試合日程・結果

GAME

2023-24 V.LEAGUE VC長野トライデンツ戦

開催日時
2023年10月28日(土) 14:00
会場
エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-16
  • 25-14
  • 25-20

WIN

0

VC長野トライデンツ

試合経過

2023-24V.LEAGUE DIVISION1第5戦。サンバーズはホーム・エディオンアリーナ大阪でVC長野トライデンツと対戦した。

 第1セットは出だしからサンバーズのブロックが機能し、ブロックタッチや好守備で作ったチャンスを、ムセルスキーが立て続けに得点につなげ3-0とスタートダッシュに成功。中盤は藤中謙がパイプ攻撃を決めたり、レフトからリズムよく得点を重ね、小野寺、佐藤の両ミドルブロッカーも鋭いクイックを決めて流れを渡さない。終盤には佐藤のブロックや鍬田のパイプ攻撃、藤中謙のスパイク、ブロックなどで5連続ブレイクし20-12と一気に引き離す。終始ブロックとディグで相手の攻撃を機能させなかったサンバーズが、最後は小野寺のブロックで締めてセットを先取した。

 第2セットはVC長野のブロックで先行されるが、ムセルスキーの好守備を、大宅が丁寧につないでムセルスキーがカウンターアタックを決め追いつくと、大宅の好守備をムセルスキーが得点につなげて8-7と逆転。藤中謙のパイプ攻撃でブレイクするなど、サンバーズは相手に的を絞らせない攻撃でリードを広げる。中盤も鍬田の強力なジャンプサーブで崩して3枚ブロックで仕留め15-11と引き離す。終盤には、小野寺のサーブでエースを奪ったり、藤中謙やムセルスキー、佐藤のスパイクで切り返すなど、7連続得点で22-12と大差をつける。終盤も佐藤の力強いクイックで得点を重ね、セットを連取した。

 第3セットはVC長野のサーブに崩されながらも、ムセルスキーのスパイクや大宅のブロック、ツーアタックなどでサイドアウトを重ねていく。中盤、サンバーズはムセルスキーや鍬田のサーブでプレッシャーをかけて相手のミスを誘い14-9と点差を広げる。終盤には、リリーフサーバーとして入った西田がエースを奪って20-13と大差をつけた。セット途中から入ったアラインがパイプ攻撃を決めたり、今季新加入した中国出身のアウトサイド兪も初めてコートに入り、25点目を決めて試合を締めくくった。

 この日は非常にバランスのいい配球で相手に的を絞らせず、チームのスパイク決定率は64.5%に上った。サーブレシーブが乱れた場面でも、ムセルスキーだけに頼るのではなく、藤中謙や鍬田にトスを上げて決めたり、リバウンドを取って攻撃を仕切り直すという、今季目指してきた戦い方ができた。

 セッターの大宅は、「これまでの4試合はかなり負担をかけたこともあって、今日はディマ(ムセルスキー)の本数をとにかく下げたかった。両レフトも決まったし、ミドルもだんだん通ってきたのでありがたかったです」と納得の表情。

 特にこの日は藤中謙が15本中11本決定(73.3%)という高いスパイク決定率を残し、ムセルスキーに次ぐチーム2番目の12得点を挙げた。守備の要でもある藤中謙が攻撃でも存在感を発揮した試合は強い。

 大宅は「謙也さんはサーブレシーブの受数が桁違いなので、スパイクもやってよというのはちょっとあれなんですけど(苦笑)、今日はすごく決まっていた。本数が少ない試合でも、高い決定率や効果率をキープしてくれると、僕としても選択肢が減らないので助かります」と感謝する。

 求められる役割が広がったことについて藤中謙は、「バレーボールをするにあたって大変だと思うことはあまりない。楽しいです」と笑う。「ディマ一辺倒にならずに、できるだけこちらの攻撃の選択肢を増やせる状況を作っていきたい」。

 アウトサイドでは、体調不良で前週は欠場していたアラインが試合途中から復帰し、新加入の兪もサンバーズデビュー。アラインに代わって先発を務めてきた鍬田も好調で、「嬉しい悲鳴」と山村監督が起用に悩むほど。

 ミドルブロッカーでは、佐藤が高い決定率を残し、ブロックでも存在感を発揮した。ポジション争いの中、前週、一度は先発を外れたが、途中出場からチャンスをつかみ、再び先発の座を取り戻した。

 ミドルの対角を組む新加入の小野寺は、東海大学時代の1年先輩。「すごく参考になるお手本のようなプレーをされるので、困った時には(小野寺)太志さんのマネをしよう、という感じでやっていた。そういう人が身近にいるのは大きい」と言う。

 競争し、刺激し合いながら、今季目指している全員攻撃の実現に向け、サンバーズは突き進む。

2023/24シーズン

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