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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年11月14日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #109『順目・逆目』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「順目・逆目」(解説:野村 直矢)
 
 
「順目(じゅんめ)」はそこまで展開してきた方向と同じ方向にボールを動かすことです。例えばセカンドフェーズで逆にボールを動かすのであれば、それが「逆目(ぎゃくめ)」です。
 
順目、逆目の比率は、チームによって全然違います。最初からサインで決まっているチームもあれば、どっちに動かすかは選手が判断しているチームもあります。判断する選手は、誰でもいいのですが、9番、10番、12番の選手が判断することが多いと思います。
 
順目でいちばん外側まで行けば、逆目に攻めるしかありませんが、フィールドの真ん中にボールがあれば、順目も逆目も攻めることが出来るので、2つのオプションがあって、ディフェンスとしてはやり辛いですよね。

 
僕自身は、ディフェンスが少ない方、薄い方にボールを運んで攻めることを常に考えています。こっちの事情によって、相手が自然と薄くなる場合もあるんです。こちらが前に出られた時や、インサイドにもアウトサイドにも食い込んで行った時には、外の選手が内に寄らなければならない状況になったり、内側が外に行かなければいけない状況になったりするので、それによって一方が薄くなるんです。
 
サントリーは「相手がこうだからこういうディフェンスや攻撃をする」ということはなくて、「アタックもディフェンスも、自分たちのスタイルを貫くだけ」という形でやっているので、相手に合わせて、どちらか一方を多く使うということはありません。

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