試合日程・結果

GAME

2023-24 V.LEAGUE パナソニックパンサーズ戦

開催日時
2024年2月 4日(日) 12:05
会場
おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

0

  • 21-25
  • 21-25
  • 21-25

LOSE

3

パナソニックパンサーズ

リザーブメンバー

試合経過

 V.LEAGUE DIVISION1第24戦。現在19勝4敗で2位のサンバーズは、首位パナソニックパンサーズとホーム・おおきにアリーナ舞洲で対戦した。

 前日ストレート負けを喫した相手に、サンバーズは立ち上がりから攻勢をかける。佐藤が力強いサーブで攻め、小野寺のブロックで仕留めてブレイクすると、佐藤がサービスエースを奪い2-0。ムセルスキーが相手のレフト、クイックを連続でブロックし4-0と好スタートを切った。しかしその後、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され6-6と追いつかれた。前日の試合を踏まえて、互いに相手の攻撃に対応したブロックディフェンスを見せ、白熱した攻防が続く。

 中盤、パナソニック深津英臣のサービスエースで逆転され、スパイクミスが出てリードされる。その後、パナソニックのオポジット西田有志の強烈なサーブにエースを奪われるなど連続でブレイクされて13-16と引き離されるが、サンバーズのオポジット、ムセルスキーもコートエンド、コートサイドに立て続けにノータッチエースを突き刺し16-16と追いついた。しかし前日好調だったアラインのパイプ攻撃が立て続けにブロックに捕まりリードされ、第1セットを奪われた。

 第2セットも、藤中颯の好守備などをムセルスキーが強烈なスパイクで次々に得点につなげて3-0と好スタートを切るが、西田に連続サービスエースを奪われ3-3と追いつかれる。その後、パナソニックのサービスエースやサンバーズのスパイクミスで逆転されるが、小野寺のクイックでブレイクし10-9と逆転。その後逆転されるが、アラインが強力なサーブで攻め、藤中颯の好守備をムセルスキーが得点につなげて16-15と逆転すると、大宅のブロックで17-15とリードした。しかしその後サービスエースを奪われて追いつかれると、西田のサービスエースなどで連続失点し一気にセットポイントを握られ、セットを連取された。

 第3セットは序盤からパナソニックの強力なサーブにおされる展開。サーブに崩されて切り返され1-4と先行された。その後もパナソニックのブロックやサービスエース、サンバーズのミスで点差を広げられていく。アウトサイドの兪、ミドルブロッカーの鬼木がコートに入るが流れは変わらない。それでも、ムセルスキーのスパイクでサイドアウトを重ね、終盤ムセルスキーの2本のブロックなどで20-23と迫ったが、追い上げもここまで。セットカウント0-3で敗れた。

 この日はパナソニックの今季一番のサーブに終始圧倒され、西田の4本をはじめとする9本ものサービスエースを奪われた。ジャンプサーブだけでなく、フローターサーブでも嫌なところを狙われて攻撃しづらい状況を作られ、ムセルスキー以外の攻撃を抑えられた。

 リベロの藤中颯は、パナソニックのサーブへの対応について、「相手がよく打ってくるとわかっていたコースも1本で上にあげることができなかったりして、どんどん相手を調子づかせてしまった。パナソニックさんはフローターサーブもスピードがあって、コースを突いてくるいいサーブが多い中で、(普段はアラインを入れず藤中謙、颯の2人で取ることもあるが)今日はアラインを入れることのほうが多かったんですけど、そこで返しきれなかった時にカバーするかしないかが曖昧になって、この2日間は常に後手後手になってしまい、相手サーバーがやりやすい状態になってしまった。今日のサーブは特にいい状態だったと聞きましたが、そういう状態のパナソニックさんにも勝てるように、連係の部分を練習していきたい」と語った。

 それでも、前日の試合よりもアグレッシブな姿勢で臨めていたと山村監督は評価した。

「佐藤のサーブや、ディマ(ムセルスキー)のエースなど、昨日できなかった相手に対する嫌なことはできていた。ハイレベルな攻防という意味では、国内1位2位を争う戦いにふさわしかったと思います」

 試合の立ち上がりに力強いサーブで攻め、サービスエースを含む4連続ブレイクにつなげた佐藤はこう振り返る。

「サーブについてはこの会場に入った時から感覚が悪くなかったんですけど、昨日は試合展開や周りの選手のミスを見て、チーム内のトータルのミスの本数を気にしすぎてしまって、ベンチから『リスクを取れ』という指示が出ていたのに少し消極的になってしまった。昨日は自分たちのサーブ効果率が0%だったので、『すごい悔しいな』『明日はエース取りたいよね』という話をみんなとしていて、自分は最近スタートでサーブを打つことが多いので、やっぱり自分が一番に、思い切り打って流れを持って来たいなと思って、今日は序盤から攻めていった。その結果、ああいう出だしになってよかったと思います」

 ただ、ブロックとスパイクには悔いもにじませた。

「パナソニック戦では毎回思うんですけど、セッターの深津選手は、僕が前衛にいる時に、(小野寺)太志さんが前にいる時よりもクイックを通しやすいと狙って、真ん中を使ってくる印象がある。加えて今季はサイドの攻撃も速くなっているし、高さやパンチ力も上がっている。パナソニックに勝つにはブロックとディグのレベルももっと上げていかないといけないと感じた。でもラリーに持ち込めるシチュエーションもあったので、まったく敵わない相手ではないんじゃないかなという手応えもあったので、次戦う時には頑張りたいなと思います」

 1セットも奪うことができなかったこの2連戦は、今後のサンバーズにとって大きな意味を持つ。優勝するためにやらなければいけないことが明確になった。山村監督はこうリベンジを誓った。

「これまで心の中のどこかに、自分たちはどのチームに対しても勝てるんじゃないかという思いがあったと思うんですけど、昨日今日で、改めてパナソニックさんは強い、今のサンバーズでは勝てないと確認できた。国内に倒すべき相手ができた。レギュラーシーズン3、4節でリベンジができるように、しっかりと今後の試合、また日々の練習の中で"PLAY HARD"というスローガンを体現しながら戦っていきたいと思います」

 次戦のホームゲーム・ジェイテクトSTINGS戦から、また新たなサンバーズの姿を披露する。

2023/24シーズン

TOP