サンバーズ選手同士のスペシャル対談

Talk × Talk西田寛基×彭世坤

「サンバーズのお笑い芸人×元気印」

昨シーズン、サンバーズに入団し、寮生活を送る中国出身の若きミドルブロッカー、彭 世坤選手。今シーズンは、試合中、「ポン・シーコン!ポン・シーコン!」と掛け声が送られて、チームメイトから愛されている様子が伝わります。西田選手は彭選手のことを「サンバーズの元気印」と言いますが、一体どんなキャラクターで、どんな人なのでしょうか?素朴な疑問を解消するべく、チームのお笑い芸人(笑)西田選手が立ち上がってくれました!西田選手が彭選手の素顔に迫ります。

ベンチメンバーの掛け声が嬉しい!

西田選手、彭選手は、一緒に寮生活を送っているんですよね。まず西田選手へ。彭選手はどういう性格ですか?

西田 彭は、フレンドリーな性格で、昨シーズン、チームに入ってすぐ、みんなと仲良くなりました。それに、彭は、僕の変顔や、ほかの選手が呆れてしまうような、くだらないことでも、「ナイス!」と笑ってくれるんです。それが、ほんと嬉しいですね。
西田は、(鍬田)憲伸と同じタイプで、天然系ですよね(笑)。
西田 憲伸と同じかーっ(笑)。

両選手はよく話すのでしょうか?

西田 彭に中国語の単語を教えてもらって、単語で会話したり、たまに英語で喋ったりしています。それでもどうしようもない時は、翻訳アプリを使ってコミュニケーションを取っていますね。ちなみに、僕の名前は、中国語読みで「シーティエン」。時々、彭に「シーティエン」と呼ばれることもあります。

ところで、今シーズン、試合中、彭選手がサーブを打つ際、「ポン・シーコン!」と手拍子と掛け声が送られていますね。

西田 今シーズンのリザーブメンバーは、昨シーズン以上に気合が入っていて、応援も積極的で、リーダーの喜入さんを筆頭に、声出し隊長の僕とでいろいろなアイデアを出し合って盛り上げています。その中で「ポン・シーコン!」コールは自然発生的に生まれたものなんです。リザーブメンバーは常に雰囲気づくりを意識しているんですが、彭は、「ポン・シーコン!」コールをどう思っているのかな。ふざけ過ぎている?
テンションが上がるし、最高です!中国の地元チームでは、リザーブメンバーがそんな風に応援してくれることはなかったので、サンバーズに来て、試合中、みんなが手拍子や声をかけてくれて、気持ちが暖かくなりました。みんなには感謝しています。

彭選手は、サンバーズの元気印

西田 そうなんだ。そう言ってもらえると、嬉しいな。彭は、サンバーズに来た時、チームの第一印象はどうだったの?
みんな、仲が良くて、雰囲気も明るくて、バレーボールに関しては、一人一人の役割が明確で、すごく良いチームだと思いました。あと、一番嬉しかったのは、例えば、試合中にミスをしたら、中国の地元チームだったら怒られることが多いのですが、サンバーズでは、「気にするな!大丈夫!」と逆に励ましてくれて。そうやって声をかけてもらえることで、「次は頑張ろう!」と思えます。
西田 今シーズン、彭は入団して2年目だけど、何か変わったことはある?
取り組み方が変わったと思います。中国にいた時は、コーチから言われたことをやるだけだったのですが、サンバーズに入ってからは、チームメイトを見て、コーチから言われることだけでなく、自分で考えて練習に取り組むようになりました。そこは成長したところだと思います。
西田 そうなんだ。もともとサンバーズは明るいチームだけど、彭が加入し、より明るくなったように思うな。彭は、みんなを笑顔にさせてくれて、和ませてくれるサンバーズのムードメーカー的存在で、元気印。素直な性格で、喜怒哀楽をストレートに表現する。その素直さが可愛くて(笑)!それに、優しい!黒鷲旗に出場した時、緊張していた僕をリラックスさせようと肩をもんだり、声をかけたりしてくれて。彭は、優しいよね。
(笑)
西田 照れるなよ!
西田は、チーム一明るくて、いつもみんなを笑わせてくれて、大好きです!
西田 僕はサンバーズのお笑い芸人なんで(笑)。

彭選手のことはなんでも知っています!

