第72回黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会(予選第2日)
- 開催日時
- 2024年5月 2日(木) 16:30
- 会場
- Asueアリーナ大阪

3
- 25-14
- 25-19
- 25-20
WIN
0

試合経過

黒鷲旗全日本選抜バレーボール大会、グループ戦第2戦。サンバーズは順天堂大学と対戦した。
第1セットからサンバーズの威力のあるスパイクが炸裂する。アラインの力強いサーブでプレッシャーをかけ、ムセルスキーが豪快なバックアタックを叩き込み6-3と先行。追い上げられても、ムセルスキーのスパイク、ブロックで再び引き離す。中盤には、堅いブロックとディグからアライン、藤中謙のスパイクでブレイクして12-8と点差を広げた。15-11でアラインがサーブに下がると、強力なサーブで崩し、柏田の勢いのあるクイックで切り返したり、藤中謙のスパイクでブレイクを重ねる。さらに、アラインが巧みなショートサーブでエースを奪い20-11。ムセルスキーや藤中謙の好守備で粘り、最後は大宅が左手1本でブロックを決めてラリーを制し6連続ブレイクで21-11と大差をつけた。最後は大宅の好守備から、リベロの藤中颯がレフトへテンポよくジャンプトスを上げ、藤中謙がストレートにスパイクを叩き込む。兄弟の息のあったコンビで締め、セットを先取した。
第2セットは、順天堂大のサーブにおされて切り返され4-6と先行されるが、藤中謙の好守備などで粘って相手のミスを誘い逆転。ムセルスキーがブロックの上からカウンターアタックを決めて10-8とリードした。中盤に2連続サービスエースを奪われて追いつかれるが、好守備からムセルスキーのバックアタックで得点につなげ再びリード。その後は大宅がサービスエースを奪ったり、ムセルスキーのスパイクでブレイクし20-16と引き離す。終盤リリーフサーバーとして入った髙橋が正確なサーブで揺さぶり、柏田のスピードあふれるクイックやムセルスキーの迫力あるスパイクで連続ブレイクして点差を広げ、セットを連取した。
第3セットは序盤にサービスエースを奪われるが、柏田のキレのあるクイックで流れを取り戻し、藤中謙、アラインのスパイクでサイドアウトを重ね、鬼木のブロックで9-7と先行。その後追いつかれ、互いにサイドアウトを奪い合う展開となる。サンバーズはアラインのパイプ攻撃や藤中謙のスパイク、鬼木のクイックなど的を絞らせない攻撃で得点を重ねていく。終盤、ムセルスキーのサーブで崩し、アライン、ムセルスキーのスパイクで連続ブレイクして19-16とリード。さらにアラインのサーブで攻め、大宅のブロックで仕留めて点差を広げ、ゲームセット。セットカウント3-0で勝利した。
初日はベンチを外れ、この日が今大会初出場となったアラインは、強烈なスパイクやサーブで流れを作った。
「公式戦は久しぶりだし、体育館のライトの位置とかが違うから、最初のセットはちょっと調子が悪かったけど、そのあとはよくなったと思います。相手は大学生だけど、そんなこと関係なく強く攻めてきて、それに対して僕らも強く打って、ちゃんとサーブして、いい試合だったと思います」と振り返った。
この日はリーグでレギュラーを張ったメンバーが先発に顔を揃えた中、リーグでは出場機会が少なかったミドルブロッカーの柏田がスタメン出場。今大会前に行われたパナソニックパンサーズとの練習試合で存在感を発揮し、チャンスを引き寄せた。
躍動感あふれるクイックでチームに勢いをもたらしたが、柏田は納得のいかない表情でこう語る。
「自分はブロックのほうを期待されて起用されたと思うんですけど、その面では、今日はブロックポイントが1本だけだったし、あまり機能できなかった。相手の傾向も言われていたんですけど、あまり対応できなくて、タッチも取れなかった。クイックの部分は良かったと思うので、ブロック面を明日以降しっかり修正してやっていきたい。ブロックの本数を出したり、タッチをとってこちらのブレイクの起点になれるようにしていきたいなと思います」
ようやくつかんだチャンス。「しっかり来シーズンにもつなげられるように」と意気込む。
グループ戦のここまで2試合はセットカウント3-0で連勝し、早くも準々決勝進出を決めた。1戦1戦、1人1人が爪痕を残しながら、優勝へと上っていく。