試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 4月12日(土) VC長野トライデンツ戦

開催日時
2025年4月12日(土) 14:05
会場
ANCアリーナ(安曇野市総合体育館)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-16
  • 25-19
  • 25-20

WIN

0

VC長野トライデンツ

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーシーズンはいよいよ最終週を迎えた。14連勝中で2位のサンバーズは、9位VC長野トライデンツと対戦した。

 試合の立ち上がりは互いにサイドアウトを奪い合う展開となるが、髙橋藍がショートサーブで2本のエースを奪い9-6と抜け出した。追い上げられても、ムセルスキーが強力なサーブで2連続エースを奪い13-9と再び引き離す。さらに、好守備で粘り、髙橋藍のパイプ攻撃でラリーを制し14-9と点差を広げた。アラインのスパイクや小野寺、鬼木のクイックでサイドアウトを重ね、終盤は鬼木のブロックで20-13と突き放す。ムセルスキーのカウンターアタックでさらに大差をつけ、セットを先取した。

 第2セットもサンバーズはサーブ攻勢で主導権を握る。まずはアラインがコートエンドにノータッチエースを決め、サーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い6-4と抜け出す。逆転されても、髙橋藍のブロックで逆転し、大宅がサービスエースを奪い10-8と再び先行。中盤には髙橋藍の巧みなサーブで揺さぶり、鬼木やアラインのブロックなどで5連続ブレイクを奪い16-9と一気に引き離した。追い上げられても、小野寺のサーブで崩し、大宅の好守備をアラインが得点に繋げ再びリード。終盤はアラインの豪快なバックアタックや髙橋藍のサービスエースなどで流れを渡さず、セットを連取した。

 第3セットはアラインのスパイクでサイドアウトを重ねると、髙橋藍のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのスパイク、ブロックでブレイクし9-7と先行。追いつかれても、ムセルスキーがノータッチエースを奪い12-10と再びリード。髙橋藍やムセルスキーのスパイク、小野寺のブロックやノータッチエースで17-12と点差を広げた。髙橋藍のパイプ攻撃がノーマークで決まると、終盤にはリリーフサーバーの甲斐が相手コートの角にノータッチエースを突き刺し21-15と引き離す。その後は小野寺のクイックでサイドアウトを重ねてゲームセット。セットカウント3-0で勝利し、連勝を15に伸ばした。

 オリビエ監督は「先週、首位の大阪ブルテオンを相手にいい試合をしましたが、そのあと同じようなレベルの集中力やプレーの効率性を保つのは非常に難しいもの。その中で今週も集中力を切らさずプレーできたところにチームの成長が見えた。今日は非常によく相手チームをコントロールできていた」と納得の表情だった。

 この日はサンバーズのサーブとブロックが非常に機能した。ムセルスキー、髙橋藍の3本を筆頭に、サービスエースは計10本。また、サーブで揺さぶりムセルスキーや鬼木のブロックで仕留める流れで11本ものブロックを量産した。

 3本のブロックポイントを挙げ、クイックでも85.7%という高い決定率を残した鬼木は「相手のデータを元に、ブロックシステムのところで普段の練習通りできた。攻撃面では、自分に対しては相手があまりコミットブロックでは来ていなかったので、速いテンポで打っていくことを意識した結果、いい形で決まったのでよかった」と手応えをにじませた。

 また、アラインも70.6%という決定率を残し、サーブ、ブロックでも貢献。アラインはシーズンを通して安定した活躍を見せており、今季のアタック決定率55.6%、サーブ効果率15.6%はどちらもリーグ3位につけている。

 今季の安定感の要因について、「今シーズンは昨シーズン以上にリーグのレベルが上がって、サンバーズには藍、オレク(シリフカ)という高いレベルのアウトサイドが集まったので、『自分もレベル上げなあかん』と思いながら長いシーズンを頑張ってきたから。負けたくない気持ち、試合に出たい気持ちがあった。自分のプレーを見せたかった」と語る。厳しい競争にもひるまず勝ち抜こうとする強い意志がアラインを成長させた。

 加えて、「状態が悪い時にリバウンドを取ったり、フェイントをしたり、そういう練習もしてきたから、ちょっと自信をつけられた」と言うように、プレーの幅を広げたことも大きい。

 この日の勝利で35勝8敗としたサンバーズは、レギュラーシーズン2位以上を確定させ、チャンピオンシップ・セミファイナル進出を決めた。

 髙橋藍は「自分たちの近くの目標というか、ノルマを達成できたことは非常によかった。しっかりと(3-0または3-1で)3ポイントを取らなければいけない中でストレート勝ちできたのは、自分たちの力を出しきれたことが大きい。全員で戦えて、チャンピオンシップに向けていい試合になった」とうなずいた。

 次戦はついにレギュラーシーズン最終戦。首位・大阪ブルテオンの同日の結果次第だが、サンバーズが勝てばレギュラーシーズン優勝の可能性もある。次戦も1人1人が向上心を持って役割を果たし、進化のステージとなったレギュラーシーズンを締めくくる。

2024/25シーズン

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