試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 12月29日(日) ウルフドッグス名古屋戦

開催日時
2024年12月29日(日) 13:05
会場
エディオンアリーナ大阪
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

2

  • 25-23
  • 25-22
  • 23-25
  • 23-25
  • 15-17

LOSE

3

ウルフドッグス名古屋

試合経過

 2週間に渡って行われた天皇杯を終え、2024-25大同生命SV.LEAGUEが再開された。天皇杯で14年ぶりの優勝を果たしたサンバーズは、ここまでリーグでは11勝5敗の4位。天皇杯準決勝で対戦し勝利したリーグ3位のウルフドッグス名古屋を、ホーム・エディオンアリーナ大阪に迎えた。

 第1セットはムセルスキーの強力なサーブで崩し、小野寺のクイックや髙橋藍のパイプ攻撃で切り返して7-3と先行。さらにムセルスキーのサービスエースで8-3とする。中盤にはアラインのサーブも爆発。エースを奪ったり、立て続けに崩して髙橋藍のスパイクでブレイクし12-4と引き離した。ところがその後WD名古屋のサーブに押されて追い上げられる。ニミル・アブデルアジズの2本目のサービスエースで16-16と追いつかれた。

 それでも、アラインに代わりシリフカがコートに入り、柏田の鋭いクイックで流れを切ると、その柏田のサーブで揺さぶり、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて再び先行。終盤にはリリーフサーバーの甲斐が値千金のサービスエースを奪い22-19とリードを広げ、セットを先取した。

 第2セットはWD名古屋のサーブに崩され先行されるが、ムセルスキーがコースを打ち分けながら連続サービスエースを奪い4-3と逆転。さらに、ムセルスキーのスパイクでブレイクし5-3と先行した。追いつかれるが、ムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、シリフカのブロックで仕留めて13-11と再び抜け出す。さらに、ムセルスキーのノータッチエースや、髙橋藍の好守備をシリフカが得点に繋げ15-11と引き離した。追い上げられるが、シリフカの巧みなプレーで失点を断ち切ると、シリフカの好守備をムセルスキーが得点に繋げる。終盤相手のサーブで追い上げられるが逃げ切り、セットを連取した。

 しかし第3セットはWD名古屋・深津英臣の巧みなサーブで揺さぶられ、好守備から切り返されたり、ミスが出て7-12とリードされた。それでも髙橋藍のサービスエースや、大宅、柏田の好守備で粘ってムセルスキーが得点に繋げ追い上げる。終盤には小野寺のブロックで相手のクイックを阻むと、髙橋藍が豪快にパイプ攻撃を叩き込んでブレイクし19-19と追いついた。さらに、ムセルスキーが連続サービスエースを決め22-20とリードを奪う。勝利を引き寄せたかに見えたが、その後WD名古屋のサーブに崩されたり、好守備から逆転され、セットを奪われた。

 第4セットはWD名古屋の堅いブロックとディグに粘り強く拾われて切り返され、サイドアウトを取ることができず5-12と引き離された。コートに戻ったアラインが強烈なサーブで崩し、ラリーを小野寺のクイック、ブロックでものにし14-18と追い上げる。さらに、髙橋藍が鮮やかな背面スパイクで得点を奪って会場を沸かせ、流れを引き寄せる。終盤は髙橋藍のサーブで攻め、ムセルスキーのブロックでブレイクしたり、柏田がサーブで巧みに揺さぶり、ムセルスキー、小野寺の連続ブロックで23-23と最大7点のビハインドを跳ね返して追いついた。しかし最後はミスが出て、試合をフルセットに持ち込まれた。

 第5セットは大宅のサーブで揺さぶり、髙橋藍、ムセルスキーの連続ブロックで2-0と好スタートを切る。しかしWD名古屋のサーブに崩されブレイクされたり、クイックがブロックに捕まり逆転され、その後リードされた。アラインのサーブで崩し追いつくが、サービスエースを奪われ再び引き離された。

 オリビエ監督がすかさずタイムアウトを取ると、サービスエースを奪われたアラインに藤中謙とシリフカがすぐに駆け寄り声をかける。全員で勝利に向かうサンバーズは、柏田のサーブで揺さぶり、ムセルスキーの好守備をムセルスキーが自ら得点に繋げて同点に。さらにアラインがニミルをブロックして13-12と逆転。しかしデュースに持ち込まれると、WD名古屋のブロックで逆転され、最後はスパイクミスが出て15-17でゲームセット。

 第3セット以降もビハインドを跳ね返して追いつく反発力を見せたが、3セットとも最後にミスが出て勝利のチャンスを逃した。

 天皇杯優勝からわずか1週間でのリーグ再開という難しさもあった。ムセルスキーは「フィジカル面は準備ができていたけれど、メンタル面での準備に難しさがあった。天皇杯決勝という大きな舞台に向けて集中力を高めたので、それが一区切りしたあとに同じように保つのは難しかった」と明かした。

 その中でも好スタートを切り2セットを連取したが、選手たちは第3セットを悔やむ。

 髙橋藍は「第3セットは相手がかなりサーブで攻めてきたし、自分たちは1、2セットを取って、気持ち的に少し余裕を持ってしまった分、出だしから一気に行けなかったのかなと。第3セットをしっかり取り切ることが重要だった」と語った。

 ムセルスキーも「15分のインターバルが明けた第3セット、うちのチームは少し集中力が落ちてしまい、気持ちのリチャージができていない部分があった。逆に相手は2セットを落としていたことで気持ちが上がっていたように感じた」と振り返った。

 チーム状態は決して悪くない。髙橋藍は66.7%という高いスパイク決定率を残し、ムセルスキーも6本のサービスエースを奪うなどサーブ、スパイクで幾度もチームを救った。

 今季サーブが好調なムセルスキーはこの日、再びサーブ効果率ランキング1位に浮上した。

「今自分の中ですごく自信を持ってやれている。自分がやるべきことを頭の中でしっかりイメージできているので、それを正確に繰り返そうと取り組んでいる成果だと思う」と充実感を漂わせる。

 そのムセルスキーは「今日の試合をしっかり分析して、明日はリベンジします」とキッパリ。

 次戦は2024年の最終戦。ホームでのラストゲームを勝利で締めくくる。

2024/25シーズン

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