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SPIRITS OF SUNGLIATH

#211 特別編 『スクラムハーフってどんな人?』

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サンゴリアスの新しいスクラムハーフとして新人・日和佐選手がデビューを飾りました。ジョーンズ監督曰く「将来の日本のグレーガン」。そう言われてみれば、日和佐選手とグレーガン選手が似てなくもない。さらにベテラン田中選手も似ているし、田原(耕太郎)選手にも共通点があるような気がします。

そこで、これらのスクラムハーフたちに共通のインタビューをしたら、「スクラムハーフってどんな人?」というタイプが見いだせるのではないかと閃きましたた。閃いたらやってみる。4選手にインタビューするために、8つの質問を用意し、連続インタビューを行なってみました。

【Q1】スクラムハーフになったきっかけは?
【Q2】スクラムハーフの面白さは?
【Q3】スクラムハーフの辛さは?
【Q4】好きなものをたくさん挙げてください
【Q5】泣くことはありますか?
【Q6】幸せを感じるときは?
【Q7】自由な時間ができたら何をしますか?
【Q8】自分の性格をひとことで言うと?

さて、これらの質問からスクラムハーフの人となりを、抽出することができるでしょうか?皆さん、ぜひ4選手のコメントを読み比べてみてください。

『1人目 ◇ 日和佐 篤』
◆日和佐 篤 (ひさわ あつし/1987年5月22日生まれ/166cm・70kg)

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【Q1】スクラムハーフになったきっかけは?

生きる道...チビが生きる道ですね。あとは自分は気が強いと思うので、いちばん気が強くないと出来ないポジションということですね。

【Q2】スクラムハーフの面白さは?

スタンドオフはゲームを作るポジションですが、スクラムハーフはゲームのリズムを作るポジションで、それが面白いですね。僕はハイテンポでやりたいですし、ハイテンポでやってて行き詰ったら、一度停滞させてとか、そうやってリズムを作るのが楽しいです。リズムを作るのが上手いのは、やっぱりキヨさん(田中澄憲)ですね。

【Q3】スクラムハーフの辛さは?

辛さですか...人より走ることですかね。カバーディフェンスもしなくちゃいけないですしね。別に走るのが嫌なわけじゃないですが、しいて言うのであればそこかなと思います。

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【Q4】好きなものをたくさん挙げてください

ラグビーは大好きです。見るのも好きです。昔見てたラグビーも好きでしたし、今では知ってる人が出てるという楽しさもあります。ラグビー以外だと、海に行って釣りをしたり、素潜りをしたり、ちょっとサーフィンをかじったりします。食べ物も海鮮が好きですね。歌は洋楽が好きで、いろいろ好きですがジャズも聞きます。あとは本も好きですね。「スイッチを押す時」という山田悠介さんの本とか好きですね。好きな色は青系です。のんびりすることが好きです。

【Q5】泣くことはありますか?

はい、あります。割とよく泣きます。負けた時や、映画を見て泣きます。恥ずかしいですが、特に別れのシーンで泣いてしまいます。大学の時も、玲央さん(岸和田)たちが卒業する時に、ひとりで大泣きして恥ずかしかったです。

【Q6】幸せを感じるときは?

ラグビーをしている時ですね。楽しくて仕方ないです。

【Q7】自由な時間ができたら何をしますか?

海に行ってボーっとしたいのと、友達と遊びたいですね。

【Q8】自分の性格をひとことで言うと?

"マイペース"と"強気"です。

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『2人目 ◇ 田中 澄憲』
◆田中 澄憲 (たなか きよのり/1975年12月28日生まれ/164cm・72kg)

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【Q1】スクラムハーフになったきっかけは?

小さいからですかね。いつのまにかなってました。小学校の時からラグビースクールでラグビーを始めましたが、バックスのポジションは全部ひと通りやりました。高校の時はウイングやフルバックをやってましたが、大学の時はスクラムハーフだけになりましたね。

【Q2】スクラムハーフの面白さは?

やっぱりゲームを作る立場なので、頭を使ったりとか、そういう部分が面白いですね。状況ごとにどうするか判断するところで、上手くいくと面白いですね。上手くいかないときはフラストレーションがたまりますし、責任を感じます。

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【Q3】スクラムハーフの辛さは?

辛い?辛さ?腰が痛いことですかね。常に腰痛です。やはり低い姿勢でボールを扱いますし、かがんで起きての繰り返しなんで、慢性的に腰痛の人は多いと思いますよ。多分ラグビーを引退しても、もう治らないでしょうね(笑)。

【Q4】好きなものをたくさん挙げてください

何ですかこの質問(笑)。難しいですね。リラックスする時、週末、練習が終わった時、明日休みっていう時は良いですよね。あとは家族、子供と遊ぶこと。旅行とか温泉とか。ちょっと休みがあると1泊2日でも近くの温泉に行ったりはします。あとは酒ですね。酒自体が好きというよりは、飲むときの雰囲気が好きなんでしょうね。仲間で一緒に飲む雰囲気は好きですね。

それからストイックというか、自分を追い込むのが好きかも知れないですね。自分にプレッシャーをかけるのは好きですね。だから練習が終わってパッと帰ったりができないんですよね。個人練習しちゃうんです。何ででしょうね。良く言えば向上心があると言うのか、もっとこうしたい、こう出来るという感覚があるんですね。

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【Q5】泣くことはありますか?

まぁ無いですね。映画を見てウルっとくることはありますが、泣きはしないですね。高校生の頃にラグビーの試合で負けて泣いたことはありますけど。子供ができてから、テレビで子供が頑張ってる番組とかを見ちゃうと弱いですね。初めてのおつかいとか、そういうのに弱いです。

【Q6】幸せを感じるときは?

