試合日程・結果

GAME

2023-24 V.LEAGUE 堺ブレイザーズ戦

開催日時
2023年11月18日(土) 14:00
会場
スカイアリーナ (第一総合運動場)
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-18
  • 25-20
  • 25-14

WIN

0

日本製鉄堺ブレイザーズ

試合経過

2023-24V.LEAGUE DIVISION1第9戦。現在7勝1敗で2位のサンバーズは、ホーム・箕面市スカイアリーナで4位日本製鉄堺ブレイザーズと対戦した。

 第1セットの立ち上がり、サンバーズは藤中颯の好守備で粘り、最後は佐藤のクイックでラリーをものにすると、ムセルスキーが相手コートのサイドラインを狙って連続でノータッチエースを決め4-1と好スタートを切る。さらに、小野寺がブロックタッチでチャンスを作り、自らクイックを決めて5-1とリードした。その後はムセルスキーや小野寺の好守備も出て、チーム全員が堅い守備で堺のスパイクを決めさせず、アラインやムセルスキーのスパイクなどでブレイクし点差を広げていく。終盤には大宅の好守備をアラインが得点につなげて21-12と大差をつけた。堺のブロックで追い上げられるが、リリーフサーバーの西田のサーブで揺さぶり、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて再び引き離し、セットを先取した。

 第2セットもアライン、藤中謙のスパイクでブレイクし2-0と好スタートを切るが、その後追いつかれ、互いにサイドアウトの応酬となる。サンバーズは堺の強力なサーブもサーブレシーブ陣がしっかりと返し、藤中謙のパイプ攻撃や佐藤、小野寺のクイックなどでサイドアウトを重ねると、中盤、小野寺が堺のレフト、ライト攻撃を立て続けにブロックして13-10と抜け出した。さらに、アラインの強力なサーブで崩し、ラリーを藤中謙のスパイクなどで制して15-11と点差を広げる。その後も小野寺のサーブと好守備でチャンスを作り、藤中謙が巧みなフェイントで得点につなげて引き離す。藤中謙の変幻自在のサーブで崩してムセルスキーが得点につなげるなど流れを渡さず、セットを連取した。

 第3セットは大宅のブロックで4-2と抜け出すと、小野寺のサーブで揺さぶり、藤中謙の連続ポイントや大宅のブロック、ムセルスキー、佐藤のスパイクなどで連続ブレイク。計6連続得点で10-3と一気に点差を広げた。その後、堺のブロックやサービスエースなどで追い上げられるが、ムセルスキーのスパイクで流れを切ると、小野寺のクイックでブレイクして17-12と再び引き離す。終盤には、堅い守備から藤中謙のスパイクで切り返したり、ムセルスキーのブロック、スパイクなどで6連続得点を奪って一気に試合を締めくくり、セットカウント3-0で勝利した。

 セッターの大宅が「今日は今シーズン一番と言っていいぐらい、みんなの調子が良かった」と振り返ったように、個々が自分の役割を果たし攻守ともにしっかりとチームが噛み合った。

 攻めては、非常にバランスのいいトス配分で、スパイカー全員が高い決定率を残した。そして山村監督が「特にブロックとディフェンスが良かった」と語ったように、試合の立ち上がりからブロックでタッチを取ったり、ディグで粘り強く拾い、相手のサイドアウトを困難に陥れた。

 小野寺は「今日はブロックも良かったと思うけど、それ以上にフロアディフェンスが良かった。サーブで大きく崩すシーンは少なかったんですけど、それでもディフェンスで粘り強く拾えていたのは良かった」と振り返った。

 試合の立ち上がりから好守備を連発しチームを勢いに乗せたリベロの藤中颯は、「ブロックタッチがしっかりできていたし、そうなると相手スパイカーはブロックをよけて打ってくるので、自分はそこに入って拾えていた。その両方がうまくできた。ブロックも良かったし、相手が逃げてきたところに、全員がうまく位置どりできていた」と納得の表情だった。

 今季は昨季以上にディフェンス力が上がっているが、その一因は新加入のミドルブロッカー小野寺にある。前衛でブロッカーとして存在感を発揮するのはもちろんだが、202cmの長身ながら守備やつなぎも得意とするオールラウンダーの小野寺は、サーブを打った後の守備でも好プレーを連発。「いい位置どりができていたと思うし、ブロックもうまく(コースを)絞ってくれていたし、スパイカーの動きもよく見えていた」と手応えを語る。

 小野寺のディグ力には、リベロの藤中颯も驚きを隠せない。

「すごいですよね。『ヤベ!!』って焦ります。あそこまでミドルが拾っちゃうと、リベロの自分はもっと拾わなきゃって(笑)。本当にうまいです。2mを超えていてあそこまで上手な人はあまりいないので、本当にすごいと思います」

 それに加えて、日々の練習がチームの守備力を底上げしていると、山村監督は言う。

「Bチームのセッターの西田に、今週で言うと堺のセッター山口君の傾向を伝えてちょっとトスワークを変えてもらったり、今Bチームには兪も加わってかなりレベルが高くなっているので、互いに簡単に決めることができない。ブロックディフェンスのいい練習になっていると思います」

 藤中颯も、「Aチームだけじゃない、チーム全体の勝利だと思います」と胸を張った。

 8勝目を挙げたサンバーズは、この日の結果で首位に浮上。勝ちながら、チームをさらに強固なものにしていく。

2023/24シーズン

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