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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2014年5月20日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #159『タッチキック』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「タッチキック」(解説:竹本 竜太郎)
 
 
ボールを蹴ってタッチラインからグラウンドの外に出すキックのことです。自陣の22m以内から蹴るキックは、ノーバウンドで直接外に出てもダイレクトタッチにはなりません。そこは危険なエリアだということもあり、出来ればハーフラインよりも相手側のタッチラインから外へ、ダイレクトで出るように狙って蹴ります。 自陣22mより相手側の場合には、相手のゴールラインとタッチラインが交わる角を狙って、ワンバウンドでタッチラインから出るキックを試みます。例えばフォワードが強いチームで、ラインアウトでのモールが強いチームというのは、真ん中ぐらいのエリアからも、グラバーキックというゴロのキックでタッチラインを狙い、相手ボールにはなりますが、ラインアウトでの勝負に出たりします。
 
角を狙ってタッチラインから出ずに、ゴールラインをボールが割ってしまうと、そのボールを蹴った地点からのスクラムかドロップアウトを相手チームが選ぶことが出来ます。ゴールラインを割って、もし相手がインゴールでボールをキャッチしてボールをゴールライン内に置いた場合は、ドロップアウトからのプレーになります。
 
蹴るテクニックとしては、ボールを縦回転になるようキックして、直線的にワンバウンドしてボールが転がって出るように狙います。変な回転やふわっとしたボールの蹴り方ですと、ボールがバウンドして戻ってきたりすることもあるので、だいたいボールの威力が強めになるようにキックします。
 
もしウイングが相手と競ることの出来るタイミングで出て行けるのであれば、タッチラインから出るか出ないかぐらいに優しくボールを蹴ります。ウイングと相手を競らせ、そういうプレッシャーが来ているとだいたい相手選手はボールを外に蹴り出して逃れるので、マイボールのラインアウトからスタート出来るようになって、自チームのチャンスになります。それには相当高度なテクニックが必要になってきます。

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