試合日程・結果

GAME

第72回黒鷲旗 全日本男女選抜バレーボール大会(準々決勝)

開催日時
2024年5月 4日(土) 16:30
会場
Asueアリーナ大阪
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-13
  • 25-12
  • 25-20

WIN

0

富士通カワサキ
レッドスピリッツ

試合経過

 黒鷲旗全日本選抜バレーボール大会準々決勝。サンバーズはAグループを2位で通過した富士通カワサキレッドスピリッツと対戦した。

 試合の立ち上がり、サンバーズは柏田のブロックで好スタートを切ると、喜入、藤中謙を中心とした守備が機能し、ブレイクを重ねて11-5とリードした。中盤以降はサーブ&ブロックが次々にはまる。藤中謙のサーブで崩し、柏田がブロックで仕留めたり、柏田のサーブからムセルスキーのブロック、ムセルスキーのサーブから鬼木のブロック、と立て続けにブロックポイントを挙げて17-8と大差をつけ、ムセルスキーのノータッチエースなどでさらに点差を広げる。終盤は鬼木のクイックやアラインのスパイクなどで流れを渡さず、セットを先取した。

 第2セットもアライン、鬼木のブロックで先行すると、ムセルスキーのカウンターアタックで6-1とリードした。さらに、好守備からアライン、鬼木のスパイクで7連続ブレイクとし8-1と引き離す。中盤も藤中謙のブロックやアラインのパイプ攻撃などで点差を広げる。その後も柏田のクイックやアライン、藤中謙のスパイクなどでリズムよく攻撃を重ね、終盤も大宅、柏田のブロックやアラインのサービスエースなどでブレイクして大差をつけ、セットを連取した。

 第3セットも鬼木のブロックで先行し、大宅、藤中謙のブロックで8-4とリード。第2セット途中から入った甲斐が好守備から自らバックアタックを決めて9-4とする。さらに、藤中謙のブロック、第2セット途中から出場した兪のパイプ攻撃でブレイクを続け11-4と一気に引き離した。中盤も柏田、藤中謙の連続ブロックで14-5。終盤、サービスエースを奪われたり、ミスが出て追い上げられるが、最後は兪の強力なサーブで崩し、藤中謙が力強いスパイクを決めて締め、ゲームセット。セットカウント3−0で勝利し、準決勝に駒を進めた。

 負けたら終わりのトーナメント戦に入って選手たちは一段ギアが上がり、グループ戦で見られた課題が少しずつ修正されて快勝を収めた。前日の試合後にセッターの大宅が課題に挙げていた兪とのコンビがこの日は改善されており、また、グループ戦では「期待されているブロック面で結果が出せなかった」と語っていた柏田が、6本のブロックポイントを挙げて貢献。チームとしても3セットで15本とブロックを量産した。

 今大会、先発で起用している柏田について、山村監督はこう語る。

「リーグではなかなか出番がなかったんですけど、それでも彼は腐らずに、練習後にウエイトトレーニングをしたり、コートに立つための準備をしてくれていた。チームが目指すブロックの考え方を理解してからは、今鬼木とともに一番成長している選手。コートの中でこれだけパフォーマンスが出せていることが、いい自信につながって、また成長してくれると思います」

 また、この日は藤中謙が柏田に次ぐ3本のブロックを決め、攻撃でもパワーの乗ったスパイクを打ち込み66.7%という高い決定率を残した。

「グループ戦は1試合しか出ていなくて、休ませてもらっていたので、元気です。ディマ(ムセルスキー)にも『フレッシュだな』と言われました」と笑う。

 今大会については、「プライドというか......(代表選手や外国籍選手が不在のチームも多い中)メンバー的に(揃っているの)もそうですし、その分余計なプレッシャーもあるかもしれないですけど、Vリーグの優勝チームという誇りだったり、そういうものを証明したい。結果で示したいなと思いますね」と語り、静かに闘志を燃やす。

 準決勝からはV1チームとの一段ハードな戦いとなる。準決勝の相手は、JTサンダーズ広島との激戦を勝ち抜き勢いに乗る東レアローズ。頂点まであと2勝だが、「まずは明日勝つことだけ考えながらやっていきます」と藤中謙。一戦必勝で、今シーズンのすべてをぶつける。

2023/24シーズン

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