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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2014年11月27日

トップリーグ2ndステージグループA 第1節vsヤマハ発動機ジュビロ戦の見どころ!

いつもサンゴリアスへの暖かいご声援ありがとうございます。
 

 
いよいよ今週末からジャパンラグビートップリーグ2014-2015セカンドステージがスタートします。トップリーグのタイトルを賭けたプレーオフトーナメント「LIXIL CUP」の出場権を賭けて、グループAの8チームで上位4チーム入りを争います。ファーストステージを振り返ってみても、今シーズンは各チームの力が拮抗しており、1試合たりとも楽な試合はありません。毎週熱戦が繰り広げられると思いますが、1月11日の第7節終了時、プレーオフ進出を決めるのはどのチームになるのか。7週連続のハードな戦いがいよいよ始まります。

 
ファーストステージのサンゴリアスは、6勝1敗の2位でプールBを通過しました。この数字だけを見ると順調に勝ち抜いたように思われますが、多くの方々が「今年のサンゴリアスは大丈夫か?」と感じたた通り、本来のサンゴリアスらしいアタッキングラグビーを皆様にお観せ出来た試合は多くありませんでした。様々な要因がありますが、中でもいちばんの要因はトップリーグ全体のレベルが上がって各チームの力が拮抗してきた事です。昨シーズンまでサンゴリアスは「追われる立場」のチャンピオンチームでしたが、昨シーズンは無冠に終わり、今シーズンは「追う立場」のチャレンジャーです。しかし、いざ試合になるとどこか受けに回ってしまっていたところがあったように思える場面が目立ちました。新しい戦術云々、技術云々ではなく、メンタルな部分でチャレンジャーになりきれていない事が、ファーストステージの“もたつき”の大きな要因だったのかもしれません。

 
昨シーズンタイトルを獲れずにシーズンが終わり、今シーズンも同じことを繰り返していては結果は同じと言う状況の中、2冠奪還のために、昨シーズンの反省点を活かし、トレーニング内容や戦術など、何かしらを変えなければならない中で、平行して常にトップ4に残るチームでいるための世代交代も進めていかなくてはならず、様々な点を見直し新しいサンゴリアスに生まれ変わりました。しかし、その中で、変えるべきではなかったモノ、省いてはいけなかったプロセスなど、チームの軸となる大事な部分が薄れてしまった部分があるのかも知れません。ウインドウマンスではサテライトリーグやトレーニングマッチを重ね、改めて課題も収穫も再確認する事が出来、徐々にサンゴリアスの目指す道が見えてきました。今シーズンのチームスローガンにもあるように、We Want it Back!(失くした物を獲り返す)、2冠のトロフィー以外にも失ったもの、忘れてしまっていたもの、大事なもの、そういったものを全て取り戻し、セカンドステージからはレベルアップしたサンゴリアスをお観せしたいと思います。

 
2ndステージグループA第1節vsヤマハ発動機ジュビロ戦の登録メンバー23名が発表になりました。このウインドウマンスでは、7人の選手が日本代表として活動するためチームを離れ、外国人選手も数名が母国の代表活動のためチームを離れました。残ったメンバーで戦ったサテライトリーグやトレーニングマッチでは、若手を中心に収穫や課題もはっきりしましたが、チームを離れていたメンバーが戻り、残っていたメンバーとの融合が短期間で出来るかどうかがセカンドステージ開幕戦の鍵を握る事となると思います。

 
23名の登録メンバーのうち、チームに残って活動していたメンバー14人に対し、代表での活動から戻ってきたメンバーが9人。スターティングメンバーでは9人がチームに残っていたメンバーからの出場となりました。どこのチームも条件は一緒になりますが、ジャパンのメンバーは火曜日の昼に成田に戻り、水曜日から本格的にチームに合流して週末の試合に臨む状況です。約1ヶ月間、別々の舞台でラグビーをしていたメンバーがどのように融合するかが試合の大きなポイントになるかと思います。

 
代表組からの注目メンバー1人目はPR#3畠山健介です。日本代表躍進の原動力ともいえるスクラムで頭角を表し、日本代表でも不動のポジションを獲得しました。マオリオールブラックス戦でのスクラムに代表されるように、日本代表のスクラムからのゲームの組み立てに大きく貢献しました。サンゴリアスに戻ってもセットプレーの安定に加えて、持ち味のフィールドプレーでの貢献でチームにエナジーをもたらしてくれる存在になれば頼もしい限りです。

 
代表組のもう1名の注目メンバーはCTB#13松島幸太朗。日本代表でも本来のフルバッグではなくセンターでの出場があり、持ち前のスピードと切れ味抜群のステップは、多くのファンの方々を魅了しました。勢いそのままにサンゴリアスのスタイルにこの短期間でアジャスト出来れば、チームにとって大きな存在となる事は間違いありません。ファーストステージでは若干怪我に悩まされる部分もありましたが、これからセカンドステージ、プレーオフ、日本選手権を見据えて、更なるステップアップが期待されるキープレーヤーです。

 
チームでのトレーニングを積んできたメンバーからの注目選手は、FB#15有賀剛です。チームの支柱として、長らくバイスキャプテンを務めてきた有賀の存在感は目を見張るものがあり、ファーストステージでも有賀の出場する試合では要所でチームに落ち着きを与えてくれました。若いサンゴリアスのバックスメンバーの中でのまとめ役として、ベテランメンバーの役割をしっかりと果たすと共に、「まだまだ若いやつらには負けない!」という意地とプライドをグラウンド上で発揮してくれることを期待したい存在です。

 
そしてもう1選手は、リザーブ#16青木佑輔。今シーズンはシーズン前の怪我でファーストステージを棒に振った青木ですが、懸命なリハビリを経てトップリーグの舞台に帰って来ました。コンディションはまだ100%ではないにせよ、日本代表での経験も豊富なキープレーヤーとして、出場の機会が巡ってくれば、チームにエナジーを与えるプレーでアグレッシブな姿を見せてくれることと思います。

 
約1ヶ月ぶりのトップリーグ再開。7週連続のサバイバルマッチを制するためにも、スタートダッシュは非常に重要です。特にセカンドステージ最初の3連戦で如何にチームに勢いをもたらすかという意味でも、今週の試合から全力全開のアタッキングラグビーお観せし、2冠奪還に向けて走り続けたいと思いますので、是非多くの方にご来場頂き、サンゴリアスの背中を後押しして頂ければと思います。熱いご声援を宜しくお願い致します。
 
 
■ジャパンラグビートップリーグ2014-2015 2ndステージ グループA 第1節
サントリーサンゴリアスvs ヤマハ発動機ジュビロ
2014年11月29(土) 14:00キックオフ

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