試合日程・結果

GAME

2023-24 V.LEAGUE 堺ブレイザーズ戦

開催日時
2024年2月17日(土) 12:05
会場
大浜だいしんアリーナ(堺市立大浜体育館)
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 27-25
  • 25-23
  • 25-14

WIN

0

日本製鉄堺ブレイザーズ

試合経過

 V.LEAGUE DIVISION1第27戦。レギュラーラウンドはいよいよ残り10試合となった。前週V・ファイナルステージ進出を決め、現在2位のサンバーズは、5位日本製鉄堺ブレイザーズと対戦した。

 第1セットは、好守備で粘り、ムセルスキーの3連続得点で3-0と好スタートを切った。小野寺のサーブで崩して藤中謙のスパイクでブレイクし先行を続けるが、中盤、サンバーズのスパイクを拾われて切り返されたり、スパイクミスが出て12-12と追いつかれた。アラインのサーブでプレッシャーをかけ、ムセルスキーのスパイクでブレイクして連続得点を奪い16-13と再び引き離す。ところが終盤、堺の3本のブロックなどで21-22と逆転された。それでも、小野寺のブロックで23-22と逆転。デュースにもつれるが、アラインの高さとパワーのあるパイプ攻撃でリズムよくサイドアウトを重ね、最後はブロックタッチとディグで作ったチャンスをムセルスキーが得点につなげ、27-25で第1セットを制した。

 第2セットもムセルスキーのスパイクでブレイクし2-0と好スタートを切り、アラインのノータッチエースで6-3と先行した。しかし中盤、コンビミスから相手にブレイクを許すなど連続失点してこのセットも9-9と追いつかれる。好守備からアラインのパイプ攻撃でブレイクしたり、ムセルスキー、鬼木のブロックで18-14と再びリード。小野寺が堺のクイックをシャットアウトして相手のブレイクを防ぐと、ムセルスキーの強力なサーブで崩し、アラインのブロックで仕留めて21-16と引き離した。しかしその後、堺の樋口裕希のジャンプサーブに崩されて3連続失点し21-20と迫られた。それでも、リベロの藤中颯がきっちりとサーブレシーブを返し、アラインのスパイクで流れを切って逃げ切り、辛くもセットを連取した。

 1、2セットとも立ち上がりは良かったが、どこか勢いに乗り切れず、連続失点して追いつかれる重苦しい展開が続いた。危うい空気を察して、第2セットのあと、ムセルスキーが「自分たちの『勝つんだ』という気持ちがあまり見えない。昨シーズンの終盤の勝負どころと比べたら別のチームになっているよ。もっと『勝つ』『勝ちたい』という気持ちを出していこう」と全員に向けて語りかけた。

 チームの士気が上がり、ムセルスキー自身もギアが一段上がった第3セットは、好守備からムセルスキーが立て続けにカウンターアタックを叩き込む。そこにアラインも続いて強力なスパイクでブレイクを奪い6-0とスタートダッシュに成功した。その後もムセルスキーのスパイクで点差を広げ、藤中謙のスパイクでサイドアウトを重ねていく。中盤には小野寺のクイックやムセルスキーのスパイクでブレイクを奪って15-6と大差をつけた。終盤はリリーフサーバーで入った甲斐が思い切りのいいサーブで崩してチャンスを作り、アラインのスパイクで得点につなげ、このセットは追い上げを許さない。最後はムセルスキーのサービスエースで締めてゲームセット。セットカウント3-0で今季の22勝目を挙げた。

 リベロの藤中颯は「1、2セット目は、相手にブレイクを取られた時などに切り替えがうまくできず、そのまま2、3点取られることが多かったんですけど、3セット目は切り替えられて、ブレイクを取られても『次の1本で絶対切ってやる!』という気持ちで全員ができていたと思います」と振り返った。

 11日の試合に続き、この日もリベロはサーブレシーブで藤中颯、ディグでは喜入が起用された。藤中颯が「正直な気持ちとしては、ディグもサーブレシーブもどちらも入って多くプレーしたいというのはありますけど、喜入さんも実力のある選手だし、信頼しているので、今は自分はサイドアウトを取ることに集中しています」と言うように、堺の強力なサーブにも大崩れすることなく仕事を果たした。

 攻撃では、ムセルスキーが高いスパイク決定率を残しチームトップの24得点。アラインも、サーブで狙われながら、ムセルスキーに次ぐ15得点を挙げた。

 アラインは今月、念願だった日本国籍を取得。「電話で連絡が来た時は本当にめっちゃ嬉しかった」と両腕でガッツポーズを再現してみせた。

「(国籍取得後も)試合に向かう気持ちは何も変わっていません。変わったのは...チームでのやり取りの中で、今までは(都合が悪くなると)『日本人じゃないから』とか『日本語わからないから』と言っていたけど、これからはそれが使えないなって」と冗談ぽく言って笑った。

 日本人選手となったこれからの目標を「日本代表に入りたいし、世界に私のプレーを見せたいと思っているので頑張ります」と宣言する。大きな目標を視野に入れながら、まずは今シーズン、"サンバーズで日本一"を掲げて突き進む。

2023/24シーズン

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