2025.08.25

異業種からメーカーへ。キャリア入社の目線で見る、サントリーのデジタル部門で働く魅力

異業種からメーカーへ。キャリア入社の目線で見る、サントリーのデジタル部門で働く魅力

サントリーのデジタル&テクノロジー部門で活躍する社員を特集する本シリーズ。第3回目は、転職によりサントリーにジョインし、デジタル領域で活躍しているサントリーホールディングス株式会社 デジタル本部の関島達矢さんと西村慶彦さんに、具体的な仕事内容やキャリアの変遷、部署の魅力についてお話を伺いました。

無限の可能性に挑む、サントリーのデジタル最前線

サントリーグループにおいて、デジタルを前提条件としたビジネスの構造変革と、さまざまな現場を強くするデジタル活用支援を牽引する「デジタル本部」。その最前線で活躍しているのが、関島さんと西村さんのおふたりです。

関島さん:私はスピリッツ・ワイン事業のデジタル変革を推進することが主なミッションです。

そのなかでもメインで担っている業務が、2023年からサントリーグループに加わった「ヴィノスやまざき」のオンラインショップの売り上げ向上を目的としたプロジェクト。課長としてチームを統括しています。

コンサルティング会社からデジタル人材として、サントリーホールディングス株式会社のデジタル部門に転職した関島達矢さん。

関島さん:単にECの売り上げを伸ばすだけではなく、オンラインショップと全国に27店舗ある実店舗との連携も重要です。そのために、お得な会員プログラムの立ち上げや、オンラインショップでのポイントプログラムを実店舗で活用するための企画立案など、さまざまな施策を進めています。

関島さんが担当している「ヴィノスやまざき」のオンラインショップ。

西村さん:私はデジタル推進部の顧客基盤グループという部門に所属していて、サントリーのLINE公式アカウントを運営するプロジェクトのリーダーをしています。

西村慶彦さんは、新卒で不動産系企業に入社し営業としてキャリアをスタート。営業職としてサントリー株式会社に転職後、現在はデジタル部門で活躍中。

西村さん:サントリーの公式アカウントでも「サントリー」と、主に酒類の情報をお届けする「おとなサントリー」では、登録しているユーザーの属性が異なり、アカウントごとに適した運用を行っています。

事業内容や部署ごとに散らばっている顧客データを、サントリー全体の顧客基盤として構築することで、業務の効率化や事業アクションに繋げていくことが、私の主な担当業務です。

LINEアカウント「サントリー」と「おとなサントリー」の配信画面。

デジタル本部が関わる案件は広く、技術やデータの活用方法も多岐にわたるといいます。

西村さん:同じデジタル本部内でも、人によって担当業務はさまざまです。

そこがサントリーのデジタル部門の面白いところですね。みんな、自分の得意分野や知見をもとに、デジタルを通してさまざまな方法でグループのなかの課題解決に向き合っています。

関島さん:「デジタル」といえば、ウェブサイトの運用やSNSマーケティングなどを指すことが多かったかと思いますが、今ではやれることは無限にあると言えるかもしれません。

私たちも「SUNTORY+」や「Comado」といったアプリの開発から、AIの活用、顧客基盤の構築までさまざまなことに携わって来ました。

自分が関心を持って学んだり情報収集したことをもとに、サントリーをよりよくすることを考えることができるという自由さは、サントリーのデジタル部門の魅力でもありますね。

デジタル部門を支える、多様なキャリアと「翻訳力」

バラエティ豊かな人材が集まっているところもデジタル本部のユニークさのひとつ。関島さんと西村さんも、もとは別会社で働いていた「キャリア採用」でサントリーに入社しました。

関島さん:前職はデジタルのコンサルティング関係の仕事をしていて、キャリア採用で2018年にサントリーに入社しました。発足して間もない当時のデジタルマーケティング部は、いわゆる「ウェブ担当」「SNS担当」のような、デジタルの運用部門という感じでした。

入社当時、IT業界の最新動向を知るために、アメリカで開催された「SXSW(サウスバイサウスウエスト)2019」に参加。

関島さん:一方で、「脱運用」という機運も少しずつ生まれていた時期でもあります。受け身ではないデジタル活用を進めていくためには、相手のニーズを探り、そこへの新しいソリューションを組み立てて提案するといったコンサルティングのようなスキルも必要になってきます。

そこで、デジタルスキルの研修において、プロジェクト推進力や課題解決力といったところにも幅を広げて、サントリーのデジタルシフトを目指す人材育成にも力を入れてきました。

西村さん:私は、前職では不動産会社の法人仲介営業などをやっていて、2013年のサントリー入社後も8年間営業部門に所属していました。

営業推進本部時代には、ニューヨークで行われた小売業向け展示会「NRF(Retail's Big Show)」にチームで参加。

西村さん:その後、営業推進本部に配属になり、POSデータ(※)などのシステム支援業務を担当したときに、新しい機能開発を実施。営業部全体にリリースしたところ、社内に一気に浸透し、データによって営業現場の商談の仕方自体も大きく変わるという経験をしました。

