2026.07.27
会社の成長を牽引する、ダイナミックな経営戦略! 工学部卒"経営管理サントリアン"の挑戦
工学部出身から、入社以来一貫して経理・経営管理の道を歩んできた上出裕磨さん。経理の現場、酒類事業会社の法人統合プロジェクト、ビールやRTD事業の損益管理などを手掛けてきました。数々の経営戦略に携わってきた上出さんに、会社の成長を牽引するダイナミックな業務のやりがいについて教えてもらいます。
工学部から"財経"の道へ
学生時代は工学部でプログラミングや情報システムを学んだ、理系出身の上出さん。就職活動を通じて志望先として選んだのは、サントリーのビジネス部門でした。
上出さん:もともと理系科目が得意だったので、工学部に進学しました。ただ、就職活動をするタイミングで、「自分がどういう仕事をしたいのか」を突き詰めたことが、いわゆる”文系就職”へ方向転換するきっかけでした。当時は、実際にお客様に商品を届けるビジネスの戦略に関わりたいと考えていました。
サントリーを志望したのは、学生時代の居酒屋でのアルバイトでの経験も影響しています。お客様が楽しそうにお酒を飲んでいる姿を見ているうちに、お酒には“人をつなぐ力”があると感じました。また、サントリーは当時、ニュージーランドのフルコア社やフランスのオランジーナ社、そしてアメリカのビーム社など規模の大きなM&Aも積極的に行っていて、そのダイナミックなビジネス戦略にも興味がありました。
入社11年目、サントリー株式会社 戦略本部でビール・RTD事業の損益業務に携わる上出裕磨さん。
入社後の初期配属は、サントリービジネスエキスパート株式会社の経理部。上出さんが挙げていた希望配属先のひとつでした。
上出さん:将来的には事業戦略に関わりたいという思いがあり、それにはお金の知識が必要だと考えて財経部門を志望していました。ただ、周りは経済や経営を専攻してきた人も多いなかで、私は経理の基礎知識も乏しいところからのスタートだったので、最初のほうは苦労も多かったです。
現場では、事業損益を長年担当してきたベテラン担当者の方とのミーティングを任される機会もよくありました。知識も経験も豊富な相手からの質問に即答できず、「一度部署に持ち帰って確認してきます……」なんてことは何度もあって、「まだまだ足りない」と反省することばかりでしたね。でも、そこでのやりとりの一つひとつが、今の自分の引き出しになっています。
経理時代には日商簿記検定試験2級に合格。「必須資格ではありませんが、会計知識はあると有利です」。
経理の基礎を学びながら、現場との信頼関係を築くことに奮闘する上出さん。ひとつの転機となったのが、ある先輩からのアドバイスでした。
上出さん:「この仕事は、経理業務のサポートをするだけではなく、相手がどんな活動をしたいのかを理解することも大事。深い部分までコミュニケーションをとって、相手の要望をどうすれば実現できるのかを一緒に考えるようにするといいよ」と。先輩からのその言葉を意識するようになったことで、現場から「助かった、ありがとう」と言われる機会がぐんと増えました。それが仕事の喜びにもつながりましたね。
大学の研究室では、目指す結論に対して「なぜうまくいかないのか」を掘り下げる力が必要でした。それは経理の仕事も同じで、数字の整合性が合わないときには、「なぜ合わないか」を追う力が求められます。「工学部だから、理系だから、経営管理は向いてない」なんてことはまったくなくて、やりたいという気持ちさえ持っていれば、スキルは後からいくらでもついてくると思います。
数字と"不確実な未来"を読み解く「経営管理」
経理を3年経験した後、サントリーBWS株式会社の経営企画部に異動となった上出さん。酒類事業全体の財務情報を集約し、課題発見から打ち手を考える部署で、経理とはまた違うやりがいがあったといいます。
上出さん:経理では日々の取引を正確に処理することが仕事でした。一方、経営管理は、決算から課題を読み解き、次の打ち手を考える「未来に向けた仕事」といえます。経営陣の意思決定を間近で見る機会も多く、「会社がどうやって動くのか」もリアルに知ることができました。
決算情報から現在の経営課題を見つけ出し、未来を見据えて経営戦略を打ち立てる。
上出さん:もちろん、これまでとはまったく違う仕事になるので、また一から学びが必要です。上司からは「最初はとにかくインプットが大事だ!」とアドバイスされ、就業時間以外にも空き時間を使って事業戦略のフレームワークの本を片っ端から読んだり、研修を受けたりしていましたね。
BWS時代、上出さんが最も手応えを感じたのは、酒類事業会社の法人統合プロジェクトです。ビール、スピリッツ、ワイン、営業会社の法人統合という大仕事に、プロジェクトマネジメントの立場で携わりました。
上出さん:法人の統合というのは本当に大変かつやりがいのある仕事で、基幹システムの設計変更対応から細かい部分まで、あらゆるタスクに対して、方針検討や課題解決、進捗確認対応をしました。決算の取りまとめやレポーティングの通常業務も並行して走っていたので、各部署と連携しながら本当に全速力で走り抜けた1年半でしたね。無事に法人が統合できたときは、本当にやりきったという達成感でいっぱいでした。
「缶の裏側の販売者などの表示切替え方針検討をはじめ、本当に大小さまざまな対応に追われた1年半でした」と笑う上出さん。
