試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 3月16日(日) 東京グレートベアーズ戦

開催日時
2025年3月16日(日) 14:08
会場
東京体育館
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-22
  • 25-15
  • 25-20

WIN

0

東京グレートベアーズ

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンド第36戦。7連勝中で3位のサンバーズは、4位東京グレートベアーズと対戦した。

 第1セットは東京GBのサーブに攻められながらも、ムセルスキーのスパイクや柏田のクイック、髙橋藍、アラインのパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねる。中盤、東京GBの堅い守備から切り返されたり、サンバーズにスパイクミスが出て8-11とリードされる。その後もサーブに崩されたり、ブロックに捕まり点差を広げられた。それでも、ムセルスキーのサーブでプレッシャーをかけ、アラインのスパイクでブレイクし追い上げる。

 そして終盤、この日もアラインがサーブで局面を打開する。パワーあふれるサーブで崩し、柏田のブロックで相手のバックアタックを封じ19-21と追い上げ開始。その後もアラインが強烈なサーブを打ち続け、ムセルスキーのバックアタックなどで得点に繋げ4連続ブレイクで22-21と一気に逆転した。リリーフサーバーの甲斐がノータッチエースを奪ってセットポイントを握ると、最後は佐藤のブロックで締め、逆転でセットを先取した。

 第2セットは東京GBのブロックなどで先行されるが、柏田のサーブで揺さぶり、佐藤の2本のブロックポイントやムセルスキー、アラインのスパイクで4連続ブレイクを奪い9-6とリード。追い上げられても、大宅のサービスエースで再び引き離し、藤中颯の好守備から、ムセルスキーがクイックを決めてブレイクし12-8と点差を広げた。終盤もサーブで揺さぶり、柏田や髙橋藍、佐藤のブロックで点差を広げ、セットを連取した。

 第3セットは柏田のスパイク、ブロックで先行すると、アラインがエンドラインギリギリにノータッチエースを決めて7-4とリードを広げる。その後追いつかれるが、堅いブロックと守備からアラインのパイプ攻撃、ムセルスキーのブロックなどでブレイクし13-9と再びリード。攻め手を緩めないサンバーズは、その後もムセルスキーのサーブで崩し、髙橋藍がツーでバックアタックを叩き込んだり、アラインが2本目のノータッチエースを奪い19-12と引き離す。最後はこの日もチームに熱量を注入し続けた柏田がクイックを決めて締め、ゲームセット。セットカウント3-0で勝利し、連勝を8に伸ばした。

 この2連戦はアラインが爆発力のあるサーブ、スパイクでチームを牽引した。この日はチームトップの18得点。特にサーブが好調で、劣勢だった第1セットは、終盤アラインのサーブを起点に連続ブレイクし逆転。第2セット以降もパワーあふれるサーブを打ち続け、ミスはわずか1本だけと非常に効果的だった。

「サーブで攻めてブレイクは取っていたけど、2セット目まではエースがなくて。でも3セット目で(エースを)取れたので嬉しかった。サーブを打つ時、自分は特に何も考えていなくて、ただトスを前に上げて打つ。自分のサーブの目的は、エースを取るか、相手をCパスにするか。そのために力を入れるだけ。難しいことは考えていません」

 今季はシーズンを通してサーブが非常に高いレベルで安定している。その理由は「ディマ(ムセルスキー)に負けたくないから」だと言って笑う。「今シーズンはディマもサーブがいいから。2人がサーブランキングの2位、3位、4位ぐらいにずっといて、ディマが上がって僕が下がったり、逆にディマが下がったりというのが続いているので。ディマとお互いに負けないよというのは言い合っています」

 この試合で高いサーブ効果率を残したアラインは、ムセルスキーを抜いてサーブランキング2位に躍り出た。ムセルスキーは3位。1位にはウルフドッグス名古屋のニミル・アブデルアジズが立っているが、アラインはサーブ賞も狙っている。

 サンバーズはこの日もクイック、パイプ攻撃を駆使し相手を翻弄したが、1本、セッターの大宅がムセルスキーのクイックを使ってラリーを制した場面があった。

「あそこはラリーの中でディマがAクイックに入ってきたので上げちゃいました」と大宅。

「最近コンビ練習の最後に(ムセルスキーが)クイックを打ちたがっている。2セット目の最後もクイックのサインを向こうから出してきて(笑)。結果的に相手のサーブミスで終わったんですけど、それぐらいクイックを打ちたいみたいです」

 サンバーズではオポジットを務めているが、ムセルスキーはかつてロシアリーグやロシア代表でミドルブロッカーとして活躍していた。今後もあっと驚く場面でムセルスキーの豪快なクイックが見られるかもしれない。

 試合後のコートインタビューで大宅は「来週はホームゲーム。もちろん2連勝を目指しますし、もっともっと楽しいバレーボールを展開できると思っているので、ぜひ会場に足を運んでください」と呼びかけた。

 精度の高いプレーや隙のない試合を追求しながら、意外性のあるプレーでも観る人をワクワクさせる。次週から2週続くホームゲームでも、強く面白いサンバーズのバレーで会場を沸かせる。

2024/25シーズン

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