ひょうご
西脇門柳山

ここで育まれるおいしくて、清らかな水。
それは「サントリープロダクツ(株)高砂工場」でつくる清涼飲料などにとって欠かすことのできない大切な水です。

協定開始:2010年12月
面積:約1,056ha
対象の工場:
サントリープロダクツ(株)高砂工場

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岩にみる、森の姿

この辺りでは、「流紋岩」と言われる
火山岩が多く見られます。

これらの岩は、地上に吹き出した溶岩や火山灰が固まってできた山であることを、わたしたちに教えてくれます。
山をつくっている岩石は、水のしみ方や植物の種類などに影響を与えます。

季節を、彩る

春を知らせてくれる花、秋に色を添える実、など
見つけるたび、心までぽっと色づきます。

(上) コバノミツバツツジ:3月終わりごろ、葉よりも先に花が咲きます
(下) ヤブムラサキ:10月ごろ、きれいな紫色の実をつけます

鳥が住むところ

鳥がのびのびと暮らせる森、それは森が豊かな証拠。
ここにもたくさんの鳥たちが暮らしています。

サントリーでは、ワシやタカの子育てを支援しています。

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(左上)サシバのヒナ:初夏に東南アジアから渡ってくるタカの仲間で、日本で子育てをし、秋にはまた南に渡っていく
(右上)オオタカ:大きさはカラスほどで、大きなタカではなく、青いタカがなまってオオタカに
(下)ヨタカ:夜行性で、昼間、木の枝や地面にうずくまっていると、保護色になり見つけにくい

森と向き合うからこそ、
直面する問題

森ととことん向き合うと、
予想もしなかった問題に直面します。
前例がないものや、まだ解決策が見出せていないもの、など難しい問題もあります。
それでも、サントリーはくじけません。水と生命(いのち)にとっての理想の森にするために。

かわいいだけじゃない、鹿問題

近年、鹿の増加により、草や樹の皮が食べ尽くされてしまう被害が各地で見られる。ここは、協定前に植樹されていたエリアで、鹿の食害から守るため、苗木の1本1本にチューブを巻いていたが、風でめくれたチューブを鹿が引っ張って、中の苗木を食べてしまったエリア。

対象地全体を鹿が入れないように植生保護柵で囲み、経過観察。

数年後、風で飛んできた種や、鳥が運んできた種から苗が芽生え、今ではさまざまな広葉樹に覆われた森に再生しつつある。

間伐の効果

植林した針葉樹が所狭しと生えていて、光が地面まで届いていない場所。
そのため、土壌を守ってくれる下草が育ちにくい状況になっている。

細い木や曲がった樹を間伐し、切った木は等高線上に倒しておく。
そうすることで、土壌の流出を防ぎ、木の種がとまりやすくなる。

約8年後。2度の間伐を経て、中低木が繁茂するようになり、土壌が再生し始めている。

社員の森林整備体験

サントリーホールディングスでは、全社員を対象とした人事研修制度として、一度は、天然水の森で森林整備体験をすることになっている。
この森は西日本の体験研修の拠点になっている。

森づくり最前線について知る

所在地 兵庫県西脇市黒田庄町大字門柳
面積 約1,056ha
協定年月 2010年12月
協定期間 30年

兵庫県の「新ひょうごの森づくり」に参画し、兵庫県・西脇市・(社)兵庫県緑化推進協会と基本協定を締結。その後、門柳山保護会生産森林組合を中心とする地元の複数の土地所有者と個別協定を締結。

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