2025.08.04

ジハンピから広がる可能性──サントリーのデジタル職が"やりがい"だらけな理由

ジハンピから広がる可能性──サントリーのデジタル職が

サントリーのデジタル&テクノロジー部門で活躍する社員を特集する本シリーズ。第2回目は、自販機キャッシュレスアプリ「ジハンピ」のローンチにおいて大きな力を発揮した、サントリーホールディングス株式会社 デジタル本部デジタル推進部インキュベーショングループの山内崇弘さんと川口和真さんにお話を伺いました。

デジタル人材として他企業から転職してサントリーに入社したお二人は、サントリーのデジタル分野の取り組みや、キャリア採用のデジタル人材の活躍をどのように見ているのでしょうか。

キャッシュレスで自販機をもっと便利にする「ジハンピ」

2025年3月からサントリーが全国で展開する「ジハンピ」とは、現金がなくてもキャッシュレスでスムーズに飲み物を購入できる自販機アプリです。アプリを立ち上げて「ピッ!」とタッチするだけで、いつでも自販機が利用できます。

2022年にサントリーホールディングス株式会社に入社した山内さん。新卒では印刷会社に入社し、その後は部品製造販売会社でアプリ企画開発や、新規事業UX企画などデジタル戦略を経験。

山内さん:実は自販機のキャッシュレス化は、全国規模で見るとまだ十分に進んでおらず、「現金しか使えなくて不便」「支払い方法を操作するのが億劫」という声が多くありました。そこで開発したのが、この「ジハンピ」です。

自販機事業部とともに「自販機の前に人だかりができるくらい“使ってみたくなるサービス”を考えよう」とさまざまなアイデアを検討してきました。そんななかで、キャッシュレスという最大の課題に取り組んだ新サービスです。

「ジハンピ」端末を搭載した自販機で、専用アプリをかざすとアプリ起動後すぐに決済画面が開き、タッチするだけで飲料が購入できる。

さまざまなデジタルスキルを持つデジタル本部。なかでもインキュベーショングループの特徴的な機能は、さまざまなアイデアを早く機動的に、低コストで形にすることです。

山内さん:チームには、コーディングができる人材もいれば、UIデザインが得意な人材もいます。もちろん、全員がデジタル領域に精通していますが、得意なことがそれぞれ違うことで、幅広い業務をカバーできています。それがアイデアを素早く形にしていくうえで、大きな強みとなっていますね。

川口さん:ジハンピの開発にあたって、重視したのは、「潔さ」でした。

新サービスの開発は、どうしてもいろいろなことを詰め込みたくなるものですが、それらを極限まで削ることでシンプルさを追求しました。また、アプリ上のグラフィックやアニメーションの細部まで配慮し、「ジハンピらしさ」や「使いやすい体験か」を常に問い続けて、開発に取り組みました。

2023年にサントリーホールディングス株式会社に入社した川口さん。新卒でデジタル領域のデザイン会社に入社しプロジェクトマネージャーとして従事。その後、スタートアップでPdM/UIデザイナーとしてキャリアを積む。

あらゆるプロジェクトのイノベーションに伴走するインキュベーショングループ

現在、二人が所属するインキュベーショングループは、2025年1月からの組織変更で名称を変えるとともに、その役割もさらにブラッシュアップしています。

6名のメンバーはほとんどがキャリア採用で、さまざまな社内の新規イノベーションにデジタル面はもとより、あらゆる面でゼロイチから伴走するのがミッションです。

山内さん:現在、伴走しているプロジェクトは、大きく3つのタイプに分かれます。

ひとつは、新商品や新しい商品カテゴリーを創り出すこと。2つ目が、既存事業を拡張するサービスを新たにつくるケース。3つ目が、まったく新しいビジネスを立ち上げるものです。

なかにはデジタル起点ではない新規事業もありますが、インキュベーショングループではそのすべてに伴走します。

「プロジェクトごとにチームを組んで、やりたいこと・やるべきことを掲げて動かしながら、自分たちで模索して進めることができる。責任や難しさがある一方で、チャレンジングで面白い環境です」と山内さん。

事業部側も「アイデアはあるけれど、どこから始めたらいいかわからない」ということが少なくありません。「誰に」「どんな価値を」「ソリューションとしてどんなサービスを」提供していくかを一緒に検討し、その仮説が正しいかを検証しています。

川口さん:取り組むうえで「デジタルは目的ではなく、あくまで課題解決の手段」ということをいつも念頭に置きながら仕事に向き合っています。

サントリーのバリューチェーンは、研究開発、商品企画・設計、原料調達、製造、物流、販売にいたるまで多岐にわたります。また、水資源や生物多様性の保全など、環境活動にも取り組んでいます。

