ここで育まれるおいしくて、清らかな水。
それは「サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野」や「サントリープロダクツ(株)多摩川工場」でつくる、ビールや清涼飲料にとって、欠かすことのできない大切な水です。
さらにこの森には、大学演習林ならではの使命があります。
それは、水と生命(いのち)の未来を守るための様々な研究を押し進めること。
そしてその研究成果を実際の整備活動に結びつけること。
未来への道しるべを、ひとつでも多く残していくために。
協定開始:2011年10月
面積:約116ha
対象の工場:
サントリー〈天然水のビール工場〉東京・武蔵野
サントリープロダクツ(株)多摩川工場
レーザー測量や、作業道づくり、植生保護柵の設置などの
ハード面での知見をサントリーが提供し、
それらを利用し、調査や研究活動を行なってもらっています。
その一部を紹介します。
チロリアン風木造建物の本館を拠点に研究や演習を行なっている。
また全国の卒業生らを中心に集められた銘木で作られた資料館も併設。
材質や肌触りも実感できるようになっている。
日照、気温、湿度、雨量、風速、地温などの基礎的データを収集。
地上レーザーOWLを使用し、立木の位置や、それぞれの樹高、胸高直径、材積などを計測。正確性を評価し、他の森への展開も検討。また、伐採する樹の選定にも利用している。
森林の調査や整備を、より効率的に、そして安全に行うためには、不可欠な作業道。サントリーの知見を活かし、ただ強引に道を切り開くのではなく、自然にやさしく、丈夫で長持ちする道づくりを行なった。
成長の早いミツマタを作業道の法面に。植物の根は、土壌流出を防ぐ役割もしてくれます。ミツマタは鹿が好まない植物のため、食い尽くされる心配もほとんどないため、適している。
森林整備などで伐採した樹を、安全かつ効率的に搬出できるのも、作業道づくりをきちんと行なっているからこそ。
伐採した樹は、「育林材」として東京農大・世田谷キャンパスの新研究棟に使用されるなど、無駄にすることなく有効活用している。
ひとつひとつの葉っぱで、描かれた美しい鳥。
豊かな森だからこそ生まれた、作品です。
所在地 | 東京都西多摩郡奥多摩町氷川 |
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面積 | 約116ha |
協定年月 | 2011年10月 |
協定期間 | 30年 |
東京農業大学奥多摩演習林で、研究と一体になった森林整備活動を実施するため、「天然水の森 東京農業大学奥多摩演習林プロジェクト」を協定。