試合日程・結果

GAME

2023-24 V.LEAGUE 東レアローズ戦

開催日時
2024年2月25日(日) 13:30
会場
おおきにアリーナ舞洲(舞洲アリーナ)
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-19
  • 25-22
  • 25-14

WIN

0

東レアローズ

試合経過

 V.LEAGUE DIVISION1第30戦。現在レギュラーラウンド2位のサンバーズは、6位東レアローズと対戦した。

 第1セットは立ち上がりに小野寺のブロックで先行する。東レの強力なサーブにエースを奪われ逆転されるが、サンバーズは久しぶりに先発出場した佐藤のクイックやアラインのスパイクで得点を重ね、アラインの強烈なサーブで崩し、藤中謙のブロックでラリーを制し11-11と追いついた。アラインが再三好守備で粘り、ムセルスキーが得点につなげて13-12と逆転すると、大宅が左手1本でブロックを決め14-12とリード。さらに、ムセルスキーが好守備から自らスパイクを決めるなど16-12と一気に点差を広げた。東レのサービスエースで追い上げられるが、佐藤、ムセルスキーの連続ブロックで20-15と再びリード。終盤にはムセルスキーのサービスエースも決まり、セットを先取した。

 第2セットはムセルスキーのサービスエースや、アライン、ムセルスキーのカウンターアタック、大宅のブロックで5連続ブレイクを奪い8-3と序盤からリード。その後も小野寺のブロックや喜入のディグで東レの攻撃陣にプレッシャーをかけ12-5と点差を広げた。その後、連続失点して追い上げられるが、喜入の好守備で粘り、小野寺のクイックで切り返して18-13と再びリード。アラインや藤中謙のパイプ攻撃で得点を重ねていく。終盤、東レの連続ブロックで追い上げられるが、小野寺のクイックで逃げ切り、セットを連取した。

 この日は小野寺やムセルスキーを筆頭に堅いブロックで相手に圧力をかけ、スパイカーがそのブロックを避けて抜いてきたスパイクを、ディグできっちり拾った。特に前日63.6%という高いスパイク決定率を残した東レのオポジット、パダル・クリスティアンのスパイクを、ストレートのコースに入った喜入がことごとく拾い、それをスパイカーが得点につなげていった。

 その喜入は第2セット後、同じリベロの藤中颯と2人で何か相談しながらロッカールームに引き上げた。

「相手がブロックをよけて打ってきたボールが多く、それに対して後ろのディフェンスがしつこく反応することはできていた。ただ、フェイントがポロポロ落ちていた。チームの約束事としてはオフブロッカーが行くことになっていたんですけど、ちょっと後ろ過ぎてキツイよね、というボールもあったので、そういうことを相談していました。疑問に思ったことや、『颯志やったらどうするんやろ?』と思ったことは聞くようにしていますね。そうすると、自分にない引き出しが颯志からポロッと出ることもあるので。そういう会話はよくしています」

 そうしたコミュニケーションで、さらに精度を高めて第3セットに臨む。第3セットは序盤からアラインが緩急をつけたサーブで崩し、アラインの好守備をムセルスキーのスパイクで得点につなげたり、小野寺の堅いブロック、アラインのパイプ攻撃などで6連続ブレイクを奪い10-2とこのセットも一気に走った。中盤も大宅やムセルスキーのブロックなどでブレイクし大差をつける。終盤、ムセルスキーに代わって内定選手の甲斐がオポジットに入ると、勢いよく腕を振って次々にスパイクを決め、さらに引き離してゲームセット。セットカウント3-0で勝利した。

 昨日の試合で苦しめられた東レのサーブに対して、この日はサーブレシーブ陣がしっかりと修正して踏ん張り、サンバーズ側はサーブが起点となって終始ブロックとディグが機能し、東レのスパイク決定率を38.2%に抑えた。

 試合の立ち上がりにパダルを止めるなど、効果的な5本のブロックポイントを挙げたミドルブロッカーの小野寺はこう振り返る。

「東レとは今シーズン4試合目で、スパイカーのデータやクセが十分頭に入った上で試合をしているし、喜入とかディフェンス陣もすごく拾ってくれて、前後の関係性が今日はすごくよかった」

 自身のブロックに関しては、「最近レフト側のブロックの調子が良くなくて。イメージした動きができなかったり、止められるボールを止められないシーンが多かったんですけど、昨日の試合後に(東レの髙橋)健太郎に会った時に『こうなってるよ』とアドバイスをもらったんです。(隣でブロックに跳ぶことが多い)大宅の上や間をケアしようとする意識が強過ぎて、手の幅が広くなって前に出ていなかったり、右手の角度に問題があった。そういうアドバイスを意識して臨んだら、今日はいいイメージでできました。彼とは代表で一緒にプレーしている仲で付き合いも長いですし、日頃からお互いにそういう話をしあう関係なので。他の選手もそうですけど、敵味方関係なく、リスペクトし合ってのことです」と友情を明かした。

 また、この2日間はスパイクにサーブにアラインが絶好調で、オリビエコーチが「スーパープレーヤー!」と讃えるほど。

 ショートサーブを巧みに織り交ぜて揺さぶり、連続得点につなげた場面についてアラインは、「毎回サーブを打つ前にリベロがどこにいるか、3人がどんな位置どりをしているかなどを見て、どこに打つかを判断した。エースは1本もなかったけど、サンバーズのディグもよかったので、連続得点につながってよかった」と振り返る。

「スパイクに関しては考え過ぎずに打てているのがいい。良くない時はクロスにばかり打ってしまったりしていたけど、今はラインに打ったりクロスに打ったり、フェイントをしたり、いろいろ使えている」と余裕を感じさせる。

 次週は、1ヶ月前に完敗した首位・パナソニックパンサーズとの再戦だ。アラインは「めっちゃ楽しみ。リベンジしたい!」と意気込む。

 小野寺も「前回対戦した時よりもチームとして完成度が上がってきていると思うし、今週の試合はいい内容を作れたと思うので、それを継続しつつ、来週さらにギアを上げていきたい。残りのレギュラーラウンドをしっかり勝ちきってファイナルステージに行くために一つの山場だと思うので、自分たちのプレーをしっかりするだけかなと思います」と気を引き締める。

 前回パナソニックに連敗してからプレーも精神面も見直し、再生してきた。次週、その成果を存分に発揮する。

2023/24シーズン

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