2009年2月26日
「少年サンゴリアス」 Vol.21 ロッキー ハビリ
『アイスクリーム』
子供のころ、ラグビーを見たり、いろいろなスポーツをするのが好きでした。友達もたくさんいたので島に釣りに行ったり、ヤシの木に登ったりして、みんなでいつも何かやっていました。高いところが好きで、ヤシの木に登って下りることや、木から枝から枝へ飛び移るのが面白くて、でもそれはとてもリスキーだったんですが、そのリスキーなところが僕は好きでした(笑)。
それが僕のチャレンジ精神の始まりだったかもしれません。木登りは兄姉と一緒にやっていました。僕は10人兄姉の末っ子で、5人の姉と4人の兄がいます。いちばん上の姉は52歳、僕は27歳だから25歳離れています。
また子供の頃、あまり裕福ではなかったので家を建てる手伝いや、農園での手伝いなどいろいろとやりました。農園ではタロ、クマラ、タピオカなどを育てていました。そんなトンガのライフスタイルは日本と似ているところがあるので、日本の生活も気に入っています。
ちなみに父親の家系の勇敢な歴史は、島でも良く知られていました。そして子供の頃の父親の教育は、とても厳しかったんです。特に歳上の人や女性をリスペクトするように言われました。子供の頃、僕が女性などにリスペクトしない振る舞いをすると、よく父親に怒られました。厳しい父親でしたが尊敬していましたし父のようになりたいと思っていました。
今の自分があるのも、子供の頃にしっかりと教育してもらったおかげです。父親が私に人生について教えてくれたように、私の5人の子供には自分がロールモデルとなるように務めています。
子供の頃、最も嬉しかったことは7歳の時初めてアイスクリームを食べた時です。人が食べているのを見るまでアイスクリームのことを知らなかったし、買うお金も持っていませんでした。父親からもらったのはバニラだったと思うんですが今でもバニラがお気に入りですね。食べることの楽しみをそこで学んだのかもしれません。
5人息子の次男のテビタ君