2023-24 V.LEAGUE VC長野トライデンツ戦
- 開催日時
- 2024年1月20日(土) 14:00
- 会場
- ANCアリーナ(安曇野市総合体育館)

3
- 25-22
- 25-20
- 25-21
WIN
0

試合経過

V.LEAGUE DIVISION1第21戦。現在17勝3敗で2位のサンバーズは、10位VC長野トライデンツと対戦した。
前週はフルセットで連勝したものの、2戦続けて1、2セット目を奪われ、序盤の戦いに課題を残したサンバーズだが、同じことは繰り返さないとばかりに、この日は立ち上がりからアラインがエンジン全開。クロス、ストレートとコースを打ち分けながら鋭いスパイクを次々に決め得点を重ねる。チームのブロックとディグも機能し7-4と好スタートを切った。中盤、サービスエースを奪われたり、ブロックに捕まり4連続失点して10-12とリードされるが、佐藤の力強いクイックで流れを切ると、その佐藤のサーブで揺さぶり、小野寺が3本のブロックとクイックで4連続ブレイクを奪って18-15と一気に形勢逆転し、セットを先取した。
第2セットは先行されるが、小野寺、佐藤のクイックやアラインのブロック、スパイクで徐々に流れをつかむ。中盤、小野寺の鋭いサーブで崩して追いつくと、ムセルスキーのサービスエースで12-11と逆転。さらに、藤中謙が相手のパイプ攻撃、ライト攻撃を立て続けにシャットアウトして15-12と引き離す。このセットもブロックとディグが機能し、ブレイクのチャンスでムセルスキーが確実にスパイクを決めて20-15と点差を広げた。終盤、追い上げられるが、最後はアラインの強烈なサーブで崩してセットを連取した。
第3セットも藤中謙やムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、アラインの強力なサーブで崩し、佐藤のブロックで7-4と先行。中盤、ムセルスキーが覆いかぶさるようなブロックで相手のレフトスパイクをシャットアウトし11-7と点差を広げ、小野寺のサービスエースや大宅のブロックでさらに引き離す。しかしその後、サーブレシーブを崩されてブロックに捕まったり、スパイクミスが出て連続失点。VC長野の堅い守備から切り返されて16-15と迫られた。それでも、サンバーズもアラインやムセルスキーの好守備で粘り、長いラリーを最後は藤中謙の鋭いインナースパイクで制して18-15と再びリード。終盤、藤中謙のスパイクや、藤中颯のディグで粘りムセルスキーが得点につなげて点差を広げ、ゲームセット。セットカウント3-0でサンバーズが今季18勝目を挙げた。
試合の立ち上がりからエンジン全開のプレーと気迫でチームを勢いづけたアラインは、「先週の試合は1、2セット目にエネルギーがなかなかなかったから、今週からは自分の声でみんなを盛り上げたいと思ってずっと声を出して、結果的に3-0で勝ってよかった」と語った。
スパイク決定率も57.1%と試合を通して高い数字を残し、「試合の前にちょっとランキングを見て、『オレちょっと離されてるな。ちゃんとスパイク決めよ』と思った」と笑う。
最近はサーブレシーブで崩されることが少なく、ディグでも好プレーを見せており、総合力の高い欠かせない戦力となっている。
また、この日は第1セット中盤に小野寺の連続ブロックで流れを変えるなどブロックが機能し、チームとして10本のブロックポイントを記録した。
小野寺は、「平日の練習でもブロック練習を取り入れて、意識して試合に臨んだので、多く本数が出せたのはチームとしてもよかった。個人としては、相手に打たれる瞬間のブロックのかたちが良くないので、そこを意識していました。相手のレフトやパイプは効果的に抑えられましたが、クイック、ライトはなかなか仕留めきれなかった部分もあるので、明日以降の課題です」と満足することなく課題を挙げる。
年明けの2試合は体調不良のためコートを離れたが、翌週から復帰し、徐々にまたパフォーマンスを上げてきた。スパイク決定率でもリーグの6位につけており、攻守ともに今後の首位争いのキーになる1人だ。
「今日に関してはトスが合わないシーンも多かったですし、決定率も悪かったですが、焦らずパフォーマンスを上げていきます。ファイナルステージに向けて精度や決定率を上げて、本数を増やしていけるように、大宅と会話をしながら試合に臨んでいます」と小野寺。
試合後は、ベンチに座って話し合う小野寺と大宅の姿があった。
レギュラーラウンドはすでに後半戦に入っている。サンバーズは"その後"の戦いも視野に入れながら、勝利にも満足することなく精度を高めていく。