• 開催日時
    2020年2月24日(月) 14:08
  • 会場
    エフピコアリーナ福山

2019-20 V.LEAGUE ファイナル5 準決勝

  • サンバーズ

    1

  • 25-19
    22-25
    17-25
    27-29
  • 3

2019-20V.LEAGUE DIVISION1、ファイナルステージ第3戦・セミファイナル。GAME1、GAME2を勝ち上がったサンバーズは、ファイナル進出をかけ、レギュラーラウンド2位のジェイテクトSTINGSと対戦した。
 2連勝でセミファイナルに臨み、勢いに乗るサンバーズは、第1セット序盤、小野が力強いサーブを打ち込んで崩し、ムセルスキーがダイレクトスパイクを決めて先行する。サービスエースを奪われ逆転されるが、塩田のブロックですぐに流れを切ると、ムセルスキーがノータッチエースを奪ったり、サーブで崩してミスを誘い6-3とリードした。追い上げられても、小野が相手のクイックをシャットアウトしたり、サーブ好調の大宅がサイドライン上にノータッチエースを決めて11-7と再びリードし、リベロの鶴田が好守備を連発する。ミスが続いて追いつかれるが、季のブロックで再び抜け出すと、ムセルスキーが高い打点からノータッチエースを奪ったり、ブロックがきっちりとタッチを取り、ムセルスキーのスパイクでブレイクして17-13と引き離した。終盤も、ムセルスキーがディグから自らカウンターアタックを決めて20-14と点差を広げ、セットを先取した。
 第2セットは、ジェイテクトの強力なサーブにおされて切り返されたり、サービスエースを奪われ2-4と先行される。それでも季のブロックで連続失点を止め、ムセルスキー、小野がサイドアウトを重ねる。ラリーをムセルスキーのスパイクで制して8-8と追いつくと、鶴田が好守備で粘り、最後は小野のブロックで仕留めて9-8と逆転した。しかし中盤、ラリーを奪われて逆転されると、サンバーズにスパイクミスが出たり、ジェイテクトの好守備からブレイクされ12-15と引き離された。大宅のサーブで崩し、小野のブロックで仕留めて15-16と迫るが、終盤、サンバーズのスパイクを拾われて切り返され、再び点差を広げられた。季のスパイクやクイックでサイドアウトを重ねるが点差を詰められず、セットを奪われた。
 第3セットはムセルスキーのスパイク、季のブロックで2-0と好スタートを切り、藤中が好守備から自らパイプ攻撃を決める。しかしジェイテクトのカジースキ・マテイの緩急をつけたサーブで連続エースを奪われて逆転され、クイックにミスが出て5-8とリードされた。中盤にもスパイクミスが出て8-12と引き離される。それでも、小野が強力なサーブを打ち込み、ムセルスキーがカウンターアタックを決めたり、小野がノータッチエースを決めて11-12と迫る。しかしジェイテクトにカウンターアタックを決められて再びリードを許す。この3日間、精度が高かったサーブレシーブにも少しずつズレが生じており、スパイクミスも多く、ジェイテクトのカウンターアタックなどで14-21と引き離され、セットを連取された。
 追い込まれたが、サンバーズは諦めない。第4セットは小野が鮮やかに移動攻撃を決めて勢いよく走り出すと、ジェイテクトのミスやムセルスキーのブロックなどで4-0とスタートダッシュに成功。小野のノータッチエースで6-1と点差を広げた。ジェイテクトの強力なサーブにおされ、カウンターアタックを決められて7-5と追い上げられるが、相手にミスが出て再び引き離す。サービスエースを奪われて点差を詰められるが、ムセルスキーが確実にスパイクを決めて流れを切り、藤中のパイプ攻撃や塩田、小野のクイックでサイドアウトを重ねリードをキープする。しかし終盤、ジェイテクト西田有志の強力なサーブにこらえきれず、連続エースを奪われ21-22と逆転された。
