試合日程・結果

GAME

2024-25 大同生命SV.LEAGUE 3月30日(日) ヴォレアス北海道戦

開催日時
2025年3月30日(日) 13:05
会場
Asueアリーナ大阪
サントリーサンバーズ大阪
サントリーサンバーズ大阪

3

  • 25-20
  • 25-17
  • 25-16

WIN

0

ヴォレアス北海道

試合経過

 2024-25大同生命SV.LEAGUEレギュラーラウンドは残り5試合。現在11連勝中の3位サンバーズは、10位ヴォレアス北海道とホーム・Asueアリーナ大阪で対戦した。サンバーズにとってはレギュラーラウンド最後のホームゲームとなる。

 第1セットは柏田のブロックで相手のブレイクを阻むと、堅い守備からシリフカが立て続けにバックアタックを決め10-6とリードする。髙橋藍がショートサーブで揺さぶり、リベロ喜入の好守備でラリーに持ち込むと、ムセルスキーが得点に繋げ、点差を広げた。ヴォレアスのサービスエースやブロックなどで16-16と追いつかれるが、終盤、リリーフサーバーの甲斐が鋭いサーブで崩し、髙橋藍、ムセルスキーのスパイクでブレイクし21-17と一気に引き離した。最後は髙橋藍が足で懸命に繋いだボールが得点となり、セットを先取した。

 第2セットは髙橋藍が立て続けにパイプ攻撃を叩き込み先行すると、喜入の好守備を大宅が正確に繋ぎ、ムセルスキーがスパイクを決めて8-5とリード。シリフカや髙橋藍のスパイクでサイドアウトを重ねていく。中盤は、髙橋藍がショートサーブとパワーサーブで2本のサービスエースを奪ったり、シリフカのスパイクや鬼木のブロックで4連続ブレイクし16-10と引き離す。このセットもリリーフサーバー甲斐のサーブから、ムセルスキーのスパイクでブレイク。終盤にはアラインもリリーフサーバーとして登場し、強力なサーブで崩して鬼木、髙橋藍のスパイクでブレイクして大差をつけ、セットを連取した。

 第3セットはムセルスキーの強烈なサーブで崩し、シリフカがキレのあるスパイクで切り返すなど9-3とリード。シリフカの華麗なフェイクセットから、髙橋藍が鮮やかにレフトスパイクを決めて会場を沸かせ、12-5と引き離した。ヴォレアスの強力なサーブも、サーブレシーブ陣がしっかりと返球して着実にサイドアウトを重ねていく。終盤には髙橋藍のサーブで揺さぶり、鬼木のブロックで仕留めて点差を広げ、ゲームセット。セットカウント3-0で勝利し、連勝を12に伸ばした。

 この試合にはホームゲーム最多の7430人が集まった。今季のホームゲーム観客動員数は10万4380人となり、目標に掲げていた10万人を突破した。

 その歓声の中で、前日に続きこの日も髙橋藍がチーム最多の18得点を奪い躍動。好調のサーブでも、2本のエースを奪っただけでなく、強弱を使い分けて多くのブレイクに繋げた。強打サーブの威力が増していることで、ショートサーブの効果もますます高まっている。

「コンディションがよくなり、パフォーマンスが上がっていることもあって、サーブに対して自信を持って打てている。相手のシフトが前(ショートサーブ)を意識しているなら、強いサーブを。逆に強いサーブを待っている時にはショートサーブがすごく効く。ショートサーブはエースを狙うというより、(サーブを取らせて体勢を崩させ)スパイカーの数を減らすという狙いが大きい。うちにはいいブロッカーが揃っているので。そういったところを工夫しながらやれています」と髙橋藍は手応えをにじませる。

 守備ではリベロの喜入が再三、好プレーでチャンスを作った。前日の試合は途中から、ムセルスキーがサーブを打つローテーションだけピンポイントで入ったが、そこで結果を残し、この日はディグのリベロとして先発出場を掴んだ。

 オリビエ監督は「相手のオポジットのスパイクをなかなか拾えていなかったが、彼が入って何本か素晴らしいディグを上げてくれた。いろいろな選手を使って集中力を上げてもらうという考えもあって起用した」と意図を明かす。

 開幕戦以来の久しぶりの先発だったが、「普段チームのAB戦ではサンバーズのAチームの強いスパイクを受けているので。今日はあまり気負って空回りしないように、上げられるボールをしっかり上げよう、ぐらいの意識でした。それでも慣れるまで少し時間がかかりましたけど、まあまあ、ある程度はできたかなという感じです」と喜入。

「ずっと(藤中)颯志が1人で出ていたので、疲れが溜まっている部分もあると思う。だからこそ、プレーオフに向けて起爆剤というか、自分が入ったらコート内の雰囲気がよくなるような、そういう影響を及ぼせるようにしていけたら」

 主将の藤中謙が右足首の手術のためコートを離れてからは、喜入がゲームキャプテンを任されてきた。

「謙也さんが意識してやっていたこと、例えば試合が始まる前には1人1人にハイタッチしに行って、個々に話しかけるとか、そういうことを自分もやったりしました。とはいえみんなキャプテンシーがある選手なので、いつも通りでしたけどね」

 そしてこの日は、藤中謙が手術から復帰し約2ヶ月ぶりにベンチ入り。喜入は「例えば、『もうちょっと前でもいいんちゃう?』というアドバイスをくれて、その通りに位置どりしたら相手のプッシュが来て、ボールにさわれたり。ポロッと言ってくれる言葉で『おー!謙也さん助かる!』ということが結構あって、それは僕だけじゃないと思う。そういう見えないところでもチームに貢献する。それが謙也さんというか、謙也さんにとっては普通なんですけど、さすがやなと思いました」と感謝した。

 頼れる選手が復帰し、連勝を12に伸ばしたサンバーズは、この日ついに2位に浮上した。レギュラーラウンド2位以上のチームは自動的に準決勝進出が決まる。

 だがレギュラーラウンドはあと4試合残されており、次週は首位・大阪ブルテオンとの頂上決戦が待っている。

「チャンピオンシップ(プレーオフ)に向けてもうひと伸びできるようにやりたい。負けられない試合ではありますけど、あくまでも通過点なので、ここから一層ギアを上げて、ここ1点という時の集中力を高められるように。決勝のような雰囲気でできる試合だと思うので、"プレ決勝"のようなつもりで取り組んでいきたいと思います」と喜入。

 レギュラーラウンドの順位に大きく影響する次週の2連戦も、サンバーズは勝利で駆け抜ける。

2024/25シーズン

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