試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 3月2日(日) VC長野トライデンツ戦

開催日時
2025年3月 2日(日) 13:05
会場
ANCアリーナ(安曇野市総合体育館)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 26-28
  • 25-18
  • 25-22
  • 27-25

WIN

1

VC長野トライデンツ

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンド第32戦。ここまで23勝8敗で3位につけているサンバーズは、8位VC長野トライデンツと対戦した。この試合に勝利すれば、上位6チームによるチャンピオンシップ(プレーオフ)進出が決定する。

 第1セットは大宅のブロックなどで先行するが、この日はVC長野の威力のあるサーブに苦しめられる。サービスエースを奪われたり、ブロックに捕まりリードされる展開。ムセルスキーが強力なサーブで崩し、シリフカがダイレクトスパイクを決め1点差に詰め寄るが、再び引き離される。それでも髙橋藍のサービスエースで17-18。さらに、髙橋藍がディグから素早くパイプ攻撃に飛び込んで決め18-18と追いついた。その後デュースに持ち込み、佐藤のキレのあるCクイックで得点を重ねる。しかし最後はスパイクミスが出て惜しくもセットを失った。

 第2セットはシリフカのスパイクでサイドアウトを重ね、髙橋藍の巧みなスパイクで5-3と先行。追いつかれても、好守備からシリフカが立て続けにスパイクを決めてブレイクし12-8と再びリード。髙橋藍のショートサーブで崩し、ムセルスキーのスパイクで17-12と点差を広げた。終盤にはムセルスキーのサービスエースで引き離し、リリーフサーバー髙橋塁のノータッチエースで大差をつけ、セットを取り返した。

 第3セットは先行されるが、シリフカの好守備をムセルスキーが得点に繋げて追いつくと、佐藤が相手のクイックをブロックし8-7と逆転。ムセルスキーのブロックも出て11-9とリードした。VC長野の粘り強いディグから切り返されて逆転されるが、髙橋藍の好守備が得点に繋がり15-15と追いつく。リードされても、シリフカのサービスエースで21-21と追いつき、髙橋藍のブロックで22-21と逆転。柏田のサーブで揺さぶり、大宅のブロックも決まって24-22と抜け出しセットを連取した。

 第4セットはVC長野のブロックやサンバーズのスパイクミスで先行される。中盤、ムセルスキーの連続サービスエースなどで4連続ブレイクを奪い一気に15-13とリードするが、VC長野のブロックに捕まったり、サーブレシーブを崩されて16-18と再び先行された。柏田の好守備から、髙橋藍が鋭いスパイクを決めて18-18と追いつくが、終盤、VC長野のブロックで引き離され19-24とセットポイントを握られた。

 しかしここからサンバーズが勝負強さを発揮する。髙橋藍のライトスパイクでサイドアウトを奪い20-24とした後、集中力をさらに高めてサーブに向かった髙橋藍が鋭いサーブを打ち込み、ムセルスキーのスパイクでブレイク。その後も髙橋藍が強力なサーブを打ち続け、自らパイプ攻撃を叩き込み1点差に迫ると、ネット際の難しいボールを藤中颯が懸命につなぎ、シリフカのブロックでラリーを制し、5連続得点で24-24と追いついた。

 さらに、25-25で入ったリリーフサーバーの髙橋塁が、立て続けに強力なサーブを打ち込んでチャンスを作り、ムセルスキーが相手を寄せ付けないスパイクと、ブロックで連続ブレイクし27-25。5点差をひっくり返してセットを奪い、セットカウント3-1で勝利した。

 集中力を高め局面を打開した髙橋藍は、第4セット20-24からのサーブをこう振り返る。

「あの場面は、もちろんこのセットで(試合を)終わらせるという気持ちもありましたし、自分としては、ここからが自分自身の勝負かなというのもあった。自分が今どれだけメンタルの強さを持ってこられるか、みたいなものを試したかった。僕がサーブを打つ時は前衛のブロックが強いので、試合中は基本的にミスが少ないサーブを打っていたんですけど、あそこは、相手を崩すというより、自分のベストサーブを入れていくことにフォーカスした。結果として仲間もついてきてくれましたし、それがポイントに繋がって追いつくことができた。なおかつ勝利に繋げられたので非常にいいものになったし、一つ大きな成長かなと」

 そう収穫を語った。ただ試合全体については課題が多く見えたようで、試合後、笑顔はなかった。

「今日は相手がすごく質の高いバレーをしてきたのに対して、自分たちがミスを出してしまい、思うようにリズムを作れない展開が続いた。自分も少し力が入って、ブロックされたり、ミスになるシチュエーションがあった。チームを引っ張っていかないといけない立場なのに、ちょっと取り乱してしまった部分は、この先なくしていきたい。チャンピオンシップになるとそういうプレーはチームの雰囲気に影響するので。そこに今日気づけたことはよかった」

 この日の勝利でサンバーズはチャンピオンシップ進出を決めたが、あくまで頂点を目指す選手たちには安堵の様子はない。2日連続の先発出場で勝利に貢献したミドルブロッカーの佐藤も、こう語った。

「代表クラスの選手が揃っている中で、ミドルはこれから成長していって欲しいという期待も込めて(大宅)真樹さんは使ってくれていると日頃から感じているので、その気持ちに応えたいという思いで毎回入っています。その中で、昨日は僕が左利きということに相手が対応できていないこともあってフリーに打たせてもらっていたけど、今日はコースを絞られたり、相手のやりやすいようにされて苦しめられた。そういうところでどう対処するかが僕の今後の課題。しっかり試合を見返して、今後に繋げたい」

 チャンピオンシップ進出はあくまで通過点。髙橋藍は「やっぱり2位に入るとシード権(準決勝進出)をもらえるので、1つでも順位を上げられるように。この後の試合は、全勝を目指して頑張りたいなと思っています」と力強く語った。

 次戦はホームで首位・大阪ブルテオンとの対戦。レギュラーラウンド2位以上での進出を果たすために、非常に重要な2連戦となる。

2024/25シーズン

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