2023-24 V.LEAGUE VC長野トライデンツ戦
- 開催日時
- 2023年10月29日(日) 13:30
- 会場
- エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)

3
- 25-16
- 25-15
- 25-22
WIN
0

試合経過

2023-24V.LEAGUE DIVISION1第6戦。現在4勝1敗で2位につけているサンバーズは、ホーム・エディオンアリーナ大阪でVC長野トライデンツと対戦した。
第1セットはVC長野のブロックで先行される。開幕戦以来の先発出場となったアラインがサーブで狙われるが、小野寺のクイックや藤中謙のスパイクで攻撃のリズムを作り、アラインも持ち前の爆発力のあるスパイクで得点を重ねる。小野寺が巧みなショートサーブでエースを奪い11-11と追いつくと、次は速いサーブで崩し、藤中謙のスパイクで切り返し12-11と逆転。さらに、小野寺が2本目のエースを奪い13-11とリードした。中盤は大宅の好守備をムセルスキーが立て続けに得点につなげ点差を広げる。終盤も藤中謙が技ありのサーブでエースを奪い19-13。さらに、リリーフサーバーの西田のサーブで揺さぶり、ブロックで仕留めて21-14と大差をつけ、セットを先取した。
第2セットはアラインのサーブで崩し、大宅がダイレクトスパイクを叩き込んで先行。VC長野のブロックなどで逆転されるが、ムセルスキーのブロックで7-7と追いつくと、藤中謙のサーブで揺さぶり、リベロ藤中颯のディグで粘って相手のミスを誘ったり、アライン、ムセルスキーのカウンターアタック、佐藤、アラインのブロックなどで10連続得点を奪い15-7と一気に大差をつけた。終盤は小野寺、佐藤のクイックで得点を重ねて流れを渡さず、セットを連取した。
第3セットは小野寺のブロックで先行。その後サービスエースを奪われたり、好守備から切り返されて8-10とリードされるが、ムセルスキーの強力なサーブで崩し、小野寺のクイックで切り返したり、ブロックで仕留めて11-10と逆転。その後逆転されるが、ムセルスキーのカウンターアタックで15-14と再び逆転し、VC長野のミスで21-18と点差を広げた。相手の粘り強い守備から切り返されて追い上げられるが、終盤、アラインのフェイクセット(スパイクを打つと見せかけてトスを上げる)からムセルスキーがスパイクを決めてブレイクし、23-20と再び点差を広げる。小野寺が相手コートの角に鮮やかにノータッチエースを決めてマッチポイントを握ると、最後はムセルスキーのスパイクで締めてゲームセット。サンバーズは3試合連続のストレート勝利を収めた。
この日は各セットとも序盤は競り合いとなったが、サーブをきっかけに流れをつかんで抜け出した。特に小野寺はスピードのあるサーブやショートサーブといった多彩なサーブを織り交ぜて3本のエースを奪うなど、終始サーブで相手にプレッシャーをかけ続けた。
Vリーグ開幕前に行われた日本代表のパリ五輪予選の時からサーブが好調だった小野寺。「サーブのいい感覚をつかむには本数を多く打たなきゃいけないんですけど、五輪予選前の合宿ですごく本数を多く打てて、その時につかめたいい感覚を今も持ちながら戦えている。自分なりに、どこに打てば崩れるかな、どういうサーブを相手は嫌がるかなと考えて、ある程度楽しみながらできているので、気持ちの面でもリラックスして打てているのかなと思う。速いサーブもショートサーブもフローターもコントロールできているので、継続していきたい」と語る。
また、今季は西田や、この日は出場機会がなかったが髙橋塁など、セット終盤に登場するリリーフサーバーが必ずと言っていいほどブレイクにつなげる頼もしい役割を果たしている。山村監督は、「リードしている展開の時は、西田のフローターサーブで相手を崩して、さらにブレイクする。ビハインドの展開では、塁の攻めたジャンプサーブでなんとかブレイクを取って並んでいきたい」と起用法を明かす。勝利を引き寄せるための、セット終盤の重要な切り札となっている。
そしてこの日はアラインが開幕戦以来の先発出場。「最初は久しぶりでちょっと硬さがあったけど、だんだんいつも通りにできるようになったと思う。でもまだ今週の練習ではジャンプの回数をコントロールしたりして、フルにはやっていなかったので、来週は100%のプレーをお見せします!」と頼もしい言葉を発した。
着々とチーム力を上げ勢いに乗るサンバーズは、次週、アウェイでジェイテクトSTINGSと対戦する。