試合日程・結果

GAME

2023-24 V.LEAGUE ヴォレアス北海道戦

開催日時
2024年3月16日(土) 14:00
会場
Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-14
  • 25-10
  • 25-20

WIN

0

ヴォレアス北海道

試合経過

 V.LEAGUE DIVISION1 レギュラーラウンドはついに最終週を迎えた。前週の結果でレギュラーラウンド2位が確定したサンバーズは、ホーム・Asueアリーナ大阪で9位ヴォレアス北海道と対戦した。

 第1セットはムセルスキーのブロックやアラインのスパイクでサイドアウトを重ねると、アラインの強力なサーブで崩し、小野寺のクイックでブレイクし5-2と先行。ムセルスキーのブロックでリードを広げる。サンバーズは藤中謙、藤中颯が粘り強いディグとつなぎを発揮し、相手のスパイクを1本では決めさせない。中盤には鬼木、藤中謙の連続ブロックで16-11と引き離す。さらに、藤中兄弟の好守備を、大宅が正確につなぎ、アラインがクレバーな攻撃で立て続けに得点につなげ19-12と点差を広げる。終盤も小野寺のブロックなどで大差をつけ、セットを先取した。

 隙を見せないサンバーズは第2セットの立ち上がりも、粘り強いつなぎから、小野寺のブロックでラリーを制すると、ムセルスキー、小野寺の連続ブロック、小野寺のクイックで4-0とスタートダッシュに成功した。中盤もアラインのサービスエースや小野寺のクイックなどでブレイクし12-4と引き離してテクニカルタイムアウトを迎える。その後もムセルスキーのスパイクやブロック、小野寺のブロック、アラインのノータッチエースなどで連続得点を奪い22-8と大差をつける。終盤にはリリーフサーバーで入った西田が好サーブで崩してチャンスを作り、鬼木のブロックで仕留めてさらに引き離しセットを連取した。

 第3セットは、小野寺のディグに大宅が飛びついてつなぎ、ムセルスキーがスパイクを決めて5-3と先行。中盤、ヴォレアスのブロックなどで7-9と先行されるが、アラインが巧みなショートサーブで崩し、小野寺のクイックで切り返して11-11と追いつくと、アラインが鮮やかにノータッチエースを奪い12-11と逆転。さらに、鬼木のブロックでブレイクし、小野寺が連続でノータッチエースを決めて16-12と引き離した。終盤も藤中謙のノータッチエースや、リリーフサーバーで入った髙橋塁のサーブで崩し、ムセルスキーのブロックで仕留めて22-15と点差を広げる。終盤追い上げられるが、アラインの強烈なスパイクで流れを断つ。ヴォレアスの粘りにあいながらも最後は藤中謙のスパイクでラリーを制し、ゲームセット。セットカウント3-0で今シーズン29勝目を挙げた。

 すでにレギュラーラウンドの順位が決まった状況での試合だったが、点差が開いても隙を見せることなく、1人1人がしっかりと役割を果たし3404人の観客の前で引き締まったゲームを展開した。

 主将の大宅は「モチベーション高く、目の前の試合に全員が集中して入れていたのでよかった。僕自身はクイックのコンビを、試合の中でどれだけ合わせていけるかというところがまだ課題なので今日は意識しました。個人個人が目標を設定して臨めていたと思うし、個人賞のことも気にしながら、それもモチベーションに変わっていたのかなと思う」と振り返った。

 現在アタック決定率ランキング1位のミドルブロッカー小野寺が、この日も高い決定率を残しトップをキープした。そこはセッターにも大きく関わるところだ。

「ここ何年か小野寺は規定打数に達していなかったし、僕自身も、サンバーズに入ってからミドルがランキングに入るのは初めて。それだけ1シーズン通して信じて上げ続けられた。そこは僕もすごく嬉しいし、自分でも評価できるところなのかなと思います」

 またこの日は藤中謙が、アラインと並びチーム2番目の8本のスパイクを決め、守備だけでなく攻撃でも存在感を発揮した。

 セミファイナルを見据えて、この日のテーマは「コンディションと、コンビやサーブレシーブの関係性など連携面の最終確認」だったと藤中謙は言う。

 この日のように藤中謙が攻撃でも本領を発揮すると終始優位に試合を運ぶことができる。

「僕の打数がムセルスキーやアラインに等しくなることは基本的にはない中でも、僕が決めるか決めないかによって、他の選手のマークの厚さも変わってくる。(決めなければ)相手がやりやすい状況を作ってしまうので、そうならないように、コンスタントに決めていかないといけない」

 サーブレシーブの受数がチームトップで守備面の役割は大きいが、攻撃面でもファイナルラウンドのカギを握りそうだ。

 次戦はレギュラーラウンド最終戦、そして今シーズン最後のホームゲーム。試合後には、今リーグ限りで勇退するリベロ髙橋結の勇退セレモニーも予定されている。

 大宅は試合後のコートインタビューで、「髙橋結人と一緒にできるホームゲームは明日が最後。もっともっとたくさんのお客さんに見てもらいたい」と呼びかけた。

 会場も一体となった『ONE SUNBIRDS』で、髙橋結を送り出す。

2023/24シーズン

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