとろえた体の機能を目覚めさせるとされています。
場内の各所で一斉に開花するミツバツツジ
4月中旬の白州蒸溜所では、まだ多くの植物がつぼみの状態で暖かくなる日を待ちわびています。そんな中、一足早く鮮やかな花を咲かせたのがミツバツツジです。ミツバツツジは場内の様々な場所で鮮やかな紅紫色の花を咲かせ、白州蒸溜所を明るく彩ります。
珍しい淡黄緑色の花を咲かせるウコンザクラ
場内の一角で、桜としては珍しい淡黄緑色の花を咲かせるのは、ウコンザクラです。
黄色色素のカルテノイドと、緑色色素のクロロフィルが他の桜の品種より多く含まれるため、独特の柔らかな色味の花となるそうです。約400種類あるといわれる桜の中でも、このような淡黄緑色の花を咲かせる桜は数種類しかありません。そのため、その希少性と優雅さから、国内だけでなく海外の方からも人気の高い品種です。
たくさんの野鳥が暮らす"白州の森"
"白州の森"の小道を歩いていると、「ホーホケキョ」というウグイスのさえずりが聞こえてきました。ウグイスは、秋から冬の間は「チャッチャッ」と鳴き、春の繁殖期になると、オスがメスへのアピールや縄張りを主張のため「ホーホケキョ」という鳴き声になります。
「ホー」で胸いっぱいに膨らませて息を吸い、「ホケキョ」で吐き出しながら声を響かせます。ウグイスはやぶの中に隠れていることが多いので、姿を目にすることはなかなか難しいのですが、さえずりは"白州の森"によく響きわたっています。
年間50種類以上もの野鳥が訪れるバードサンクチュアリでは、野鳥たちのさえずりでも季節の移ろいを感じることができます。
今回は、白州蒸溜所の春の様子をご紹介しました。
毎年5月10日から16日は、野鳥愛護のために設けられた愛鳥週間です。
現在開催中の「白州の森」ミニツアーでは、ご案内係の説明を受けながらバードサンクチュアリの散策が楽しめますので、ぜひ参加いただき、バードサンクチュアリの様々な植物や鳥たちのさえずりを体感してください。
<「白州の森」ミニツアー>
・開催日 平日開催
・開催時間 11:15~11:45、14:15~14:45
・所要時間 約30分
・参加費 無料
・対象 白州蒸溜所・サントリー天然水 南アルプス白州工場にご来場されたお客様
※「ウイスキー博物館・セントラルハウス入場」もしくはツアー参加者のみ対象のツアーです。
※悪天候などの理由で中止になる場合があります。
※詳細につきましては、白州蒸溜所のホームページにてご確認をお願いいたします。
【お知らせ】「白州蒸溜所ものづくりツアー」は抽選制です 。 詳細につきましては、白州蒸溜所のホームページにてご確認をお願いいたします。
★白州蒸溜所ホームページはこちら