試合日程・結果

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2024-25 大同生命SV.LEAGUE 12月30日(月) ウルフドッグス名古屋戦

開催日時
2024年12月30日(月) 13:05
会場
エディオンアリーナ大阪
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-16
  • 27-25
  • 22-25
  • 25-18

WIN

1

ウルフドッグス名古屋

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEは年内最終戦を迎えた。ここまで11勝6敗で4位のサンバーズは、3位ウルフドッグス名古屋とホーム・エディオンアリーナ大阪で対戦した。

 第1セットはWD名古屋に先行されるが、サンバーズはアラインが強烈なサーブでエースを奪い、ホームの観客をどよめかせて同点に。さらにアラインのサーブで崩し、ムセルスキーが得点につなげて6-5と逆転。その後逆転されるが、小野寺の好ブロックから、髙橋藍がツーでパイプ攻撃を決めて10-10と追いつくと、アラインがサーブで再び流れを引き寄せる。エースを奪ったり、小野寺のクイック、ムセルスキーのスパイクなどで5連続ブレイクを奪い18-12と引き離した。小野寺もサービスエースで続き、終盤には鬼木のブロックも出て点差を広げ、セットを先取した。

 第2セットも序盤は先行されるが、中盤、ムセルスキーのサーブで崩してブレイクに繋げ12-11と逆転。小野寺のクイック、ブロックでサイドアウトを重ねていく。WD名古屋のサーブに崩されても、髙橋藍が3枚ブロックのインナーに強烈なスパイクを叩き込んで相手にブレイクを許さない。すると髙橋藍のショートサーブで揺さぶり、鬼木のクイックで切り返して18-16とリード。追いつかれても、ムセルスキーが強烈なサーブで崩して21-19と再び引き離す。ミスが出て逆転されるが、ワンポイントブロッカーの柏田がニミル・アブデルアジズをブロックして24-23と逆転。デュースとなるが、最後は再び髙橋藍がサーブで崩し、ムセルスキーが得点に繋げて競り勝ち、セットを連取した。

 第3セットはWD名古屋のブロックやサービスエースで先行されるが、小野寺のブロックで流れを変えると、鬼木が相手のクイックをシャットアウトして9-8と逆転。その後逆転されるが、終盤リリーフサーバー甲斐のサーブで崩して相手のミスを誘い18-17と逆転。さらにムセルスキーのカウンターアタックでリードした。しかしWD名古屋のブロックやサービスエースで逆転され、セットを奪われた。

 第4セットも先行されるが、小野寺がニミルのスパイクをブロックして相手の勢いを食い止めると、サンバーズの反撃が始まる。アラインの好守備や、喜入、大宅の繋ぎで粘り、髙橋藍の強烈なインナースパイクでラリーを制し7-6と逆転。ムセルスキーのブロックで8-6とリードした。好守備や好ブロックをムセルスキーやアラインが得点に繋げ、髙橋藍のサービスエースで12-7と引き離す。その後も攻め手を緩めず、アラインのブロックやムセルスキーのサービスエースでたたみかける。終盤にはリリーフサーバー髙橋塁のサーブと好守備でチャンスを作り、ムセルスキーが得点に繋げて23-15と大差をつけ、ゲームセット。セットカウント3-1で勝利した。

 第1、2セットを先取し、第3セットを奪われたところまでは前日と同じ展開だったが、第4セットはギアを上げて相手を引き離し、この日は勝利を逃さなかった。

 要所のブロックで流れを引き寄せた小野寺は、「苦しい時間帯もありましたけど、昨日と同じでは意味がないと、みんなが思っていた。その中で、苦しい時こそカバー、助け合いという声を掛け合っていたし、『このセットは何がなんでも取る!』という話をして第4セットに臨んだので優位な展開を作れたんじゃないか」と前日との違いを語った。

 この日はチームとして高いスパイク決定率を残したが、中でも髙橋藍が81.0%という驚異的な決定率で、ムセルスキーに次ぐ18得点を挙げた。WD名古屋とは今月5度目の対戦で相手にデータを取られている中、逆に自身もデータを利用して得点に繋げたという。

「その場その場でどういうマッチアップになっていて、相手がどんなブロックやシフトを敷いているかを瞬時に判断して打っていました。セッターの深津(英臣)選手とマッチアップする場面が多かったですが、彼はウィークブロッカーではなく、手の出し方が非常にうまい選手なのでそこを警戒していた。あとは2枚、3枚ブロックがついた時に相手がどういうポジショニングをしているのか、自分もデータを見てしっかり考えていた。コースをしっかり抜いていくことと、あとは通過点を高くというのも特に意識したポイント。通過点を高くしておけば、止められることは少ないので」

 この日はハイボールを託されることも多く、3枚ブロックのインナーに、高い打点から力強いスパイクを突き刺し会場をどよめかせた。そこにはアウトサイドの責任感がにじむ。

「ハイボールがディマ(ムセルスキー)頼みになっているというのがあって、それ自体はチームの方針で悪いことではないし、もちろんディマは決めてくれるんですけど、ディマが完全な状態でない時もディマに任せている場面もある。それで打てなかったり止められたらもったいないし、ディマのフラストレーションにもなると思うので、ディマが準備できていない時の自分たちのポイントというのが重要だなと思っていました。そこはやっぱり全員でカバーしていきたい。自分もAJ(アライン)もオレク(シリフカ)も、ハイボールをどうにかできる選手は揃っているし、自分たちアウトサイドはその責任を持ってやることが重要。今日は自分とAJが、ハイボールを頑張って打ち切っていこうと途中で声をかけたりもしていました」

 髙橋藍が「そこをさらにサンバーズの強みにしていかないと」と語ったように、苦しい場面で託せる場所を増やすことは、リーグを勝ち上がる上で必要な要素であり、伸びしろと言える。

 まだ半分以上残っている年明けからのリーグに向けて、小野寺も課題と伸びしろをこう語った。

「プレーの波があるところはチームとして改善したい部分。昨日の試合のように1、2セットを取ってから逆転されたり。ああいうところを逃さないように集中力を保っていきたい。天皇杯ではいい形が見えたけど、あれが完成ではないので、1人1人課題にどうアプローチしていくかが大事。僕自身は大宅とのコンビが完璧じゃないところがあるので、どんな状態でも常にクイックを使ってもらえて、決められるように練習を重ねていきたい」

 2024年最後の試合を勝利で締めくくり、年内のリーグ戦を12勝6敗の4位で終えたサンバーズ。年明けからも続くホームゲームで白星を積み重ね、上位浮上を狙う。

2024/25シーズン

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