試合日程・結果

GAME

2021-22 V.LEAGUE 大阪HG ジェイテクトSTINGS戦

開催日時
2021年10月31日(日) 16:00
会場
丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)
サンバーズ
サンバーズ

3

  • 25-20
  • 25-17
  • 25-16

WIN

0

ジェイテクトSTINGS

スターティングメンバー

鶴田 大樹

リベロ

リザーブメンバー

試合経過

 2021-22V.LEAGUE DIVISION1第6戦。現在4勝1敗で4位のサンバーズは、ホーム・丸善インテックアリーナ大阪でジェイテクトSTINGSと対戦した。

 第1セットの立ち上がり、サンバーズはジェイテクトの堅い守備に拾われてスパイクが決まらず、ブロックに捕まったりミスが出て0-4と出遅れた。それでもアラインが豪快にカウンターアタックを決めて追い上げを開始。アラインがサービスエースを奪ったり、サーブで崩して柳田がブロックで仕留め7-7と追いついた。藤中が巧みなフェイントでラリーを制して9-8と逆転すると、柳田のサービスエースで10-8とリードした。さらに、小川のサーブで揺さぶり、アラインがカウンターアタックを決めて13-9とリードを広げる。ジェイテクトのブロックなどで追い上げられるが、大宅の好守備を藤中が巧みなスパイクで得点につなげて15-12と再び引き離す。小野のブロード攻撃も鮮やかに決まって流れを渡さない。終盤にはリリーフサーバーの佐藤がサーブで崩して相手のミスを誘ったり、小川がクイックを決めてラリーを制して連続得点し20-14とリードを広げる。ジェイテクトのカウンターアタックで追い上げられるが、柳田の強烈なサービスエースや、小川のカウンターアタックで引き離し、サンバーズがセットを先取した。

 第2セットは小野の鮮やかなBクイックで好スタートを切ると、アラインがサイドラインぎわにノータッチエースを決め5-4と先行する。柳田やアラインのスパイクでサイドアウトを重ね、中盤はサーブでプレッシャーをかけてジェイテクトのミスを誘い11-8とリードした。サンバーズのスパイクミスで追いつかれるが、アラインがサーブで崩してチャンスを作ると、自らバックアタックを決めたり、柳田のカウンターアタックで15-12と再び先行した。終盤は、小川が巧みなフローターサーブで崩し、小野が相手のパイプ攻撃をシャットアウトしたり、ダイレクトスパイクを決め、4連続得点で21-15と引き離した。最後はリリーフサーバーの西田のサーブで揺さぶって得点につなげ、セットを連取した。
 いい形で2セットを連取したサンバーズだが、今季の開幕戦では2セット連取の後、2セットを取り返されフルセットに持ち込まれた苦い記憶がある。この日はそれを教訓にした。
 試合前にも、第3セットの前にも、山村監督は、「相手の息の根を止めるまでが試合。隙を見せたら相手を生き返らせてしまう」という話をした。
 主将の大宅も、「個人個人が意識はしていたと思う。ホームゲームはずっとフルセットになっていたので、僕自身もやっぱりスッキリ勝ちたいという思いは強かった。最初の8点を取るまで、とにかく集中してやることを意識していました」と振り返る。

 第3セットは大宅のサーブから始まることがわかっていたため、第2セット後の10分間のインターバルの間も、集中力を切らさずに備えた。
 第3セットの立ち上がりは、その大宅が鋭いジャンプサーブを立て続けに打ち込み、小野と藤中が、怒涛の5連続ブロックで5-0とスタートダッシュに成功。さらに、柳田のパイプ攻撃で6-0とした。その後もアラインのブロックで8-1と点差を広げ、最高の形で8点のテクニカルタイムアウトを迎えた。点差が開いてもサンバーズは隙を見せることなく、柳田や藤中のスパイクできっちりとサイドアウトを重ね、アラインのカウンターアタックで14-6とリードを広げる。藤中のサーブで崩し、柳田がこのセットチーム7本目となるブロックを決めて17-7と大差をつけた。終盤も攻めのサーブと堅い守備を継続して流れを渡さず、柳田のスパイクで点差を広げる。小野がこのセット自身4本目のブロックを決めてマッチポイントを握ると、最後はアラインのスパイクで締めくくった。サンバーズが今季初めてストレートでの勝利を飾った。

 この日は終始サンバーズがサーブで相手にプレッシャーをかけ続けられたことで、主導権を握ることができた。
 また、セッターの大宅がバランスよく攻撃を組み立て、その中でアラインがチーム最多の16得点を挙げた。
 ミスが少なく52.0%のスパイク決定率を残し、サーブでも活躍したアラインは、「個人的には今シーズンの中で1番いいパフォーマンスができた。今はオポジットに入っているので、とにかく点を取るためにベストを尽くそうと考えている。ずっとアウトサイドとして練習してきたので、オポジットは最初慣れない部分もあったけど、オポジットで練習を重ねるにつれて、セッターとのコンビもよくなってきた」と晴れやかな表情で手応えを語った。
 今週はミドルブロッカーの小川が2戦続けて先発出場。この日も高いスパイク決定率を残した。前日の試合後、小川は「僕は他のミドルに比べてテンポが遅い」と話していたが、大宅は「ミドルの中で1番、日頃の練習から、僕と合わせたいという気持ちを感じます。全体練習が終わってからもすぐ、向こうから僕のところに来てくれて、合わせようという意欲がある選手なので、合わせづらいというのはないし、遅くても高さがあって、下に打たない選手なので、僕からすると上げやすい。高い打点からすごくいい位置にたたける選手なので、迷いなく上げられます」と言う。
 アラインや小川といったまだ経験の浅い選手を先発に組み込みながら、ここまで6戦を戦い5勝1敗。この結果は確実に選手たちの自信になっている。
 主将の大宅は、「このメンバーでもこういうバレーができるということを、今、見せられるチャンスだと思う。そこを今日は、観にきてくださった方にお見せできたのかなと思います。毎試合、チャレンジャーとして戦っていきたい。今日みたいに、一生懸命プレーするだけでよくなっていく。最後までボールを追う姿勢だったり、そういうものを、もう一度みんなで確認できた2日間だったのかなと思います」と充実した表情だった。
 山村監督も、「このメンバーで戦ってきて、この6試合目で、ようやくチームとしてかたちになってきた」と手応えを漂わせた。
 この先も、どんな相手にも、挑戦者として、泥臭く戦う。その姿勢は変わらない。次週は、滋賀県草津市のYMITアリーナで東レアローズと対戦する。

2021/22シーズン

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