2024-25 大同生命SV.LEAGUE 3月22日(土) VC長野トライデンツ戦
- 開催日時
- 2025年3月22日(土) 13:05
- 会場
- おおきにアリーナ舞洲

3
- 25-20
- 25-18
- 25-22
WIN
0

試合経過
2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンドは残り8試合となった。3位からさらに上位を狙うサンバーズは、9位VC長野トライデンツとホーム・おおきにアリーナ舞洲で対戦した。
サンバーズはこの日もサーブランキング2位のアライン、3位のムセルスキーのサーブが走り、主導権を握る。
第1セットはムセルスキーのサーブで崩してアラインのブロックで仕留めたり、ムセルスキーがコートエンドにノータッチエースを決め4-1と好スタートを切る。さらにアラインもサーブで崩し、自らパイプ攻撃を決めて6-2。追い上げられても、アラインがレシーバーの間に強烈なサービスエースを決め14-10と再び点差を広げる。相手にサービスエースを奪われても、佐藤のクイックですぐに流れを切り、リリーフサーバー髙橋塁のサーブからブレイクに繋げ再びリード。サーブレシーブを崩されても、久しぶりに先発出場したシリフカが巧みなスパイクで得点に繋げ、サンバーズがセットを先取した。
第2セットは先行されるが、アラインのサービスエースで追いつき、シリフカのスパイクでブレイクし5-4と逆転。逆転されても、佐藤が相手のクイックを1枚でシャットアウトして再逆転。シリフカのスパイクでブレイクを重ねると、そのシリフカがサービスエースを奪い12-9でテクニカルタイムアウトを迎えた。その後もサンバーズはサーブで相手を圧倒。ムセルスキーのサーブで崩し、大宅や柏田がブレイクに繋げると、アラインがサイドラインぎわにノータッチエースを決め19-13。リリーフサーバーの髙橋塁のサーブから、シリフカがブロックを決めて21-14と大差をつけ、セットを連取した。
しかし第3セットはVC長野のサーブに押されてブレイクされたり、ブロックに捕まり4-8とリードされた。シリフカのサーブで揺さぶってミスを誘ったり、アラインのブロックで追い上げるが、再び引き離される。それでも終盤、リリーフサーバーの髙橋塁がレシーバーの間を狙ってエースを奪い18-20と反撃開始。その後も髙橋塁がサーブで崩し、ムセルスキーやアラインが得点に繋げ20-20と追いついた。ムセルスキーも強烈なサーブを打ち込んで崩し、自らバックアタックを決めて22-21と逆転。そして、アラインがエンドラインぎわにノータッチエースを決め24-22とマッチポイントを握ると、次のサーブも相手を崩し、鬼木がダイレクトで押し込んで25-22でゲームセット。セットカウント3-0で勝利し、連勝を9に伸ばした。
第3セットは劣勢だったが、終盤サーブで一気に逆転に持ち込んだ。まずは17-20で入ったリリーフサーバーの髙橋塁が強力なサーブでエースを奪うなど、3連続得点に繋げ追いついた。
「チームが連勝している中、自分は先週までの2週間なかなか調子が上がらなかったので、今日はまず1セット目でしっかり自分のサーブを打とうと思い、1本入ったのが自分の中で良かった。そこから調子を上げて3セット目に本来の自分のサーブを出せた。あのセットはチームの雰囲気がよくなかったので、『なんとしても雰囲気だけは変えてやろう』と考えながら自分の仕事をしました。先週までは入れにいってのミスが多くて、ミスを気にしすぎていた。今日はそうじゃなく、自分が納得できるようなサーブを打とうと思い、強打で攻めていけた。攻めた中でのミスはしょうがないと考えて。もちろんミスはよくないんですけど、入れにいってのミスが一番よくないので、そこを今日は頭の中でコントロールできていたと思います」
最後は、23-22からアラインがこの日4本目となるサービスエースを奪い、連続得点で締めた。
「ああいう展開でサーブが回ってきた時はもう攻めること。とりあえず点数を取りにいくことしか考えていなかった」とアライン。
前週の試合後にオリビエ監督が「ローテーションを組んで来週はメンバーを変える可能性がある」と語っていたように、前週まで先発出場を続けてきた髙橋藍がこの日は先発を外れ、アウトサイドはアラインとシリフカが久しぶりに対角を組んだ。
「サーブレシーブは、崩れることはあまり気にせず、とにかく直接失点はしないということだけ考えていた」とアラインが言うように、相手のサービスエースを2本に抑え、大崩れすることなく、2人が高い攻撃力を発揮した。
久しぶりに先発出場したシリフカは「他のメンバーもみんな助けてくれるとわかっていたので、いつも通り最初から自信を持って試合に入りました」と振り返る。
セッター大宅とのコンビが以前に比べてしっかり合っており、この日は66.7%という高いスパイク決定率で勝利に貢献した。
「(大宅)マサキからすごくいいトスをもらっていたので、それも自信に繋がった。(コンビが合ったのは)今まで一緒に練習してきた時間のおかげだと思う。特にこの2週間は、マサキとコートで過ごす時間をできるだけ有意義にしたくて、6対6の練習をすごく大事にしていたので、その成果だと思います」
実力も経験も備えたシリフカが本来の力を発揮することは、この先の大事な試合に勝ち続けるための重要なファクターだ。
チャンピオンシップ(プレーオフ)を見据え、さらに層を厚くし、戦い方の幅を広げるサンバーズ。次戦もホームで連勝を狙う。