普段の日常では、家族でリラックスしたり、遊んだりするときに幸せを感じますね。ラグビーではプレーが上手くいったときとか、ラグビーをこの年まで出来てることが幸せです。

【Q7】自由な時間ができたら何をしますか?

家族で旅行に行きます。

【Q8】自分の性格をひとことで言うと?

"負けず嫌い"でしょうね。

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『3人目 ◇ ジョージ グレーガン』
◆ジョージ グレーガン (George Gregan/ 1973年4月19日/ 176cm・73kg)

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【Q1】スクラムハーフになったきっかけは?

10歳の時にキャンベラのセント・エドモンド・カレッジという名門ラグビースクールに行き、ラグビーを始めました。

【Q2】スクラムハーフの面白さは?

チームのためにたくさんのコミュニケーションとスキルに関わり、忙しく、やる事がたくさんあるポジションであること。

【Q3】スクラムハーフの辛さは?

カウンターラック−これを受けると「落ちる」し、危ない。

【Q4】好きなものをたくさん挙げてください

好きな作家はエルモア・レオナード、世界中の食べ物、ジャズ、ゴルフ。

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【Q5】泣くことはありますか?

ものすごく嬉しい時、そしてものすごく悲しい時に泣きます。

【Q6】幸せを感じるときは?

親しい友達や家族と良い時を共に過ごす時、そして「グレート・スピリット」を持ってチームとプレーする時。

【Q7】自由な時間ができたら何をしますか?

本を読む。東京のまだ知らない所を探検する。友達と「タベマショウ&ノミマショウ」をする!

【Q8】自分の性格をひとことで言うと?

控えめ(謙虚、地味)。

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『4人目 ◇田原 耕太郎』
◆田原 耕太郎 (たはら こうたろう/1979年9月1日生まれ/171cm・68kg)

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【Q1】スクラムハーフになったきっかけは?

もともといちばんボール触るポジションなんで、やりたいなぁと思ってはいたんですが、それはきっかけではないですね。きっかけは、堀越さん(正巳/現 立正大学ラグビー部監督)を見てですかね。5歳からラグビースクールでラグビーを始めて、ずっとスクラムハーフをやりたいと思っていて、中学校からやっとスクラムハーフになりました。それまではスタンドオフをやったりしていました。とにかくボールをたくさん触りたくて、自分に向いているポジションだと思っていました。

【Q2】スクラムハーフの面白さは?

ゲームを作るところですね。良くも悪くも流れを決めますし、いちばんボールを触るので、そこが魅力ですね。チームのリズムやその日の調子、あとはバックスの選手によっても、パスの放り方は変えています。

【Q3】スクラムハーフの辛さは?

辛さ...。あんまりないですね。辛いと感じたことはないですね。

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【Q4】好きなものをたくさん挙げてください

釣り。買い物。あとは、ボーリング、映画。寝ることも好きですね。買い物は洋服の買い物です。映画ははやりの映画というよりは、「これは見ないだろう」という映画が好きですね。ビートたけしの映画とかも好きですね。

【Q5】泣くことはありますか?

ありますね。映画を見て泣いたりは絶対ないですけど、試合前とか、気持ちが高ぶると泣きますね。チームの一体感を感じる時とか、みんなのために何かしたいと思った時ですね。優勝した時やタイトルを獲った時も泣きますが、どちらかというと試合前が多いですね。

【Q6】幸せを感じるときは?

結構ありますね。友達と遊んでる時もそうですし、普通にみんなでキツイ練習や試合が終わって話している時も「いいなぁ」と感じますし、楽しいなと思います。

【Q7】自由な時間ができたら何をしますか?

旅行ですね。今いちばん行きたいのはシドニーです。前に留学させてもらっていた時期があったんで、また行きたいです。海が好きなので、海があるのと天気が良いので行きたいです。

【Q8】自分の性格をひとことで言うと?

人にはよく「何を考えてるか分からない」と言われます。いろいろ考えているんですが、それを表に出さないので、分かりにくいと思われているんだと思います。それとあまり騒いだりしないので、大人しいと思ってる人も多いと思います。試合中も誰かがミスをしたりしても、それに対してワーッと言うのではなくて、その日調子が悪いその選手を、どうサポートするかを考えます。チームのターゲットは試合に勝つことなので、ミスした選手はそのことを自分がいちばん分かってると思うので、あえてそれを言う必要はないと思ってます。そういう細かいことは、試合が終わってからでいいと思うんです。それよりは、その試合の残りの時間のパフォーマンスが上がるように声をかけたり、サポートする方が大事だと思っています。

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さて、いかがでしたでしょうか。個性的で魅力的なサンゴリアスのスクラムハーフ陣の魅力がお伝えできていたら幸いです。愛すべきスクラムハーフたち、これからまた何回も、この『スピリッツ』に登場してもらいたいと思います。最後に、今回のインタビューを含め、私がサンゴリアスの選手たちから感じた「スクラムハーフ像」は次のとおりです。

◆スクラムハーフはよく喋る。ただし決しておしゃべりではない。
◆スクラムハーフは気が強い。しかも皆を引っ張っていくリーダーシップがある。
◆スクラムハーフはよく動く。決断の連続の中で動いている。
◆スクラムハーフは落ち着いている。どんな状況でも冷静である。
◆スクラムハーフはマイペース。自分のリズムを大切にする。

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(インタビュー&構成:針谷和昌/編集:植田悠太)
[写真:長尾亜紀]

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