西田は、僕のことを“素直”と言ってくれたんですが…。僕、西田に失礼なことをしていませんか?西田は僕のことをわかってくれていると思って、ストレートに表現しちゃうんですけど…。例えば、西田からもらったお菓子を「美味しくない」と言ってしまったことがあるんですが…。
西田 (笑)。大丈夫!はっきり言ってもらう方がいいです。僕もそうだし!彭からもらった中国のお菓子を美味しくないと感じたら、「あまり好きじゃない」と言っているし。中国と日本で、味覚の違いもあるからね。
西田が僕の性格を受け入れてくれて嬉しいです!正直に話ができるので、西田といると楽ですね。
西田 ありがとう!味覚というと、彭は「ビックル」がめちゃくちゃ好きだよね(笑)。
「ビックル」は大好きですね!
西田 牛乳も好きだよね。あと、チキンが好き。オムライスの卵は、しっかり焼く。
その通りです(笑)。
西田 生野菜はあんまり好きじゃないよね?
生野菜は少しでいいです(笑)。

中国の麻婆豆腐が恋しい!

西田 彭は体が大きいけれど、量はそれほど食べないよね。
憲伸ほどではないですが、よく食べる方ですよ。西田は食べるのが遅いですよね(笑)。西田が1回食事する間に、僕は3回食べられる。
西田 (笑)。そういえば、彭は、料理に一味や七味をよくかけているよね?あれはどうして?
日本料理は、中国料理と比べると、薄味ですよね。僕が生まれた四川省は、シビから系の料理が多いんです。中国でも広東省の料理は比較的あっさりしていますか、広東料理よりも日本料理は淡白な味わいだと思います。
西田 そうなんだ!
だから、日本の麻婆豆腐は、僕からすると全然味がしなくて。ただの豆腐煮込みのように思います。
西田 日本にいたら中国の麻婆豆腐が恋しくなるんじゃないの?
それはありますね。辛いものが食べたくなります。僕も西田に質問があるんですが、いいですか?
西田 いいよ。
毎朝、どうしてシャワーを浴びるんですか?中国では朝、シャワーを浴びないので、ずっと不思議に思っていました。
西田 朝シャワーを浴びるのは、僕と(藤中)颯志くらいかな。僕の場合は、朝シャワーを浴びる理由は、目を覚まして、頭をスッキリさせるため。毎朝、熱いシャワーを浴びて、頭も体も起動させて、練習に臨むようにしていて、それがルーティンになっている。
そうだったんですね。謎が解けました!

小学6年ですでに180cm超え!

西田 寮生活の話でいうと、彭の部屋の前を通った時に、ドゥドゥドゥ…と変な音がして、なんなんだと思ったら、彭がゲームをしながら、機関銃を撃つ音を自分で再現していた(笑)。あれは、びっくりした!
すみません、驚かせて(笑)。オフは、よくゲームをしているんですが、その世界に入り込んでしまうことがあって、これからは気をつけます!
西田 あと、彭はバイクが好きだよね。
好きです!寮の近くにバイクショップを見つけて、先日、見に行ってきました。いつかバイクを買いたいと思っています。
西田 今は自転車だもんね。彭が自転車に乗っている姿を見ると、自転車がすごく小さく見える!
それは仕方がないです(笑)。
西田 両親も背が高いの?
父も母も180cmありますね。
西田 お母さんが180cmもあるんだ!バレーボールをしていたとか?
母は、祖父から言われて、バスケットボールをしていました。プロ選手を目指していましたが、なれなかったんです。
西田 彭がバレーボールをはじめたきっかけは?
子どもの頃から背が高かったので、母に勧められてバスケットボールをしていたんですが、チームが解散することになって、バレーボールをすることになりました。
西田 子どもの頃、どれくらい身長があったの?
12歳で180cmは超えていましたね。
西田 でかっ!
西田は、今、何センチありますか?
西田 180cm。
小学6年の時の、僕の方が大きいですね(笑)。西田は、まだ身長が伸びているんですか?
西田 伸びていないよ。彭はまさか伸びているの?
伸びていないです!
西田 そうだよね(笑)。身長が2メートルに達したのは、いつ?
14歳くらいですかね。

彭選手が西田選手を直撃!

