2024-25 大同生命SV.LEAGUE 3月8日(土) 大阪ブルテオン戦
- 開催日時
- 2025年3月 8日(土) 13:05
- 会場
- おおきにアリーナ舞洲

3
- 25-16
- 25-22
- 25-19
WIN
0

試合経過
2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンド第33戦。前週の勝利で24勝8敗とし、チャンピオンシップ(プレーオフ)進出を決めた3位のサンバーズは、16連勝で首位を走る大阪ブルテオンと対戦した。
第1セットは互いにブレイクを奪い合う一進一退の展開。サンバーズは髙橋藍や佐藤のサーブで揺さぶり、好守備からムセルスキー、アラインが得点に繋げて先行する。追いつかれるが、中盤、大宅のサーブで崩して佐藤がダイレクトスパイクを打ち込み12-8とリード。ミスが出て追い上げられても、柏田が強烈なBクイックを叩き込んで流れを断ち、佐藤がブルテオンのオポジット西田有志をブロックして18-15と再びリード。終盤には、大宅のサーブから佐藤、ムセルスキーが2本ずつブロックを決めるなど5連続ブレイクで締めくくり、大差でセットを先取した。
第2セットはブルテオンのサービスエースなどで先行されるが、ムセルスキー、アラインのブロックで7-7と追いつく。再び先行されても、佐藤が好サーブを立て続けに打ち込み、アラインのスパイクなどでブレイクし14-13と逆転。髙橋藍がロペス・ミゲルの強打をディグし、自らのスパイクでラリーを制して17-15と先行。アラインや髙橋藍のパイプ攻撃などでサイドアウトを重ねていく。終盤にはムセルスキーの強力なサーブで崩し、柏田がダイレクトスパイクを決めて点差を広げ、逆転でセットを連取した。
第3セットは佐藤のこの日4本目となるブロックで好スタートを切ると、髙橋藍のサービスエースなどで4-2と先行。その後もムセルスキーのブロックなどでリードを広げる。ミスが出たり、ブルテオンのブロックで逆転されるが、ムセルスキーのサービスエースで14-13と逆転。終盤には柏田のサーブで揺さぶり、佐藤が5本目のブロックで仕留めて18-15と引き離す。サンバーズは終盤も堅い守備と豪快な攻撃が噛み合いブレイクを重ねていく。
コートエンドの外に弾き出されたボールを藤中颯が懸命に追い、それを正確なトスにし、託されたムセルスキーがスパイクを決め23-18とすると会場は沸き上がった。最後はこの日大活躍のミドルブロッカー2人が締める。佐藤が好調のサーブでプレッシャーをかけ、柏田がブロックで仕留めてゲームセット。セットカウント3-0で勝利し、ブルテオンの連勝を止めた。
1つでも順位を上げるために、この2連戦がいかに重要か、誰もがわかっている。佐藤は「みんなプロフェッショナルだから、ワイワイしていても、いつも試合が始まるとぐっと集中するんですが、今日はそこがいつも以上だった。みんなすごく高い集中力で、気の抜けたプレーは1つもなかったし、そこに自分も巻き込まれて、乗せていってもらえた」と振り返る。
この日はその佐藤と柏田のミドル2人が存在感を発揮した。佐藤は5本のブロックポイントを挙げ、サーブでも効果を発揮し幾度もブレイクに繋げた。
「今日は、相手のサーブレシーブがどの位置に返ったらどうなるとか、相手がやってくることをしっかり頭に入れた状態でプレーできたので迷いなくブロックに行けた。自分はブロックを課題としているんですけど、まずはシンプルに手を前に出そうという意識で今日はできていた。サーブに関しては、相手にはすごいスパイカーが揃っているので、消極的なサーブを打ったら1本でサイドアウトを切られてしまうだけ。だから今日は、ミスはできないけど、その中でも攻める気持ちを忘れずに打っていきました」
一方、佐藤の対角で先発した柏田は攻撃で躍動。力強くBクイックを打ち込み、熱いガッツポーズで周りを鼓舞した。
好守備でチームを支えた髙橋藍は「今日は全選手よかったんですけど、特に柏田選手がチームを引っ張ってくれて、自分たちもさらに気持ちが入ったし、チーム全体にいい影響を与えてくれた。今日はディマ(ムセルスキー)や柏田選手がかなりいい決定率を残してスパイクでチームを引っ張ってくれたので、自分はしっかりとサーブレシーブとディグのほうを意識してやれました」と語った。
大一番で頼りになるムセルスキーがこの日も終始安定した決定力を発揮し、ブロックではブルテオンの攻撃の中心であるロペスを封じた。首位チームから勝利を挙げ、試合後は「よかったー(笑)」と日本語で安堵の言葉をもらした。
「今日は全部がうまく行った。特にミドル陣のパフォーマンスが素晴らしかったし、スタッフ陣が用意してくれた相手への対抗策も非常にうまくはまったと思う。自分のパフォーマンスについては、アメージングまではいかないけど、グッドだったとは思う」
サンバーズを崩すために相手も様々な工夫を凝らしてきた。この日はショートサーブでムセルスキーを狙う場面もあったが、難なく対応。
「自分は昔ミドルブロッカーもやっていて、そういうボールを拾うのも自分の仕事だったから、特別なことではなかった」と言ってのける。サーブレシーブをしてから素早く攻撃に入りスパイクを決める場面もあった。
「今日は全部がうまく行って、チームは素晴らしいパフォーマンスができたけれど、明日は明日。また別の試合になる。明日のことを考え始めないといけない」と次の勝利を求め、すでに気持ちを切り替えていた。
次戦も各自が役割を果たし、ホームで2連勝を目指す。