試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 3月15日(土) 東京グレートベアーズ戦

開催日時
2025年3月15日(土) 15:08
会場
東京体育館
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-16
  • 27-25
  • 25-20

WIN

0

東京グレートベアーズ

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンドは残り10試合となった。26勝8敗で3位のサンバーズは、すでにチャンピオンシップ(プレーオフ)進出を決めているが、シード権のある2位以上を目指す戦いは最後まで続く。今週は4位東京グレートベアーズと対戦した。

 第1セットはアラインが強力なサーブでエースを奪い5-3と先行すると、その後もアラインが力強いサーブを打ち込んでチャンスを作り、柏田の巧みなクイックや大宅のブロック、アラインのパイプ攻撃などで5連続ブレイクを奪い9-3と一気にリードを広げた。中盤も柏田のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのスパイクでブレイクしたり、大宅の好守備をムセルスキーが得点に繋げ15-7と点差を広げた。髙橋藍のキレのあるパイプ攻撃などで流れを渡さず、終盤にはムセルスキーのサービスエースなどで大差をつけ、セットを先取した。

 序盤から豪快にサービスエースを奪って相手の出鼻をくじき、その後も強力なサーブで攻め続けて5連続ブレイクに繋げたアラインは、「スタッフから誰を狙うという指示があるので、まずそこを狙っていった。それでサーブがどんどん続いたら、(狙う)場所を変えたり、いろんな種類を使って。大宅選手もちゃんとブロックを止めたし、エースも取れたので本当によかった」と笑顔で振り返った。

 第2セットは先行されるが、ムセルスキーのサーブで崩し、柏田のブロックで仕留めて同点に。その後もリードされるたび、髙橋藍が2段トスを力強いスパイクで得点に繋げたり、柏田のブロックで追いつく。中盤には2本のサービスエースを奪われリードされるが、ムセルスキーのサービスエースで20-20と追いつくと、藤中颯の好守備をムセルスキーが得点に繋げて逆転した。

 東京GBのブロックで逆転されセットポイントを握られるが、デュースに持ち込むと、髙橋藍が3枚ブロックの指先を正確に狙って得点に繋げ逆転。さらに、藤中颯がネットぎわのボールに飛び込んで懸命に繋ぐと、ムセルスキーがきっちりとスパイクを決めて27-25。競り合いをものにし、サンバーズがセットを連取した。

 第3セットは佐藤の鋭いクイックで先行すると、佐藤のサーブで揺さぶり、柏田がこの日3本目となるブロックで仕留めたり、髙橋藍のパイプ攻撃でラリーを制し5-1と好スタートを切る。追い上げられても、髙橋藍のフェイクセットから、ムセルスキーがフェイントを決めて12-9と再び引き離す。アラインが、相手レシーバーが一歩も動けないノータッチエースを奪って17-12。さらにサーブで崩し、柏田の鋭いクイックでブレイクして18-12と点差を広げていく。終盤は佐藤のクイック、髙橋藍のパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねてゲームセット。セットカウント3-0で勝利した。

 この日は終始サンバーズがサーブでプレッシャーをかけ続け、ブロックとディフェンスが機能して相手の攻撃を封じ、東京GBに流れをつかませなかった。

 好調のサーブでチームの流れを作ったアラインは、「今日はずっとサーブが入っていて本当によかった。今日はみんな調子がよかったと思うし、ちゃんと声も出していて、全部がよかった」と喜んだ。

 リベロの藤中颯も「今日はサーブがみんな非常によかったので、リベロとしては楽な展開に持っていけた」と感謝した。
「今日は自分は特に何もせず勝つことができたのかなと思う」と謙遜したが、藤中颯の好守備やつなぎから生まれた得点も多かった。このリーグ終盤、サンバーズの守備は安定して機能し、相手のスパイク決定率を低く抑えることができている。その要因について藤中颯はこう語る。

「サーブがいいからというのもあるし、ミドルブロッカーのブロックが非常によくなっているので、後ろで守っていてすごく見やすい。だから僕だけじゃなくて、今日で言えばムセルスキー選手だったり、他の選手もディフェンスがしやすくなっているのかなと感じます」

 攻撃面においても、この日はチームとして62.5%という高いスパイク決定率を残した。特にパイプ攻撃は髙橋藍は85.7%、アラインも80.0%という、打てばほぼ決まるという状態。シーズンが進むにつれて精度が高まっているパイプ攻撃について、髙橋藍はこう分析した。

「セッターの大宅選手が、難しい体勢でもミドルのクイックを使ったり、サイドを基準にしたり、トスワークのところで相手のブロックと駆け引きをしてくれているので、自分がパイプを打つシチュエーションでは、ノーマークの時もあったし、ブロックが1枚来るか来ないかみたいなシチュエーションがすごく多かった。開幕の頃は使うシチュエーションやコンビネーションの部分を詰めきれていなかったんですが、今はそうやって大宅選手がスパイカーが打ちやすい環境を作ってくれているのが大きい」

 一方大宅はコミュニケーションの変化を挙げた。

「今思い返すと、最初の頃は藍がなんでもオッケーみたいな感じで、トスが明らかに悪くても『いいです。大丈夫です』という感じでしたが、今はちょっと浮いたりしたらしっかり調整してほしいと言うようになったので、そういう違いがあるのかなと感じます。やっぱり言ってくれることで、藍の好きなトスも大体わかってきましたし、そこの信頼関係は開幕戦に比べれば段違い。あとは使い所とかをもう少し考えて使ってあげればもっと楽に決まるケースはあると思う。もっと藍もAJ(アライン)も楽なシチュエーションを作ってあげたいなと思います」

 攻撃も守備も連携は確実に高まっており、選手たちには自信が漂う。レギュラーシーズン残り9試合、勝ちながら、さらに完成度を高めていく。

2024/25シーズン

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