さらに4年後にはサントリー株式会社 ビール企画部へ。ビールカテゴリーの売上や利益見込みを策定し、今後の活動計画立案につなげる損益管理を行います。現在も、組織改編を経て戦略本部 経営管理部所属として、引き続きビールとRTDの損益管理を担当しています。
上出さん:損益管理の仕事では、各部署から情報を集めながら、「これくらいの変動が起きそうだから、こんな打ち手をとるべきだ」という前提をまとめて、議論していきます。今であれば、アルミの供給問題だったり、イラン情勢だったりと、予測がつかない未来に対してさまざまなことを見定めることが必要になるのですが、それが本当に難しいんです。
「どのような情報を集める必要があるのか、その勘所も少しずつ身につけています」。
上出さん:不確実な未来に対してどんな前提を見込んだかで、事業全体に大きな影響があります。自分が作成した見込みに誤りがあり、経営成績や事業活動にも影響してしまうときは、とても反省します。そんなプレッシャーはありますが、自分たちが整理した情報をもとに先々の事業活動が決まっていくというやりがいには代えられません。
情報は、自分の足で取りに行く
損益管理の仕事は、マーケティング、営業、SCM(サプライチェーンマネジメント)など、社内のあらゆる部署から情報を集め、議論を重ねることが不可欠です。上出さんはその核心をこう表現します。
上出さん:損益管理は、「さまざまな部署の方々と情報交換を行っていく、コミュニケーションがすべて」だと思いますね。関係する部署を駆け回って、自分から情報を取りに行く能動性も必要です。「今、この部署のこの人に聞かないといけない」というのを見極めながら、日々業務を行っています。
各部署が持つ情報をかき集めて、事業損益を予測。「企業活動全体に影響がある、ダイナミックな仕事です」。
上出さん:また、経営管理部は財務経理部門の出身者だけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つ人材が集まっています。特定のキャリアがないと経営管理に関われないということはなく、それまでのキャリアを生かした多様な道筋がありますし、それだけ多様な視点が必要な仕事だとも言えますね。
上出さんにとって、仕事の原動力となっているのがサントリーのパーパスです。「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」という言葉は、日々の業務の意味を教えてくれるといいます。
同期のメンバーと、社内イベントでの記念撮影。
上出さん:お酒を囲んで人が笑顔になる瞬間や、子どもがおいしそうに清涼飲料水を飲んでいる姿を見ると、サントリーで働いていることの意義を実感できます。だからこそ、自分の考えは素直にぶつけて、しっかり意見交換することを心がけています。その積み重ねがよりよいものを生み出すことになりますから。
プライベートでは、妻との時間も大切にしながらリフレッシュをしています。音楽や食事など夫婦の趣味が共通しているので、いろいろなことを一緒に楽しめていますし、プライベートの充実が、仕事への活力にもなっていますね。
休日は友人家族との旅行や、音楽鑑賞、ショッピングなどで、心身をリフレッシュ。
サントリアンとしての今後のキャリアの具体的なビジョンについては「まだ不確定です(笑)」と微笑む上出さん。しかし、目指す方向性は定まっています。
上出さん:これからも戦略を考える部署で活躍したいという思いがあります。今までずっとお酒の部門を担当してきたので、将来的には飲料や健康食品、ほかにもサントリーが持つ幅広い事業やサービスなど、今とはまた違った分野で経営戦略を練るのも面白そうだなと考えているところです。
上出さんが担当している事業だけでも、ビールからRTD、ノンアルコールまで幅広い商品を扱う。
上出さん:私たちの業務は、数字の取りまとめや情報の整理など、地道なことも多くあります。一方で、マクロな視点でダイナミックな事業戦略にもつながっていく、大胆でエネルギッシュなおもしろさもこの仕事の魅力です。そこでは、「今後の事業活動は、こうしたほうがいいんじゃないか」と自分の意見をしっかりと持ち、熱意を持って伝えられるようになることで、仕事の質も結果も大きく変わってきます。
データを冷静に分析し、真摯に数字と向き合うことはもちろん必要ですが、同時に高い熱量も大事な仕事だと思っています。学部や経験は関係なく、サントリーの財務経理部門や経営管理を目指す人には、ぜひそのような“熱い想い”を持ち続けてほしいですね。

※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。
編集:サントリーホールディングス株式会社 人財戦略部
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上出 裕磨Yuma Kamide
サントリー株式会社
戦略本部 経営管理部
2016年に入社後、サントリービジネスエキスパート株式会社 経理部でサントリー酒類株式会社の経理業務を担当。2019年より、サントリーBWS株式会社 経営企画部で酒類事業の財務レポーティングや酒類事業会社の法人統合プロジェクトを担う。2023年からはサントリー株式会社 ビール企画部でビール事業の損益業務を担当し、組織変更を経て、現職。