Special Value ボウモア蒸溜所が誇る、歴史的稀少価値

海のシングルモルトの大いなる遺産

ボウモア蒸溜所には古くから守り伝承されつづけている、スコッチのモルト蒸溜所のなかでも別格として謳われる、誇り高い3つの遺産がある。

  • アイラ島最古の蒸溜所であり、スコッチでも一、二とされる古い歴史
  • いまだにフロアモルティングをおこない、麦芽乾燥にピートを焚く伝統的製法
  • 海抜0メートルにある、スコッチ最古の貯蔵庫No.1 Vaults

ボウモア蒸溜所の創業は1779年。アイラ島で最も古い蒸溜所であり、スコットランドでも一、二とされる古い歴史を誇っている。
さらにはスコットランド全土のほとんどのモルト蒸溜所が製麦会社に麦芽製造を委託しているのに対して、21世紀のいまもキルンと呼ばれる麦芽乾燥塔から煙がたなびく稀少なモルト蒸溜所だ。現在、メジャーなモルト蒸溜所の中でも6蒸溜所くらいしかないようだ。
麦芽は70%を麦芽製造会社に委託し、30%は自らが製造する。つまり、いまだにフロアモルティングをおこない、麦芽乾燥にピートを焚いているのだ。

海抜0メートル、
第一貯蔵庫の特殊な貯蔵環境

ボウモア蒸溜所No.1 Vaults(第一貯蔵庫/ヴォルトとは地下貯蔵庫)はスコッチ・モルトウイスキー貯蔵庫として最古の歴史を誇る。さらには潮の香に抱かれた海のシングルモルトとしての唯一無二の特殊な環境下にある。
「ボウモア」はゲール語。「大きな岩礁」のことを言う。訪ねたならば驚くことだろう。No.1 Vaultsはダイレクトに海に面しており、波打ち際の岩盤を削り取り整地した上に建造されたものだとわかる。庫内の床は海面下に位置し、半地下のようなつくりともいえよう。天候次第では波しぶきが外壁を洗い、嵐となれば荒波が容赦なく外壁を打つ。
No.1 Vaultsはそんな極めて稀な立地にあり、原酒樽熟成に理想的な環境をおよそ240年にわたり保ちつづけている。深い熟成のために最適な湿潤さのなか、ほのかに漂う潮の香が熟成中の原酒と対話しながら香味要素の役割を担う。
アイラ島最古の伝統とともに他と比べようもない立地。まさに海のシングルモルト。

Column[エリザベス女王とボウモア]

シングルモルト「ボウモア」は麗しくしなやかな気品、そして力強さもあり、“アイラモルトの女王”とも謳われる。それ故か女王との縁も深い。
1980年、ボウモア蒸溜所に女王エリザベスⅡ世が初訪問された。そのとき女王の前でニューメイクが樽詰めされる。この樽が空けられたのは2002年のこと。女王戴冠50周年のお祝いに「BOWMORE THE QUEEN’S CASK」ボトル648本が誕生した。645本は王室へ献上され、残り3本のうち1本は蒸溜所へ、1本はモリソン・ボウモア社の研究室へ、もう1本はチャリティーを目的としたオークションにかけられた。

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[ボウモア]はスモーキ―4シリーズの製品です。