試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE MENチャンピオンシップ ファイナル GAME1

開催日時
2025年5月 3日(土) 12:10
会場
有明アリーナ
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 21-25
  • 21-25
  • 26-24
  • 32-30
  • 26-24

WIN

2

ジェイテクトSTINGS愛知

スターティングメンバー

藤中 颯志

リベロ

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEはついにファイナルを迎えた。Vリーグ時代を含めると5季連続でこの舞台にたどり着いたサンバーズは、SVリーグ初代王者の座をかけて、ジェイテクトSTINGS愛知と対戦した。ファイナルは2戦先勝方式で行われる。その第1戦は、バレー史に残る激闘となった。

 緊迫感漂う立ち上がり、サンバーズはセミファイナル第3戦で活躍した佐藤が、この日も出だしにSTINGS愛知のオポジット宮浦健人のスパイクをブロックし2-0と先行する。その後リードを奪われるが、藤中颯が好守備で粘ったり、大宅と佐藤が息のあったクイックを決めて踏みとどまる。しかし中盤以降、STINGS愛知の強力なサーブに崩され、立て続けにブレイクされてセットを先取された。

 第2セットもSTINGS愛知の堅いブロックディフェンスやサーブに押されてリードされるが、長いラリーをムセルスキーのダイレクトスパイクでものにすると、佐藤がノータッチエースを奪い追い上げる。さらに、ムセルスキーのブロック、セット途中から入ったアラインの巧みなフェイントで連続ブレイクし13-12と逆転。アラインの強烈なサーブで崩して相手のミスを誘い16-14とリードした。ところが、STINGS愛知リカルド・ルカレッリ・ソウザの強力なサーブにエースを奪われたり、好守備から切り返されて再びリードされ、セットを奪われた。

 2セットを連取される苦しい展開。だが第2セット途中にシリフカに代わって入ったアラインが、流れを変え始めていた。

「ジェイテクトさんがめっちゃレベルの高いバレーをしていたから、1セット目からちょっと雰囲気が良くなかった。(藤中)颯志も大宅も、みんな、顔がちょっと緊張しているように見えたから、自分がエナジーを出して、みんなの顔が変わるようにと思って入った」とアライン。

 STINGS愛知の的を絞らせない多彩なコンビを封じるには、まずサーブで崩すこと。アラインの武器であるサーブが起点となり、相手のサイドアウトのリズムを次第に狂わせていく。

 第3セットも序盤はリードされるが、サンバーズも負けずに粘りを発揮。髙橋藍や大宅がボールに食らいつき、最後はアラインのスパイクでラリーを制し追い上げる。引き離されても、アラインが相手レシーバーが一歩も動けない豪快なノータッチエースを決めて反撃開始。サーブで崩し、小野寺がブロックで仕留めて14-15と迫った。さらに、大宅のノータッチエースで追いつき、ムセルスキーのブロックで20-19と逆転。その後逆転されても、再びアラインのサーブと小野寺のブロックで23-22と逆転し、セットを取り返した。

 しかし第4セットは相手のサーブに崩され、そこで粘れずミスで失点する流れでリードされた。シリフカのサービスエースなどで追い上げるが、STINGS愛知の好守備から、宮浦に立て続けにブレイクされ12-16と引き離された。それでも、リリーフサーバーの髙橋塁のサーブからブレイクに繋げ追い上げる。

 21-24とマッチポイントを握られたが、小野寺のクイックでサイドアウトを取ると、アラインがサーブへ。破壊力抜群のサーブを立て続けに打ち込み、大宅の好守備をムセルスキーが得点に繋げ、連続ブレイクで24-24とデュースに持ち込んだ。

 一進一退の展開の中、宮浦にサービスエースを奪われ29-30とマッチポイントを握られた。相手が勢いづき後がないこの場面で、セッターの大宅は、少し前にブロックされていた佐藤のCクイックを選択。佐藤が決め切りピンチをしのいだ。

 大宅は「(佐藤)謙次は毎回本当に全力で(助走に)入ってくれる。1本前に止められても、次も同じタイミングでしっかりと入ってくれるので、全然気にしない。相手のブロッカーも、1本止めたら次はないだろうと考えてマークが薄くなると思うし。だからあそこは相手のマッチポイントだったとしても、使う自信はありました」と振り返る。

 すると今度は小野寺が相手のクイックをシャットアウトし31-30と逆転。最後は相手にスパイクミスが出て32-30。崖っぷちから、フルセットに持ち込んだ。

 第5セットも、小野寺が相手のクイックを止めて4-2と先行。ムセルスキーのサーブで崩し、髙橋藍のパイプ攻撃でブレイクを奪い6-3とリードする。小野寺のクイックでサイドアウトを奪い、髙橋藍のブロックで相手のブレイクを阻む。

