試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 3月1日(土) VC長野トライデンツ戦

開催日時
2025年3月 1日(土) 14:05
会場
ANCアリーナ(安曇野市総合体育館)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-21
  • 25-16
  • 25-19

WIN

0

VC長野トライデンツ

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンド第31戦。ここまで22勝8敗で3位につけているサンバーズは、8位VC長野トライデンツと対戦した。VC長野とは今季初対戦だ。

 2週間ぶりの試合の立ち上がりは、佐藤のサーブで揺さぶり、ムセルスキーのスパイクなどでブレイクして3-0と好スタートを切った。その後VC長野のブロックや好守備から切り返されて逆転されるが、中盤、大宅が巧みなサーブで揺さぶり、アラインや藤中颯の好守備を、髙橋藍やムセルスキーが得点に繋げて4連続ブレイクを奪い11-8とリードした。その後は佐藤、鬼木のクイックなどでサイドアウトを重ねる。終盤、ブロックに捕まり追いつかれるが、アラインが好守備を連発し、ムセルスキーやアラインのバックアタックでラリーを制して再びリード。佐藤のブロックで22-18とさらに引き離し、セットを先取した。

 この試合では、前節の日本製鉄堺ブレイザーズ戦を体調不良のため欠場していたセッターの大宅が3週間ぶりにスタメン復帰した。

「今日は久しぶりの試合で、すごく緊張感があった。僕が最後に試合をしたのはウルフドッグス名古屋戦で、あの時は2連敗してチーム状況がかなり落ちていた。その次の堺戦で、自分は出られなかったけど、下川とオレク(シリフカ)がチームの危機を救ってくれて、立て直してくれた。だからこそ今日の試合は僕自身、すごく大事な試合になると思った。そこの流れに乗らなきゃいけない責任感を持ちながらプレーしていたので、今シーズン一番緊張した試合だった」と大宅。それでも競り合いから抜け出してセットを取ると、次第に乗っていった。

 第2セットの立ち上がりも、サンバーズはムセルスキーが強力なサーブを打ち込んで崩し、アラインがフェイントを決めたり、藤中颯の好守備からムセルスキーのバックアタック、髙橋藍のパイプ攻撃で5-0。さらに、ムセルスキーがサービスエースを奪い6-0と怒涛のスタートダッシュ。中盤には髙橋藍の好守備でラリーに持ち込み、佐藤のブロックで仕留めるなど点差を広げた。その後も髙橋藍のパイプ攻撃や鬼木、佐藤のクイックなどでリズムよくサイドアウトを重ねて流れを渡さず、セットを連取した。

 第3セットも佐藤がサービスエースを奪い好スタートを切るが、その後は一進一退の展開に。VC長野のブロックなどで先行されるが、中盤、アラインがコートエンドにノータッチエースを決めて12-11と逆転。髙橋藍が巧みなフェイントや高さのあるスパイクで緩急をつけながら得点を重ね15-13と抜け出す。終盤にはムセルスキーのサーブで攻め、髙橋藍が豪快なパイプ攻撃でブレイクしたり、ムセルスキーのサービスエース、鬼木のクイックなどで21-17と引き離す。さらにアラインが相手コートの角にこのセット2本目のノータッチエースを決めて突き放し、ゲームセット。セットカウント3-0で勝利した。

 1週間試合が空いた間、チームはオフも入れながらメリハリをつけた調整を行いフィジカル、メンタル両面でリフレッシュ。この日はチーム全体で67.6%という高いスパイク決定率を残し、終始試合の主導権を握った。

 特に髙橋藍が85.7%という驚異的な決定率で、チームトップの18得点を叩き出した。

「シーズンが始まって4、5ヶ月、しっかり体も作れてきていて、いい張り感、いい筋力というところをパフォーマンスに繋げられている。スパイクの滞空時間も(開幕の頃とは)全然違う感覚があるし、大宅選手とのコンビも積み上げてきたものがあるので、お互いが感覚でわかっている。この2日間はチャンピオンシップ(プレーオフ)進出決定に向けて重要な2戦なので、まず勝利できたことは非常によかった」と頷いた。

 大宅は「僕自身は硬さがあってチームメイトに迷惑をかけてしまった。特に1セット目は自分の中で選択肢が狭まって、相手に読まれているように感じたんですが、その中でもディマ(ムセルスキー)が1セット目は100%の決定率を残してくれたり、藍も、トスがズレても軟打で得点にしてくれたりして、今日は特にその2人に助けられました」と感謝した。

 だがその大宅も、2人にトスが偏ることなく、サーブレシーブが乱れた場面やラリー中でも積極的にクイックを使い、ミドルブロッカーの鬼木、佐藤がそれに応えて高い決定率を残した。大宅は言う。

「ミドルに関しては、今うちの中で課題になっているので、使える場面でどんどん使って自信をつけさせていかないと。『(小野寺)太志がいないと』って思われたくないので。もちろん太志という存在はすごく大きいと、今(怪我で)いなくなって改めて感じていますけど、また太志が帰ってきた時に、誰が出ても質の高いバレーボールができるように、今の期間で自分自身もいろんな選手とコンビネーションを作っていきたいと思っている。決まらないから使わない、となるとミドルのモチベーションもたぶん下がってしまうし、(攻撃に)入らなくなってしまうと終わりなので、『どっからでもあんたたち使うよ』というのを意識させて入らせるように今はやっています。その中でもっと精度高く使えたらいいなとは思います」

"緊張感"の中でも、司令塔はチームの先を見据えながらコート内をコントロールしていた。

 次戦もアウェイでVC長野との対戦。次戦に勝利すれば、サンバーズのチャンピオンシップ進出が決定する。

2024/25シーズン

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