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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2013年1月31日

「中年サンゴリアス」その12 元吉和中『仕事と会社とファンあってのサンゴリアス』

中年サンゴリアス◆元吉和中◆仕事と会社とファンあってのサンゴリアス
サントリービア&スピリッツ株式会社 甲信支店
1996~2003年度現役


■日本の心で応援



第1回の「中年サンゴリアス」では伊勢田が「元吉、元吉、元吉...」ってうるさかったですね(笑)。今の仕事は長野県の飲食店さん担当、お酒屋さん担当をしています。長野で5年目ですね。ずっと応援団長としてスタジアムへ応援に行っていましたが、長野から行くのは距離的に大変だったというのもありますが、最後の方は結構モチベーションを保つのが大変でした。

応援団長をやっていちばん思い出になっていることは、ファンの人たちからの「和中、お前が応援しなくてどうするんだ」という逆のプレッシャーです。選手に「応援が足りないよ」と言われるのは当たり前なんですが、客席の元吉のコアなファンみたいな人から「お前もっと声出せよ」とか、「お前がんばれよ」という声が出て、応援っていうのはタイミングもあるので、その辺のプレッシャーがありました。

直人さん(中村)と最初は一緒にやっていて、2人で応援のコールなどを決めて、そこからスタートしたことなので、自分の出来るところとしては、タイミング、邪魔しちゃいけない、ノッテル時と落ち込んでいる時の差をつける、そんなことをポイントにしながらやっていました。

高校時代からラグビーをやってきて、体育会というか、挨拶、上下関係、礼儀が出来て、社会人としてはそれが良かったと思っています。それらは当たり前のことですが、そこがラグビーをやってきて良かったことのひとつ。それと辛い練習をこなしてきた中で、仕事も大変だけれど練習の方がもっと大変だったな、みたいなことを思うと何事も頑張れるということもあります。

今いる長野には長野独特の文化があって、そこでの営業ということで、エリアマーケティングとしてマスコミを絡めた仕事をどんどんしています。例えば、地産地消として、長野のキノコとハイボールをコラボレーションしたりしながら、メディアに出させてもらっています。今はケーブルテレビのラーメン番組に毎月出させてもらっていて、そこで商品をアピールさせてもらっています。皆に「この前も出てたよね、俺の店に来ないでテレビばっかり出てるんじゃないよ」なんて言われますけれど(笑)。

今まで誰もやってなかった独特のことをやらないと、シェアは上がりません。シェアを上げてサントリーの売上を上げるために何をやるかといえば、マスコミとの連動というのが頭にあって、そこから考えついたことです。シェアも4年間のうちに目に見えて上がってきているので、間違ってなかったなと思います。

■飴とムチ

現役時代の思い出は、土田さん(雅人)です。それしか考えられません。監督時代の土田さんは、本当に怖かったし、飴とムチで自分をいちばん極限まで伸ばしてくれた人です。僕を語る上では土田さんしかいないです。基本的にはムチばっかりなんですが、たまに飴をくれるんです。それが、たまらなく嬉しかった。しかも「なんでこんなところで飴くれるんだ」っていうタイミングで。「もう、やられちゃうよ」っていう感じで、手の平で転がされていました。「お前しかできないことは、走ることなんだ。お前の走りと、ボールハンドリングはピカイチだ。だからお前で掻き回して、とにかくお前は走れ。あとは直人で仕留めるから。お前が走らないでどうするんだ」というような、異常な誉め方でした。本当に感謝しています。


今のチームは、僕らがいちばん辛い練習をしたと思った現役時代の練習よりも、さらに辛い練習をしていると聞いています。2部練なんかやったことなくて1部練が当たり前だった時代から3部練になって、本当に選手たちは大変だと思いますが、しっかりとコンディショニングなども管理をされていて、スタッフの皆のサポートがあって、恵まれた環境があるんだと思います。でも「仕事はおろそかにしちゃダメだよ」っていうのは強く思います。OBがもちろんフォローしなければいけませんが、ラグビーばっかりにのめり込んでいる状況になってはいけません。

仕事があって、会社のサポートがあって、ファンの方たちの応援があってのサンゴリアスです。プロ選手は少し違うと思いますが、ぜひ社会人、会社員としてしっかりと自分の立場をわきまえて、それを分かった上でラグビーを頑張って欲しいなと思います。今後の目標は、偉くなって、サンゴリアスのメンバーがOBになっても、そのフォローをしてあげたいと思います。育ててもらったサントリーですし、その中でもサンゴリアスには凄く世話になっているので、今の選手たちがOBになった時にも、サポートしてあげたいなと思います。

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