試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 2月9日(日) ウルフドッグス名古屋戦

開催日時
2025年2月 9日(日) 13:05
会場
Asueアリーナ大阪
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

1

  • 19-25
  • 25-23
  • 23-25
  • 26-28

LOSE

3

ウルフドッグス名古屋

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンド第28戦。20勝7敗で3位のサンバーズは、2位ウルフドッグス名古屋と対戦した。

 第1セットはアラインのサーブで崩し、藤中颯の好守備をムセルスキー、髙橋藍が次々に得点に繋げ4-1と好スタートを切った。しかしWD名古屋の強力なサーブに流れを変えられ追いつかれる。巧みなサーブに揺さぶられ、サンバーズのスパイクが堅いブロックと守備に阻まれて決まらず、攻撃のリズムができないまま6-10とリードされた。ムセルスキーや柏田のブロックなどで追い上げるが、再びサーブに崩されて拾われたり、ブロックに捕まり引き離され、セットを先取された。

 第2セットも先行されるが、髙橋藍のブロックで追いつく。WD名古屋のサービスエースなどで8-12とリードされたが、アラインの強烈なスパイクや柏田のブロックで流れを引き寄せると、14-16から、髙橋藍の緩急をつけたサーブを起点にサンバーズが反撃に出る。アラインのブロックで追いつき、ムセルスキーのブロックで17-16と逆転。さらに髙橋藍が強烈なサーブでエースを奪い18-16。相手のミスもあり5連続ブレイクで19-16と一気に引き離した。大宅に代わって入ったセッターの下川もしっかりとスパイカーに託し、アラインとの息のあったパイプ攻撃も決まって逃げ切り、サンバーズがセットを取り返した。

 第3セットはWD名古屋のサービスエースやブロックで3-7と先行される。それでも、セット途中からコートに入ったシリフカのスパイクなどでリズムを作り、終盤、下川が巧みなサーブで崩し、ムセルスキーのブロックや、シリフカの巧みなスパイクで得点に繋げ18-19と追い上げる。その後点差を広げられるが、下川がボールに食らいついてラリーに持ち込み、シリフカが豪快にパイプ攻撃を決めたり、ムセルスキーのスパイクでブレイクし23-24と迫ったが、一歩届かず、セットを失った。

 第4セットはサービスエースを奪われ先行されるが、途中出場の樫村のブロックで相手のブレイクを阻むと、シリフカが強力なサーブでエースを奪い8-8の同点に。再び先行されても、ムセルスキーのサービスエースで追いつき、藤中颯の好守備からアラインが豪快にスパイクを決めて12-11と逆転。逆転されても、下川のサーブで揺さぶり、ムセルスキーがブロックで仕留めて16-15と逆転。シリフカが強力なサーブでプレッシャーをかけ、柏田が相手のクイックをシャットアウトして18-16と抜け出した。

 しかし終盤、ニミル・アブデルアジズの強力なサーブで崩され逆転される。それでも、シリフカがサーブで狙われながらもきっちりと返球し、次々にスパイクを決めてサイドアウトを重ねデュースに持ち込む。下川が相手の強打を何度も拾うが、WD名古屋の守備もよく、ブレイクを奪うことができない。最後はサンバーズのスパイクを拾われて切り返され、26-28でゲームセット。僅差の勝負となったがセットカウント1-3で敗れた。

 痛い2連敗となったが、まだ先の長いリーグを見据え、オリビエ監督は「良かった点も多くあった」と語った。

「負けることは避けたいけれど、こういう高いレベルのリーグになれば負ける試合もある。結果は残念だったけれど、長い目で見れば、新しい選手に自信を与えることができたことは良かった」

 この日は劣勢の場面でオリビエ監督は「何かを変えなければいけなかった。新しいエネルギーを見つけたかった」と、第2セット途中から大宅に代え下川を、第3セットの途中からは髙橋藍に代えシリフカをコートに送り出した。また、ミドルブロッカーはベンチに入った4人全員が出場した。

 第2セット途中から出場した樫村は、今季はベンチを外れる試合が多く、悔しい思いを抱えながら準備をしてきた。

「できるという自信は持っていたけど、使われなくて。でもそこは自分ではコントロールできないところなので、準備だけはしっかりしておこうと思っていた。『ようやく来たか』という感じでした」

 いつもコンビを合わせている下川とほぼ同じタイミングで入り、「『一緒にかまそうぜ』という感じで入りました。なかなかかませなかったですけど......。試合では、練習では得られないものというか、こういう独特な雰囲気の中でコートに立たないと得られないものがある。緊張は全然しなくて、むしろ楽しく、没頭できました。今後も自分ができることにフォーカスしていきたい」と前を向いた。

 第2セット13-15の場面でコートに入り、セット奪取に貢献した下川は、スパイカーの高さを活かすトスを託し、徐々に流れを引き寄せた。

「自分から見たらみんなすごいスパイカーなので、本当に信頼して上げています。どういうトスを上げても、いい形で処理してくださるので、3セット目、4セット目と時間が経つにつれ自信を持って上げられるようになった。でもまだまだいいトスは供給できていなかったので、そこは修正しないと」

 下川は相手の強打を難なく拾い、守備でも貢献。「そこは、いつもサンバーズのAチームを相手に練習して、難しいボールを受けているので」と胸を張った。

 そしてこの日はシリフカが72.7%という高いスパイク決定率を残し、サーブやブロックでも貢献した。ポーランド代表の世界的なプレーヤーだが、今季サンバーズでは出場機会を多くは得られていない。それでも腐ることなく、試合中はいつもアップゾーンで地道なトレーニングを行いながら試合を見つめ、出番に備えてきた。

「AJ(アライン)と藍がいいプレーをしていて、チームが勝っていれば、そこに変更を加える必要がないということは理解しています。自分が出た時は勝てるようにしっかりプレーしているし、平日の練習では、自分もチームを助けるいいプレーができるところを見せられるようにしっかりやっています」

 この日は「アグレッシブさとエネルギーがちょっと足りないかなと感じたので、自分がそういう部分をしっかりチームに注ぎ込めるように」とコートに入った。得点のたびに気迫あふれるガッツポーズを見せ、たえず周囲とコミュニケーションを取りながら、攻守ともに高いパフォーマンスを発揮。だが「個人のパフォーマンスより、チームの結果が何より一番大事」と接戦をものにできなかったことを悔やんだ。

 オリビエ監督が「2、3、4セット目にいいプレーが出ていたので、チームとして、いろんな選手の可能性を見ていく時なのかなと感じた。シーズンも後半に入ったし、7人だけでできるスポーツではないので、交代も使って、今までとは違ったチームの解決策を見つけていかなければいけない」と語ったように、これまで控えだった選手の活躍も、後半戦では必要になる。

 開幕週以来の悔しい連敗となったが、ポジティブな発見も多かった。次週は日本製鉄堺ブレイザーズを相手に、全員が戦力となり連勝を目指す。

2024/25シーズン

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