西田 彭の背の高さは、遺伝だね。うちは、父も母も大きくないもん。彭は、兄弟は?
僕だけです。西田は?
西田 3人兄弟の末っ子です。上の兄とは年齢が離れているので、甘やかされて育ってきました!
あと、1つ疑問に思っていたことがあって、西田と憲伸は、どうしてそんなに仲が良いんですか?
西田 疑問に思っていたんだ!僕と憲伸は、お互いの実家も近いし、僕が小学4年、憲伸が2年の時から同じジュニアバレーボールチームでプレーしていて、中学は別々のところに進んだけど、鎮西高校でまた一緒になって、大学は別だけれど、国体で同じチームでプレーしているし。誰よりも長く一緒にいるから。
そうだったんですか!子どもの頃の憲伸はどんな感じだったんですか?
西田 ふざけた感じだった!けど、憲伸曰く、小さな頃から僕と一緒にいたから、こんなふざけた人間になったと、僕のせいにされて!
多分そうですね(笑)
西田 子どもの頃、「ちびまる子ちゃん」の花輪クンの真似をよくしていたんだけど、それを見て、憲伸も一緒にやっていて。今でも時々、寮で、花輪クンの真似を2人でやっているんだけど、子どもの頃から全然成長していないなと思う(笑)。
西田と憲伸は昔からの仲だったんですね。仲の良い理由がわかりました!

いつか国際大会で対戦しましょう!

西田 彭にラストクエスチョン!今シーズンの目標は?
自分自身の目標は、昨シーズンの自分より成長することです。チームは今シーズン、3連覇を目指しています。昨シーズンの2連覇は、ディマ(ドミトリー ムセルスキー)の活躍によるもので、僕はあまり優勝に貢献することができませんでした。今シーズンは、昨シーズンよりもチームの力になりたい。昨シーズン以上に攻守で活躍して、チームを3連覇に導けるように頑張ります。
西田 僕も3連覇が目標だな。リリーフサーバーで出場する機会が多いけれど、その与えられた役割でしっかりチームに貢献して、かつ、チームに良い影響を与えられるようにしたいな。
僕も最後に西田に質問があります。
西田 うん?何?
西田は、もっと大きな舞台でプレーしたいという夢はありますか?
西田 もちろん!もっとスキルを上げて、まずはサンバーズの正セッターになり、いつか代表で活躍したい。
では、近い将来、国際大会で対戦しましょう!
西田 彭と対戦できるよう頑張ります!

西田選手が彭選手に質問をするというスタイルで進んだ今回のTalk×Talkですが、彭選手も疑問に思っていたことをぶつけるなど、お互いのことをさらに知ることができ、両選手の仲はさらに深まった様子でした。ちなみに、西田選手が彭選手に好きな女性のタイプを聞く場面もあり、「感性が近い人がいいですね」と答えると、すぐさま彭選手も同じ質問を返し、西田選手は「一緒にいて笑顔になれる人」と回答。プライベートからバレーボールのことまでトークは尽きない様子でした。サンバーズのお笑い芸人と元気印がこれからもチームを盛り上げますので、両選手の応援をよろしくお願いします!

(取材日:2022年12月21日)

現役時代の荻野正二アンバサダーと、小学生の頃の西田選手(左)と鍬田選手(右)。
西田選手が小学6年の時に、熊本県立体育館でサンバーズの選手によるバレーボール教室があり、記念写真を撮ったそう。
ちなみに、ジェイテクトSTINGSの宮浦健人選手も、西田選手、鍬田選手と同じジュニアバレーボールチーム出身だとか。

「一番好きな母親が作る料理は?」と西田選手。彭選手は「じゃがいもとスペアリブの煮込み料理ですね」と答えていました。辛くない料理も好きなんだとか。

モデルさながらポーズを撮る両選手。

メインカットには真面目な顔バージョンも!

写真撮影を含めて、明るい両選手のトークは大いに盛り上がりました!

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