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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2014年11月18日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #185 “特別編”『キックオフ その3』

サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
 
 
「キックオフ」その3(解説:竹本 隼太郎)
 
 
相手のキックオフをキャッチした選手への味方のフォローは、寄りを早くして、しっかり相手をクリーンアウトするイメージで寄って行きます。というのも、相手はそこでボールを奪うために、2枚も3枚もかけて、タックルしてクリーンアウトしてボールを奪いに来ます。試合の入り(はいり)で「絶対に俺たちは勝つんだ」という思いをぶつけてくるので、こちらもそれに負けないようなサポートが必要で、相手が人数をかけてきたら、こちらもかけないといけないですね。
 
しっかりリフトして、上がったところでボールを取って、相手は全然競ることが出来なくて、降ろしたらしっかり味方がリップしてくれて、モールが出来て、というのが最高のパターンです。ロックのところで言えば最悪のパターンは、こっちは3人でリフトしたのに場所がずれていて、相手はリフトなしで1人でジャンプしてボールを取られてしまう、という状況です。
 
相手に点を取られた後、ひとりだけ取り返そうと意気込んで、セットが早くなったりする場合がありますが、そうなってくるとチームの動きがバラバラになって、良いチェイスが出来ないですし、ギャップが出来てゲインされて、結局良いディフェンスが出来なかった、ということになります。

 
チームがひとつになることが大事だと思いますので、流れが悪い時は、ゆっくりセットして、足並みをそろえてヨーイドンで良いチェイスをする。それで前で止めて、相手を敵陣に釘付けて、相手が蹴ったらちゃんとセットしてボールを奪い返して、その次に繋げるという意識を持ってやったら良いと思います。練習は定期的にやっています。
 
精神面で言えば「自分のところへ来るな」なんて弱気でいたら、ミスが起こりやすいのではないかと思います。常に「俺のところへ来い」と思っていた方が良いのではないかと思います。
 
<了>

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