 第3セットの途中にシリフカと交代してコートを離れていた髙橋藍は、第4セット終盤からコートに戻り、攻守で役割を果たしていた。

「冷静さが少し欠けていた中で、一度外に出て、相手ブロックのつき方やサーブの狙いなどを見てリセットできた。どういう打ち方をしなきゃいけないとか、対応策を考えられたので、コートに戻ったタイミングでしっかりともう一段ギアを上げられた」と髙橋藍。

 その後、相手にブレイクを重ねられ逆転されるが、アラインのパイプ攻撃でこのセットもデュースに持ち込むと、喜入が懸命にフォローしたボールを、髙橋藍が得点に繋げて16-15と逆転した。

 しかしミスが出て逆転され、髙橋藍のパイプ攻撃がブロックされて一度はゲームセットかと思われたが、オリビエ監督がチャレンジ(映像判定)を要求。相手ブロックのタッチネットがありチャレンジは成功し、18-18で踏みとどまると、デュースは20点を越える。大宅のブロックで相手のマッチポイントをしのぐと、小野寺のサーブで崩し、ムセルスキーが豪快にスパイクを叩き込み23-22と逆転。最後は、宮浦のライトスパイクを、ブロックチェンジして待ち構えていたムセルスキーがシャットアウトし、26-24でついにゲームセット。

 セットカウント0-2からの逆転勝利で、3時間25分に及んだ死闘を制し、サンバーズがファイナル第1戦に勝利した。

 大宅は「1、2セット目というか、もう全セット苦しかったんですけど、本当に最後の1点を取るまで何が起きるかわからないという試合を、今日ファイナルという舞台でお見せできたことが、サンバーズというチームとして嬉しかった。サンバーズを全力で応援してくれるファンの存在が勇気になりました」と沸き上がる思いを言葉にした。

 その大宅が勝因に挙げたのがブロックだ。

「最後サーブが走ったことも大きかったし、ブロックチェンジとかもいろいろ使って、5セット目はそれがはまった。ブロックに関してはジェイテクトさんを上回ったんじゃないか」

 サンバーズのブロックポイントは18本に及び、STINGS愛知の6本を大きく上回った。普段はライトでブロックに跳ぶ身長218cmのムセルスキーが、レフトやミドルにポジションをチェンジして止める場面も多く、1人で8本ものブロックを量産。また、第4、5セットに小野寺が相手のクイックを2本止めたことも大きかった。

 STINGS愛知のセッターは、小野寺が日本代表で長年共に戦ってきた関田誠大。だからこそ反応できたと振り返る。

「関田さんだったら(クイックに)上げてくるかなと、もう本当に"直感"でそう思うシーンがあったので、そこは個人的な判断で跳ばせてもらいました。そこがうまく点に繋がってくれた。本当に技術が高いし、データにはまらないセッターなので、どう対応していくのかが僕らミドルにとっては大事。すごく頭を使いましたし、直感を信じて戦った部分もあるし、疲れました」と心地良さそうに苦笑した。

 そして第2セット途中から投入され、サーブで流れを変えたアラインの活躍も大きかった。今季は安定した攻撃力とサーブ力を発揮し、レギュラーシーズンはほとんどの試合で先発したが、セミファイナル第2戦からはシリフカが先発し、アラインは控えに回っていた。だが「悔しい」とか「自分が出たい」と思う段階ではないと言い切る。

「悔しいとかじゃないですよ。だってファイナルですよ。レギュラーラウンドじゃないから。こういう時は(外されて)悔しいとか、考えたら負けるんです。もう調子が悪かったら外したほうがいいんですよ。試合数が少なくて1試合1試合が勝負だから。準備ができているメンバーを出したほうがいい。それはわかってます。自分の調子が悪かったら、ベンチでいい。しっかり声出します。でも別の選手の調子が悪かったら、入って、やるだけ。

 セミファイナルの初戦では自分のサーブがあまりよくなかったから、ファイナルでは同じことにならないようにと思って1週間やってきた。全力出さなあかんと思って。今日はエースは1本やったけど、ミスが少なかったし、よかったかなと思います」

 1日挟んで5月5日に行われるファイナル第2戦に向け、「明後日もエネルギー出して勝ちに行きます!」とアラインは力強く宣言した。

 SVリーグ初代王者までいよいよあと1勝。全員がヒーローとなり、栄冠をつかみにいく。

2024/25シーズン

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