第72回黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会(予選第3日)
- 開催日時
- 2024年5月 3日(金) 16:30
- 会場
- Asueアリーナ大阪

3
- 25-13
- 25-23
- 25-15
WIN
0

試合経過

黒鷲旗全日本選抜バレーボール大会、グループ戦第3戦。サンバーズは北海道イエロースターズと対戦した。
第1セットからサンバーズは好守備から生まれたブレイクのチャンスを確実にものにする。アラインのサーブで攻め、アラインが自らパイプ攻撃を決めたり、ムセルスキーのスパイクで7-3とリード。中盤もムセルスキーのブロックやカウンターアタック、連続サービスエース、アラインのブロックで17-8と一気に点差を広げた。終盤も大宅が多彩なサーブで崩して佐藤のブロックなどでブレイクにつなげ、大差をつけてセットを先取した。
しかし第2セットは、勢いよく打ち込んでくる北海道YSのサーブにおされて切り返され4-8とリードされた。その後追い上げるが、スパイクミスが出て再び引き離される。それでも我慢強くサイドアウトを重ねると、鬼木のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのバックアタックで連続ブレイクを奪い16-16と追いついた。その後、長いラリーを奪われて再び先行され、サービスエースを奪われて17-20とリードされた。
それでも終盤、アラインのサーブで崩し、この日なかなか攻撃が機能せず苦しんでいた兪がブロックアウトで値千金のブレイクを奪い23-23と追いついた。さらに、喜入の好守備をムセルスキーが得点につなげ24-23と逆転。最後はアラインのサーブで崩してミスを誘い、セットを連取した。
第3セットはムセルスキーのスパイクで2-0と先行。喜入の好守備などで粘り、佐藤のクイック、アラインのパイプ攻撃などでラリーを制し9-4とリードを広げた。中盤は兪が強力なサーブで攻め、喜入が好守備で粘って相手のミスを誘い12-5と引き離す。その後、ムセルスキーに代わって入った甲斐が勢いよくサーブを打ち込んで崩し、アラインがダイレクトスパイクを決めたり、鬼木がブロックで仕留めて大差をつけ、ゲームセット。セットカウント3-0で勝利した。
グループ戦を1セットも落とさず3連勝したサンバーズは、Bグループ1位で準々決勝に進出した。
この日は兪とセッター大宅の息が合わず、第2セットは苦戦を強いられた。大宅は「お互いに探りながらやってしまっていた。僕がもっと気持ちよく打たせるトスを上げてあげるべきだったし、アータイ(兪)にはすごくストレスがかかった試合にさせてしまった」と責任を背負ったが、「そこでディマ(ムセルスキー)だけに頼らずに、ミドルやAJ(アライン)にしっかり回して切ることができた。他の部分に関しては、昨日同様いいバレーボールができていたと思う」と手応えも語った。
この日はリベロの喜入が動き回って再三好守備を見せ、チームのブレイクにつなげた。
「今日は相手の粘りが良かったので、それに対してうちがちょっとカリカリしている部分があったんですけど、相手のスキルは自分たちでコントロールできないので、自分たちはいい守備をして、いいトスを上げて、いいスパイクを打っていくという自分たちのことに集中しようと。優勝に向けて、2セット目のような場面というのは今後も出てくると思うので、その練習じゃないですけど、チーム内でエネルギーを出してやっていこう、と声を掛け合ってやっていました。決勝に向けて、今後相手はどんどん強くなっていくので、必要になることだと捉えていた」と喜入。
準々決勝では富士通カワサキレッドスピリッツと対戦する。
「比較的いい仕上がりでここまできていると思う。明日からはレベルが少し上がると思うので、1人1人がギアチェンジして、もう一段、質の高いバレーボールをしていきたい」と大宅。
6連戦の半分が終わり、次からは負けたら終わりのトーナメント戦。今季2度目の頂点を目指し、あと3日間、駆け抜ける。