 それでも、ムセルスキーが強力なサーブで崩し、自らカウンターアタックを決めて23-22と逆転。ジェイテクトの好守備から切り返されてマッチポイントを握られるが、勝利への執念を見せるサンバーズは、途中からコートに入っていた秦が西田のスパイクをブロックし、デュースに持ち込む。その秦のサーブで崩してミスを誘い25-24と再び逆転。サービスエースを奪われて逆転されても、ムセルスキーがカウンターアタックを決めて27-26とまたも逆転し、食らいつく。しかし、スパイクミスが出て再びマッチポイントを握られると、最後はムセルスキーのスパイクがブロックに捕まり、27-29でゲームセット。セットカウント1-3で敗れ、サンバーズは3位で2019/20V.LEAGUEを終えた。
 試合の前半はサーブや、ブロック&ディグが非常に機能してブレイクできていたが、後半はジェイテクトのサーブやディフェンスが機能し、サンバーズはミスが増えていった。
 試合後、コート上で山村コーチに肩を抱えられて涙したセッターの大宅は、「負けてしまったことに対して、すごく悔しい。自分のプレーのできなさに終始、歯がゆさを感じていて、トス回しもほとんどディマ(ムセルスキー)に持っていってしまう展開を作ってしまい、僕のゲーム運びが敗因だと思います」と言葉を絞り出した。
 スパイク決定率を抑えられた藤中は、「ディマ1本になってしまったのは大宅だけの問題ではなくて、チーム全体の課題が出た結果。大事な場面でサービスエースを取られてしまった場面もあって、チームとしても個人としてもまだまだスキルを高めなければいけない」と反省を口にした。
 ミドルブロッカーの小野はこの3連戦、相手ブロックにマークされながらも持ち前の機動力でスパイクコースをこじ開けたが、「ファイナルを目指していた中で、今日敗れたことはすごく悔しい。僕自身ミスが多かったり、大事なところでうまくプレーできずチームに迷惑をかけてしまった。サーブレシーブを返してくれる人、トスを上げてくれる人に対して、最後フィニッシュする役割の僕がミスをして相手に得点を与えてしまったことは、すごく反省しています。メンタルもプレーも、もっともっと成長していかないといけない」と語った。
 サンバーズは今季初の3連戦で、選手たちの疲労は否めなかったが、藤中は、「疲労やコンディションに関しては、試合が終わってからどうこう言っても言い訳にしかならない。コンディション関係なしに、スキル的に劣っていた」と言い切った。
 ファイナルへの執念を見せ最後まで食らいついたが及ばず、選手たちは自身のプレーを悔やみ、誰かのせいにすることなく、それぞれが責任を負った。
 荻野監督は、「1セット目はいい形で入れたけれど、2セット目から相手のサーブに少し崩されて、そこから単純な攻撃になり相手に切り返される展開になった。レフトサイドの決定率が低く、攻撃がムセルスキーとクイックに偏ってしまった」と敗因を分析しながらも、「3連戦というこのきついスケジュールの中、選手たちは本当によくやってくれた。昨シーズンよりも選手は成長してくれた」と選手たちをねぎらった。
 ここ数年はファイナルステージで力を発揮できず、順位を落として終わっていたが、この3日間でその姿を払拭した。生き残りをかけた一発勝負のGAME1、GAME2で、萎縮することなく1人1人が堂々と役割を果たし、闘志でも相手にまさって、昨季の4位を上回る3位でリーグを終えた。
 しかし、表彰式で銅メダルを首にかけられた選手たちの表情は、悔しさに満ちていた。自分たちはもっと上に行ける。その手応えがあったからこそ、3位で満足できるわけがない。銅メダルを胸にして改めて、頂点への渇望が湧き上がった。
「体力も、メンタルの面でも、もっと強くならなきゃと思った。今回それが見えただけでも、個人としてもチームとしてもまた強くなれる。もっともっと練習して、人間として、プレーヤーとして、強くなっていきたい」と大宅は前を向いた。
 今季はまだ3月に天皇杯、5月に黒鷲旗が控えている。サンバーズはきっと、もっと強くなって帰ってくる。

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