試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 4月6日(日) 大阪ブルテオン戦

開催日時
2025年4月 6日(日) 13:05
会場
おおきにアリーナ舞洲
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-19
  • 25-16
  • 25-19

WIN

0

大阪ブルテオン

試合経過

2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーシーズンは残り3試合となった。13連勝中で2位のサンバーズは、首位・大阪ブルテオンと対戦した。

 第1セットはミスが出て先行されるが、アラインが強烈なサーブでレシーバーを弾き飛ばしてエースを奪い4-3と逆転。大宅のサーブで揺さぶり、髙橋藍のブロックでブルテオンのオポジット西田有志のスパイクを防ぎ、髙橋藍、アラインのスパイクでブレイクし8-5とリードした。中盤には大宅の好守備などで粘り、3枚ブロックでラリーを制し点差を広げる。終盤には、髙橋藍がショートサーブで崩し、その髙橋藍のパイプ攻撃などでブレイクし19-14と引き離す。大宅の好守備から、素早く反応した髙橋藍がツーアタックを打ち込んで締め、セットを先取した。

 第2セットも先行されるが、サンバーズの堅いブロックが流れを引き寄せる。まずはアラインがオポジットの西田をブロックして追いつくと、髙橋藍のブロックで8-6と先行。ブルテオン甲斐優斗の高さのあるレフト攻撃はムセルスキーのブロックで封じ、そのムセルスキーのスパイクで切り返してリードを広げる。鬼木も相手のクイックを通さず、ネットぎわの難しいボールを大宅が巧みな身のこなしで繋ぎ、アラインがスパイクを決めて12-8と点差を広げた。終盤にはリリーフサーバーとして出場した下川のサーブで揺さぶり、髙橋藍がツーで軽快にパイプ攻撃を決めるなど、連続ブレイクして引き離す。最後はアラインがパワフルなサーブでエースを奪って締め、セットを連取した。

 第3セットも鬼木が相手のパイプ攻撃をブロックしたり、小野寺のサーブで揺さぶり、アラインのパイプ攻撃でブレイクして9-5と先行する。中盤にはムセルスキー、アラインの連続ブロックで引き離し、大宅の好守備をムセルスキーが得点に繋げ15-8と大差をつけた。その後追い上げられるが、終盤、髙橋藍が好守備からすぐにパイプ攻撃に飛び込んで決め、マッチポイントを握ると、最後はムセルスキーが確実に決めてゲームセット。難敵をセットカウント3-0で下し、連勝を14に伸ばした。

 首位・ブルテオンに2連勝し、2位以上でのチャンピオンシップ進出に大きく近づいた。

 髙橋藍は「この2戦に勝つか負けるかが順位にも大きく関わってくる大事な試合だったので、気持ちの入り方も違った。昨日はかなりブルテオンの攻撃に苦しめられて、自分たちは思うように1点を取れないという展開が続いていましたが、そういう試合を最終的にものにでき、その自信が今日はかなり出ていました」と振り返る。

 この日はサンバーズのブロックとディグが非常に機能し、ブルテオンのアタック決定率を34.1%に抑え込んだ。特にブルテオンの攻撃の中心であるオポジットの西田に対し、対峙したアウトサイドのアライン、髙橋藍が試合の立ち上がりからブロックで封じ、相手を勢いに乗せなかったことが大きい。

 髙橋藍は「昨日は西田選手に苦しめられたというのがデータにも出ていたので、そこを抑えられたらもう少し楽な展開を作れて、自分たちが優位に試合を進められるということで、僕もAJ(アライン)もかなり意識して西田選手を止めるためブロックで勝負していった。その部分では最初から止めたり、タッチを取ったり、あとはディフェンスとしっかり連携して拾うこともでき、西田選手を途中からコート外に出せたことは自分たちにとって大きかった。自分たちがやるべきことにフォーカスできました」。

 3本のブロックポイントを挙げたアラインも「昨日決定率の高かった西田選手を、今日は抑えて欲しいということでスタッフから指示が出ていて、その指示に沿ってやれて、いい結果になったと思う。代わって出た西山️(大翔)選手も決定率を低く抑えられたのでよかった」と手応えを語った。

 アラインはサーブでも2本のエースを奪い、スパイクでも60%という高い決定率を残し、チーム最多の20得点を挙げた。特にパイプ攻撃は85.7%の決定率。今季アラインはシーズンを通して、バックアタック(パイプ攻撃)でリーグトップの72.8%という驚異的な決定率を残している。「常にパイプに入って、とりあえずトスが上がってきたら全部打つだけ」と頼もしい。

 この日は髙橋藍もフェイントも織り交ぜたパイプ攻撃で87.5%の決定率を残した。大宅が巧みにクイックを絡めてブロックのマークを薄くしていることに加え、ブロックがついてもスパイカーが幅広いコースに打ち分けているため、相手はなかなかパイプに対応できない。この日は真ん中からの攻撃(クイックとパイプ攻撃)がスパイク得点の40%を占めた。

 また、この日はセッターの下川がリリーフサーバーとして起用され、ブレイクに繋げる場面もあった。サンバーズの新たなパターンだ。

 下川は「自分としてはあまりいい形で相手を崩せなかった」と言うが、オリビエ監督は「下川のサーブは我々の一つの武器。今日に関してはフローターサーブのほうが相手に問題を起こさせることができるという感覚があったので、下川を選択し、うまく機能した」と評価した。

 戦術の幅を広げながら勝ち星を重ねるサンバーズ。レギュラーシーズンはいよいよ残すところ2戦。次週はアウェイでVC長野トライデンツと対戦する。勝ち続けて2位以上を確定させ、頂点への準備を整える。

2024/25シーズン

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