2024-25 大同生命SV.LEAGUE 1月4日(土) 東レアローズ静岡戦
- 開催日時
- 2025年1月 4日(土) 13:05
- 会場
- エディオンアリーナ大阪
![サントリーサンバーズ大阪](/culture-sports/sunbirds/game/img/ico/ico_sunbirds.png)
3
- 26-24
- 25-18
- 23-25
- 25-8
WIN
1
![](/culture-sports/sunbirds/game/img/ico/ico_toray_arrows_shizuoka.png)
試合経過
![](https://www.suntory.co.jp/culture-sports/sunbirds/game/detail/img/R70104%20HOME%20vs%20TORAY-5545.jpg)
サンバーズの2025年初試合は、大同生命SV.LEAGUE第19戦。ここまで12勝6敗の4位につけているサンバーズは、ホーム・エディオンアリーナ大阪に8位東レアローズ静岡を迎えた。
第1セットの立ち上がりは東レ静岡の堅い守備から切り返されて5-9と出遅れた。それでもシリフカのパイプ攻撃や髙橋藍、ムセルスキーのライトスパイクでリズムを作ると、ムセルスキーが高い打点からのサーブで崩し、小野寺のクイックなどで連続得点を奪い12-11と逆転。さらに、藤中颯の好守備を髙橋藍が得点に繋げ14-12とリードした。終盤、東レ静岡のブロックで逆転されるが、大宅と小野寺の息のあったコンビで流れを切ると、シリフカの好守備をムセルスキーが得点に繋げ23-23の同点に。さらに髙橋藍が3枚ブロックのインナーにスパイクを決めて24-23と逆転。デュースに持ち込まれるが、サーブレシーブを崩されても髙橋藍がパワフルにスパイクを決めてカバーし、最後は相手にミスが出て接戦の第1セットをものにした。
第2セットは鬼木のクイックでリズムよくサイドアウトを重ね、ムセルスキーのブロックで4-2と先行。シリフカや髙橋藍の緩急をつけたスパイクでサイドアウトを重ねると、中盤には好守備をムセルスキー、髙橋藍が得点に繋げ11-7と点差を広げた。小野寺のクイックでサイドアウトを重ね、終盤にはリリーフサーバー甲斐が鋭いサーブでチャンスを作り、髙橋藍のスピードあふれるレフトスパイクやブロックでブレイクし19-12と引き離した。追い上げられても、終盤シリフカのブロックで再び引き離し、最後は髙橋藍のパイプ攻撃で締め、2セットを連取した。
第3セットも髙橋藍のパイプ攻撃で先行するが、東レ静岡のブロックで6-7と逆転され、粘り強いプレーでラリーを奪われリードを許す。シリフカのサーブで崩して14-14と追いつくが、東レ静岡の堅い守備から切り返され、再び点差を広げられた。終盤、髙橋藍の好守備をムセルスキーが得点に繋げて追い上げ、小野寺やセット途中から入った柏田のクイックでサイドアウトを重ねるが、あと一歩届かず、セットを奪われた。
第4セット、再びギアを上げたサンバーズは、髙橋藍の強力なサーブでエースを奪って好スタートを切る。その後も髙橋藍がサーブで揺さぶり、大宅がベンチに突っ込みながらボールを繋いだり、シリフカ、ムセルスキーが巧みにリバウンドを取りながら粘り強い攻撃で1点ずつ積み重ね7-1とリードした。中盤も堅いブロックとディグでラリーに持ち込むと、ムセルスキーのブロックや、大宅の好守備をシリフカが得点に繋げて11-2と一気に引き離す。その後もムセルスキーの2本のノータッチエースや大宅のブロックで15-3と大差をつけた。終盤も藤中颯や大宅が好守備を連発し、柏田が相手のクイックをブロックするなど流れを渡さず、さらに点差を広げてゲームセット。セットカウント3-1で、2025年の初戦を白星で飾った。
この日はセッターの大宅がクイックやパイプ攻撃を積極的に使って相手に的を絞らせず、チーム全体で60.7%という高いスパイク決定率を記録した。年末の試合でミドルブロッカーの小野寺が「大宅とのコンビが完璧じゃないところがあるので、どんな状態でもクイックを使ってもらえるように」と語っていたが、この日はきっちり修正したコンビで69.2%という高い決定率を残した。
大宅は「彼が入るスピードや、僕のトスをネットからどれぐらい離すかなど、お互いに修正すべき点はもうわかってきていて、すり合わせはできている。今シーズンは決定率の数字自体はあまり上がっていないけど、彼とのコンビに関しては僕が不安になることはないので、相手ブロックのつき方を見たり、使うタイミングによって、決定率を上げていきたい」と信頼を寄せる。
クイックを相手に印象づけておいて、ラリー中に髙橋藍やシリフカの速いレフト攻撃で相手ブロックを置き去りにすることもあった。ラリー中の攻撃に関してはスパイカーからセッターにサインを出すが、とっさに速いトスを呼ぶことができるのは、今季加入した2人と大宅の呼吸が合ってきた証だ。年末から引き続き好調で、この日も65.5%という高い決定率を残した髙橋藍はこう語る。
「コンビが合ってきたのももちろんですし、お互いの感覚をしっかりつかめてきたことが一番なのかなと思います。あとは自分自身、足首の状態や体のコンディションが良く、ジャンプ力やキレも非常に上がっているので、体のストレスなくやれている。だから速い攻撃もコールできるし、やりたいことがやれているのかなと思います」
一方で選手たちが課題に挙げたのは第3セット。年末のウルフドッグス名古屋戦から、1、2セットを連取し、15分間のインターバルを挟んだ後の第3セットを落とす展開が続いている。
大宅は「2セットを取ってからかなり時間が空くので、気持ちに余裕ができすぎているのか...。3セット目に入る前にほとんどの選手が『このセット大事だよ』と口にしていたんですけど、結果がついてこなかった。難しいですけど、慣れるしかない。各セットの入りがすごく大事だと考えていて、今日は第2、4セットの入りはすごく良かったので、改めてセットの入りを大事にしていきたい」と語った。
第4セットはしっかりと切り替えてサーブから流れを作り、堅いブロックディフェンスで大差をつけたが、課題は早く潰しておきたいところ。リーグ後半戦に向けて、隙のない勝利を目指し続ける。