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連載コラム「谷真海のパラリンピアン・ライフ」仲間との練習 互いに刺激

連載コラム「谷真海のパラリンピアン・ライフ」仲間との練習 互いに刺激

産経新聞の連載コラム「谷真海のパラリンピアン・ライフ」が掲載されました。
今回は、練習仲間の大切さについて。スポーツを通じて、性別や年代、もちろん障がいの有無に関係なく切磋琢磨できる環境に感謝です^^

以下、産経新聞でのコラムより。

仲間との練習 互いに刺激

朝7時過ぎから約1時間半のプールでのスイムトレーニング。合計で3000メートルぐらい泳ぎます。2月上旬。この日最後のメニューとなる100メートル5本の2セット目で、設定タイムが上がりました。1本90秒の設定で、私はやったことのないハードな設定。内心、「回れない...」と思いましたが、すかさずコーチの白戸太朗さんから「とにかく3本きっちり泳ぐこと」という指示でした。

「もう一本いけるか」「いけます」。何とか3本を泳ぎ切った後のことです。キックもしっかり打ってスピードを上げ、心拍もだいぶ上がっていたのですが、もう少し粘れそう、と4本目に挑みました。最後まで泳ぎ切ると、コーチが「グッジョブ!」とねぎらってくれました。

産後2カ月から、自宅近くでアスロニア(東京都渋谷区)が開講しているスクールに通い始めて、1年半が経過しました。一緒に練習しているトライアスロン仲間は、みんな年齢も仕事もさまざま、朝の時間を有効活用してトレーニングをしています。

きつい練習の日には「今日は1日終わってしまったあ」と早くもワイシャツを汗だくにしながら、充実感に満ちた表情で仕事に向かっていきます。家事や育児、仕事...。みんな時間をやりくりしながら、早朝に顔をそろえます。

トライアスロンは、メンタルもとても大事なスポーツ。だからこそ、日々の生活から自分自身を律し、トレーニング時間を確保し、さらにそこで自分に負けないように体も心もタフにトレーニングを積み重ねていく。それが本番の力になること、成長に繋がることを教えてもらっています。私は一回一回の練習で妥協しないことを意識しています。

コーチは、2020年を目指す私の存在が、周囲に刺激を与えていると言ってくださいますが、私にとっては、そんな仲間との練習に刺激をもらっています。

スポーツを通じて、性別や年代、もちろん障がいの有無に関係なく、みんなが一緒に切磋琢磨できる。そんなトライアスロンというスポーツや仲間との出会いは、私にとってかけがえのない財産です。

産経新聞コラム【谷真海のパラリンピアン・ライフ】

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