2024-25 大同生命SV.LEAGUE 1月19日(日) ヴォレアス北海道戦
- 開催日時
- 2025年1月19日(日) 13:35
- 会場
- 函館アリーナ
3
- 25-16
- 25-21
- 25-21
WIN
0
試合経過
2024-25大同生命SV.LEAGUE第24戦。前日の勝利で17勝6敗とし、2位に浮上したサンバーズは、10位のヴォレアス北海道と対戦した。
第1セットは柏田のクイックで幕を開けると、好守備から今度は小野寺のクイックで切り返し2-0と好スタートを切る。その後もシリフカのサーブで揺さぶり、大宅のブロックで仕留めたり、髙橋藍のスパイクで連続ブレイクし6-2とリードした。髙橋藍が相手ベンチ前までボールを追って繋ぐなど、好プレーが続いて会場の熱気が高まる中、その髙橋藍が1枚でブロックを決めたり、ショートサーブでエースを奪い11-6と点差を広げた。その後も小野寺の高い打点からのクイックや、柏田が相手コートの角にノータッチエースを決め14-7とリードを広げる。シリフカの巧みなスパイクなどでサイドアウトを奪い、終盤はムセルスキーや小野寺のブロックなどで突き放し、セットを先取した。
第2セットもクイックや髙橋藍、シリフカのパイプ攻撃を中心に得点し、柏田のブロックで7-5と抜け出す。藤中颯の好守備などで粘った長いラリーを、最後はムセルスキーのスパイクでものにして8-5とリードを広げる。追い上げられても、髙橋藍が狙いすましたショートサーブでノータッチエースを奪い再び先行。ヴォレアスのティモ・タンメマーの強力なサーブに崩されて切り返され15-16と逆転を許すが、ラリーをムセルスキーのスパイクで制し17-16とすぐに逆転。シリフカのスパイクでブレイクし再びリードを奪った。小野寺のブロック、ムセルスキーのサービスエースなどで点差を広げ、セットを連取した。
第3セットも堅い守備からムセルスキーのスパイクで切り返し7-5と先行。相手のブレイクをシリフカがブロックで阻み、雄叫びをあげる。その後追いつかれても、髙橋藍が豪快にツーでバックアタックを叩き込み流れを引き寄せると、ムセルスキーが強力なサーブで崩し、大宅がネット上のボールを巧みに得点に繋げ16-14と再びリード。終盤、リリーフサーバーの甲斐が躍動感あふれるフォームから強力なサーブを打ち込んで2連続エースを奪い20-16と引き離す。相手のサービスエースなどで1点差に迫られるが、髙橋藍のサーブで崩し、シリフカがダイレクトスパイクを決めて再び引き離し、セットカウント3-0でゲームセット。連勝を7に伸ばした。
この日はヴォレアスが前日以上にアグレッシブなサーブを打ち込み、3本のエースを奪われたが、それでもサンバーズは流れを渡すことなく、髙橋藍や甲斐が2本のサービスエースを勝負所で奪うなど、計6本のサーブポイントでやり返した。
この日も大宅の的確なトスから、攻撃陣が高い決定率を残し、特に髙橋藍は82.4%という驚異的なスパイク決定率で、チーム最多の17得点を奪った。
「やっぱり体のコンディションが良ければ、戦いやすさは変わってくる。サーブレシーブをしてからでも、相手ブロックをしっかり見て打ち分けたり、高い位置で打ったり。あとはハイボールの状況でも、常に冷静さを頭に置いて、しっかり相手の状況を見てスパイクを打っていくことを意識していました」と髙橋藍はコンディションの良さをうかがわせた。
今季サンバーズに加入し、SVリーグで約3ヶ月戦ってきて一番感じているのは、日本のディフェンス力の高さだという。その中でプレーすることによって、自身のディフェンスへの意識がさらに高まり、また、その環境に合わせて攻撃力も向上している。
「やっぱりコースを抜くだけでは拾われてしまうので、そこにプラス、パワーと速さが重要になる。後半戦に向けてスイングスピードや体のキレがかなり上がってきたので、相手レシーバーを弾いたり、ブロックアウトを取れるスパイクに変わってきているし、フェイントといった選択肢も増えてきている」と自身の進化を感じている。
また、この日はミドルブロッカーの小野寺も62.5%という高い決定率を残した。前日は30%台に抑えられたが、「タイミングだったり、トスの速さや入る位置などを大宅と話しながら、今日どれだけ数字を上げられるかが課題だった。今日はちょっと早く入ってタイミングをずらしたり、いろいろと試しながらやって、昨日に比べたら良くなったと思う」。
一方で、ストレートでの勝利にも選手たちは小さなほころびを見逃さない。
「2、3セット目はリードされても追いつかれたり、ムダに失点してしまう場面が多かった。ファイナルなどになると、そういうミスが勝敗を分けるので、しっかりと意識を高く保ちながら試合をしていく必要がある」と髙橋藍。
小野寺も「もったいないシーンがいくつかあったので、そこはもっとチームとして突き詰めていかなきゃいけない。今日は勝てたから良かったけど、この先に向けて修正して臨みたい」と気を引き締めた。
リーグ連覇を目指すチームの後半戦の課題と伸びしろを、小野寺はこう語る。
「攻撃力はリーグでもトップクラスだと思うし、サーブも点を取れる選手が揃っている。あとは、ブロックとディフェンスの関係性や、トランジション(切り返し)の精度の部分は、もっと突き詰めていけばさらに変わる。藍も颯志もいて、ディフェンスに関しては頼れる選手も多いので、あとはそこから決める選手がどれだけ高い数字を残せるかが大事」
年末からの連勝を7に伸ばしたが、選手たちには慢心も満足もない。日々改善点を見つけ、高みを目指し続ける。