試合日程・結果

GAME

2023-24 V.LEAGUE JTサンダーズ広島戦

開催日時
2023年10月21日(土) 13:00
会場
エフピコアリーナふくやま(福山市総合体育館)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

1

  • 23-25
  • 23-25
  • 25-20
  • 19-25

LOSE

3

JTサンダーズ広島

試合経過

2023-24V.LEAGUE DIVISION1第3戦。前週、ホームで開幕2連勝を飾ったサンバーズは、JTサンダーズ広島と対戦した。

 第1セットは互いにサイドアウトを取り合う展開。サンバーズに加入後初出場となったミドルブロッカーの小野寺が、同い年のセッター大宅との息のあったBクイックを決めると、藤中謙、鬼木、鍬田、ムセルスキーと全員がリズムよく得点を重ねていき、藤中謙のパイプ攻撃で9-7と先行した。中盤、JT広島のブロックなどで10-13とリードされたが、小野寺の鋭いフローターサーブでエースを奪い追い上げ開始。サーブで揺さぶり相手のミスを誘って14-13と逆転した。その後逆転されても、鬼木が相手のクイックをシャットアウトして17-16と再び逆転。

 終盤スパイクミスが続き18-20と逆転されたが、リリーフサーバーとして入った髙橋塁が好サーブを打ち込み、その髙橋の好守備をムセルスキーが得点につなげ20-20。さらに、髙橋が巧みなサーブでエースを奪い21-20と逆転した。ところがサンバーズにスパイクミスが出て逆転されると、サービスエースを奪われて引き離され、第1セットを失った。

 それでも第2セットは、藤中謙が巧みなショートサーブでエースを奪い好スタート。小野寺もコートの角にノータッチエースを決めて7-4とリードした。中盤、ミスが出て逆転されるが、好守備からムセルスキーがカウンターアタックを決めて17-16と逆転。相手のミスで20-18と抜け出した。サービスエースを奪われ逆転されるが、堅い守備からムセルスキーのスパイクで切り返し23-22と逆転。ところが、JT広島のサーブに押されてミスが出たり、好守備から切り返されて連続失点。1、2セットとも、リードを奪いながら、セット終盤にJT広島の江川や坂下純也のサーブに崩されて逆転され、セットを連取された。

 第3セットもJT広島のサービスエースで先行されたが、このセットから入った佐藤のクイックでブレイクして追いつくと、鍬田やムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ねていく。ムセルスキーのサーブで崩し、大宅のツーアタックで得点につなげ11-10と逆転。終盤には藤中謙などの好守備をムセルスキーが立て続けに得点につなげて18-15とリードを広げた。ブロックとディグが機能し始めたサンバーズは、終盤も好守備をムセルスキーが得点につなげて21-16と点差を広げ、セットを取り返した。

 しかし第4セットは序盤に2本のサービスエースを奪われ2-5と先行された。その後もサンバーズのスパイクを拾われて切り返されたり、クイックがブロックに捕まり点差を広げられる。藤中謙の好守備を、鍬田が巧みなスパイクで得点につなげて追い上げるが、JT広島の堅い守備で粘られ、サンバーズにミスが出て10-15と引き離された。小野寺のサーブで崩し、ムセルスキーのカウンターアタックで追い上げるが、終盤、JT広島の強力なサーブにエースを奪われて再び点差を広げられ、ゲームセット。サンバーズは今シーズン初黒星を喫した。

 7本のサービスエースを奪われるなど終始JT広島のサーブに押され、12本のスパイクミスも響いた。

 山村監督は「少しのズレがコートエンドやコートサイドのラインを割ってしまうスパイクにつながってしまったと思う。JTさんの効果的なサーブに苦しめられる場面が多かった。ミーティングでも相手に対する準備はしていますが、実際にサーブを受けると感じ方、見え方が違う。明日はスタッフ側からも、より早く対応できるようなアドバイスを入れながら、起きていることに対して早めに対処したい」と修正点について語った。

 この日は、今季サンバーズに加入した小野寺が初先発。「僕にとってはデビュー戦ということで、勝ちたかったんですけど、ミスで相手に流れを渡してしまうなどもったいないシーンが多く、チームとしてチグハグな試合になってしまった」と悔やんだ。

 昨季まで所属したJT広島との対戦に、「やりづらさや、意識してしまう部分もありました。JTにとっても新加入選手を加えての開幕戦だったので、彼らもすごく気合が入っていた。僕も負けていられないという思いでプレーしたんですが。今日のことは今日でしっかり反省して、明日以降の試合につなげたい」。

 10月8日まで日本代表としてパリ五輪予選に出場していたため、まだサンバーズに合流してまもないが、「セッターの大宅とは(昨年まで)代表でもやっていましたし、もっと言えばユースの頃からやっているので、ある程度お互いのことは知っている。コンビの部分はまだまだ修正は必要ですけど、今日久々にやった割には、ある程度はできたと思う」と手応えもあった様子。

「僕も(中国代表の)兪選手もまだ合流したばかりなので、シーズンを戦いながら仕上げていく。まだまだできることは多い」と先を見据えた。

 山村監督は自身の現役時代と同じ背番号「1」を背負うミドルブロッカーの小野寺に「合流まもないので、まだまだ伸びしろしかない。彼のパーソナリティや経験値は間違いなくチームにとってプラスになると思うので、そういうものを遠慮なくどんどん積極的に発信してくれたら」と期待する。

 この敗戦も糧に、サンバーズは新戦力も組み込みながら強くなっていく。

2023/24シーズン

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