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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2015年2月19日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #206 “特別編”『ラック その3』

サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
 
 
「ラック・シチュエーション」その3(解説:西川 征克)
 
 
試合の中でラックが出来た時、オフサイドラインまできっちり下がるということをまずやって、あとはそのラックに自分が必要か、入らない方が良いのかを見極めます。味方のラックでも相手のラックでも、基本的には同じ考えです。
 
味方がその時点でラックに何人入っているか、相手ボールだったらそこで取れるチャンスがあるのかどうか、そういうことを判断します。そこを見極めて、人数が足りているようであれば入りませんし、足りていずにボールが出ない状態であればすぐに入ります。もちろん自分が一番近い時には、絶対に入ります。
 
入るのが遅れると、相手にターンオーバーされるというリスクが高くなるので、遅れないためには、良いシェイプをつくって、攻める場所がだいたい見えてきた上でその形をつくっていくということが大事になってくると思います。ラックは特に得意ではないですが、不得意と言ったらフォワードなので問題がありますよね(笑)。
 
それぞれのセットごとにファーストフェーズがあります。そのファーストフェーズでどれだけクリーンにボールを出せるかによって、次のアタックのしやすさが変わります。ですからラックが出来る時のゲインラインがありますが、その前で取れるのか、後ろで取るかによって、全然圧力が変わってきます。前で出来れば当然良いテンポでプレー出来ます。
 
<つづく>

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