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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2015年7月 7日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #244 “特別編”『勝ち点』日和佐篤

サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
 
 
「勝ち点」(解説:日和佐 篤)
 
 
1試合で最大に取れる勝ち点は5点。勝利4点に4トライ以上の獲得でプラス1点で合わせて5点です。常に5点を取りたいと思っています。ただ4点だったから「マイナス1点」という感覚はありませんが、この1点は取りたいですし、大きいと思います。
 
先ずは勝たないと4点もらえないですし、加えてボーナス1点には4トライが必要なので、70分で2トライ、点差が少ない、となった場合は、もちろん残りの10分で2トライを取りに行きますが、先ずは勝つ事が優先でボーナスポイントのことはあまり考えません。ただそこで3トライ目を取って、残り5分となると、もちろん更にギアをシフトアップしてトライを取りに行きます。

 
負けている時もボーナスポイントを獲りに行きます。7点差以内での負けであれば1点もらえますし、4トライ以上の獲得で1点あります。4トライ取って負けることは、あまりないと思いますが、7点差以内で4トライ取ったらば2ポイントもらえますから、それを取りに行きます。
 
負けているけれど3トライ取っていて10点差、残り5分。そういう時は、もしペナルティーをもらえてショットが狙える位置であれば、狙うかもしれません。狙って、リスタートでまたマイボールになりますから、そこからトライを取りに行くという方法を考えます。
 
10点差のこの場合だと同点にしかならないので、2トライ欲しいですね。残り2分で10点差、3トライであれば、もちろんトライを取りに行きます。ショットで7点差にしないで、3分でもトライを取りに行きます。5分だったら微妙なところですね。追いつける可能性も出てくるので、ペナルティーをもらえたらショットを狙うかもしれません。
 
負けている時は勝ち点のことはあまり考えません。追いつくために、勝つためにどうするか、だけですね。勝ち点は最後に重くのしかかると思うので、取れることに越したことはないですが、最後まで計算は出来ないです。ですので、試合中にボーナスポイントを取りに行こうともちろん思いますが、でも勝つことがいちばん大事なので、勝ち点4を取りに行くということです。

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