だからこそ、幅広いリアルな現場と、進化し続けるデジタル技術が交差する点が多く、新しい価値や発想が生まれる余地があります。

個人的には、サステナビリティ分野は長年の取り組みで培った知見があり、デジタルの力をかけ合わせることで、より大きなインパクトを発揮できると感じています。

山内さん:サントリーでは全社的にデジタルを活用することを積極的に進めています。

さまざまなAIソリューションを個々人が使いこなすことも広がってきていますし、プログラミングなど専門知識がなくてもできるノーコード開発を駆使し、現場の人間がアプリやシステムをつくる事例も増えてきていますね。

デジタル上の体験だけでは「物足りない人」こそ、サントリーで伸び代がある

これまで他社のデジタル領域でキャリアを積んできたお二人ですが、いわゆるIT企業ではなく、サントリーで働くことを決めた理由はどこにあったのでしょうか。「サントリーだからこそ、できることがある」と、二人は口をそろえて語ります。

山内さん:僕の場合、サントリーが3社目で、歴史と信頼がある一方、チャレンジをし続けている組織カルチャーに惹かれ、サントリーへの入社を決めました。

スタートアップという選択肢もありましたが、日本の大企業ならではの強みを活かして社会に変化を起こすような仕事をしたいと考えました。

川口さん:一番の決め手は、サステナビリティ領域での社会課題の解決がサントリーなら実現できると考えたからです。

前職では、デザインパートナーとして、サントリーメンバーと一緒に仕事をする機会がありました。誠実な姿勢と企業カルチャーの浸透していることが印象的で、その組織風土に惹かれたことが入社の後押しになりました。

川口さんはサステナビリティ領域での経験もあったことから「水と生きる」というコーポレートメッセージにも共感したそう。

社会的インパクトを生み出したい──。そんな野心を形にすべく入社したサントリーで、改めて感じている魅力や働きがいとはどのようなものでしょうか。

川口さん:まずサントリーには挑戦するマインドが徹底されていることを日々実感しています。やりがいとしては、「新しい当たり前」を生み出す最前線にいられることが大きいですね。

生活者に向けたサービスを提供しているので、その反応もダイレクトに感じられます。先日は、京都で修学旅行生が「ジハンピ」を使っているのを目の当たりにして、ものすごくうれしかったですね。

山内さん:サントリーの魅力は、世の中に価値やメッセージを届けるという企業姿勢、そして誠実で個性的な仲間たちの存在です。

サントリーは「夢(志)とそろばん(ビジネス)」を両立させることを大事にしていますが、そのバランスを徹底的に考え抜いたうえで、最後は「オモロイか」で判断することで、みんなが納得する流れをつくれています。そんな価値観のもとで仕事ができていることにとても満足しています。

これまでのキャリアや年齢、勤続年数は違っても、あまり上下関係を感じないフランクなお付き合いだそう。

今後ますます可能性が広がるサントリーのデジタル領域。デジタルとリアルをかけ合わせた世界で価値を生み出すことは、ほかでは味わえない「やりがい」です。

川口さん:デジタル上の体験だけでは何か物足りないと感じている人にとって、リアルな世界でダイナミックな影響を与えられるサントリーの仕事は、大きなやりがいと魅力になることは間違いないと思います。

山内さん:「デジタル×サントリーが得意なこと」をどんどんとかけ合わせていくことで、もっと大きなことができるはず。そんな未来にワクワクできる人に仲間になってほしいですね。

※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。

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【サントリーのデジタル人材の記事はコチラ!】

山内崇弘

山内崇弘Takahiro Yamauchi

サントリーホールディングス株式会社
デジタル本部デジタル推進部インキュベーショングループ

新卒では印刷会社に入社してデザインや営業を担当。その後、部品製造販売会社で媒体デジタル化戦略立案、アプリ企画開発、UIデザイン、新規事業UX企画などデジタル戦略を幅広く担う。その後、2022年にサントリーホールディングス株式会社に入社。デジタル本部 DX戦略部にて、サービス&新規事業の開発支援、「ジハンピ」の立ち上げなどを担当。2025年、組織変更でデジタル推進部インキュベーショングループ所属となり、デジタルを活用した新規事業開発支援を担う。

川口和真

川口和真Kazuma Kawaguchi

サントリーホールディングス株式会社
デジタル本部デジタル推進部インキュベーショングループ

新卒でデザイン会社に入社し、デザインパートナー事業部にて大手企業からスタートアップまで、幅広いクライアントのデジタルプロダクトにおける事業構想からグロースまでを支援。その後、環境系スタートアップにてPdM/UIデザイナーとして新サービス開発・運用を経験。2023年よりサントリーホールディングス株式会社に入社し、「サントリーグリーン水素」「ジハンピ」などを担当。

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