そのスピード感やデータを活用する楽しさに触れたことが、デジタル部門への異動を希望するきっかけでした。

※POSデータ:レジを通して記録される、店舗での販売情報のこと。

デジタル本部は、ボリュームゾーンが20~30代で、他部署に比べるとやや若い構成。キャリア採用や、営業部門などからのビヨンド異動(※)のメンバーも多く、現場ではさまざまなシナジーが生まれているそうです。

※ビヨンド異動:経験していない部門や職種への異動のこと。

関島さん:「非デジタル」の関係者にとって、難解なイメージを持たれがちなデジタル活用も、専門用語を多用するのではなく、しっかりと「翻訳」して伝えることは大切ですね。

関島さんは、入社当時は社内のデジタル人材の育成も担当。

西村さん:私自身、「非デジタル」な営業畑の人間だったのですが、現場経験者ならではの目線や課題感を持っているからこそ、デジタルの技術と結びつくことで新たなシナジーが生まれるケースも多く、デジタル本部の人材の多様性が活かされていると感じています。

完全にデジタル畑の人だと、どうしても専門用語で通じるだろうと思ってしまうところがあるんですよね。

その点では「非デジタル」な人間だからこそ、そういった「翻訳」を現場目線でできるところも、営業出身の大きな強みだと思っています。

「WILL」を持つ人へ。サントリーデジタルシフトの展望

生え抜きのプロパー社員もキャリア採用の社員もいきいきと働いている、デジタル本部。キャリア採用のサントリアンのおふたりから見た、サントリーの社風についてお聞きしました。

営業部時代は近畿エリアに勤めていた経験もある西村さん。サントリーに入社して驚いたのが「飲み会の席で仕事に対する愚痴がないこと」と語ります。

西村さん:サントリーに入っていちばんに感じたのは、「愛社精神が強い人が多いな」ということでした。プロパーかキャリア採用かどうかはあまり関係なく、自由で前向きに仕事をする人が多いと思います。

西村さんが参画するLINEのプロジェクトでは、チームのレクリエーションとして担当メンバーでキャンプを開催。

関島さん:やるぞと決めたら一気に物事が進むスピード感もサントリーの強さだと思います。日本ワインや「特茶」のD2C(※)のプロジェクトをスタートするときも、さまざまなブランドが手を挙げて、一気にチームが組まれ、すごいスピードで形になっていきました。

今は、AIを活用しようという話がいろいろなところで上がっていて、商品開発などの川上から、在庫管理の整備など、可能性を模索しながらな新プロジェクトが立ち上がっています。

この数年でもサントリーのデジタルシフトはどんどん進んでいると感じます。

※D2C:Direct to Consumerの略。メーカーやブランドが自社の商品を、卸売業者や小売業者を介さずに、自社ECサイトなどを通じて直接消費者に販売するビジネスモデル。

関島さんが参画する「ヴィノス やまざき」のチームではワイン会が開催されることもしばしば。

西村さん:サントリーは飲料、お酒、サプリなど、取り扱う商品が本当に多いメーカーです。生活のほとんどのシーンに登場するような多様な商品を持つからこそ、そこで得られるデータを製品の垣根を越えて、うまく横に繋げてユーザーメリットを向上していくことが、今後の展望です。

関島さん:マーケティングだけでなく、その手前の在庫管理にも、仕入れにも、商品開発にも……川上から川下まで、デジタルの活躍領域はそのすべて関わってくると思っています。そういったバリューチェーン全体に活動を拡大していくことが、サントリーのデジタル部門の今後のミッションです。

サントリーのデジタル部門には「WILL」が強い人が合っているなと感じています。デジタルへの知見はもちろん大事ではありますが、スキル面は後からでもいくらでも身につきます。

「これをやりたい!」という思いが強い人ほど、そこでいろんな議論が生まれて、会社が動いていく――その意味では、デジタル部門でもやはり「やってみなはれ」の精神が大事なのかなと思います。

「ブレンデッドウイスキーのように、個性が異なる人々が集まり、互いの長所をうまく引き出すような風土がサントリーのデジタル部門の強み」と語るおふたり。

※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。


【サントリーのデジタル人材の記事はコチラ!】

関島達矢

関島達矢Tatsuya Sekijima

サントリーホールディングス株式会社
デジタル本部デジタル推進部 課長

WEBコンサルティング会社、戦略コンサルティング会社を経て、2018年にサントリーホールディングス株式会社に入社。デジタルマーケティング部にて、デジタル人材の育成や「SUNTORY+」「Comado」の立ち上げ、ワイン事業支援等を担当。2025年1月より、デジタル推進部にてスピリッツ&ワイン事業支援を担当。

西村慶彦

西村慶彦Yoshihiko Nishimura

サントリーホールディングス株式会社
デジタル本部デジタル推進部顧客基盤グループ

前職は不動産会社で、法人仲介営業や新規事業開発での営業を経験。2013年9月にサントリー株式会社に入社後、近畿営業本部にて業務用営業や家庭用営業に従事。2021年より営業推進本部にて家庭用営業POSシステムを担当。2024年より現職にて、デジタル部門での顧客基盤構築や、SNS公式アカウントのプロジェクトリーダーを担当。

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