大会の歴史 第1回~5回History

第5回大会強気に攻め続けた結果、ツアー新記録で2勝目を飾る。

優勝
山岡 明美
開催日
1994年6月9日~6月12日
会場
有馬ロイヤルゴルフクラブ
山岡明美選手

あいにくの雨模様となった最終日。初日からトップを守る山岡明美が、どこまでスコアを伸ばすのかに注目が集まった。

序盤、なかなか波に乗れない苦しい立ち上がりの中で迎えた7番ミドル。セカンドショットはグリーンを捉えたものの、2段グリーンの下22m、難しいラインを残した。2位との差を考えれば、ここは寄せればOKという場面。しかし「ショートだけはしたくなかった」という山岡は強気にカップを狙う。あわやオーバーか。そう思われたボールはカップの縁に当り、一度跳ね上がってからカップに消えた。勝負どころで飛び出したスーパーパット。まさに勝利を決定づける一打であった。

結果、山岡は最終日をイーブンパーで終え、通算13アンダー。2位に6打差をつけ、当時の4日間競技日本最少記録を1ストローク更新する圧勝であった。

第4回大会プロ5年目の苦労人が、信念を貫くゴルフで初優勝。

優勝
前田 真希(すず子)
開催日
1993年6月10日~6月13日
会場
有馬ロイヤルゴルフクラブ
前田真希(すず子)選手

期待の大型新人、福嶋晃子が話題を呼んだ第4回大会。3日目から首位に立った前田真希(旧名:すず子)は、最終日も安定したゴルフで、風雨による悪コンディションにも関わらず、順調にパーを重ねていた。

しかし2位と2打差、勝利目前というところで試練が訪れる。2組前の肥後かおりが16番のイーグルで首位タイ。押し寄せるプレッシャーの中、ここで前田は奮起する。16番で4mを沈めてバーディ。通算5アンダーとし、苦しみながらも逃げ切りで勝利を飾った。

高校卒業後にゴルフを始めたという彼女は、独学で練習を続けてきたという苦労人。最終日も「パーオンしてパーが取れればいい」。そう誓ってスタートしたという。練習に裏付けられた自信。どんなときでもマイペース。この初優勝は、そんな彼女のゴルフに対する信念が生みだした勝利でもあった。

第3回大会百戦錬磨のベテランが混戦を抜け出し、ツアー2勝目。

優勝
柏戸 レイ子
開催日
1992年6月11日~6月14日
会場
有馬ロイヤルゴルフクラブ
柏戸レイ子選手

会場を再び有馬ロイヤルゴルフクラブに移して行われた第3回大会。混戦から抜け出したのはベテランの柏戸レイ子だった。勝負どころは12番ミドル。2オンに成功すると、7.5mの軽いフックラインを真ん中から沈めてバーディ。続く13番ではピンチを招くも、3.5mのパットを沈め、なんとかパーでしのぐ。

その後も安定したプレーを展開し、トップで迎えた最終ホール。ウイニングパットを、なんなく沈めた柏戸は2、3度ボールにキスしてからスタンドへ。グリーンサイドでは後輩ゴルファーから胴上げの祝福を受けた。

練習日、展示された副賞の車を見て「絶対にこの車に乗るんだ」と決めたという柏戸。ツアー参戦3年目から15年間シード権を維持してきた彼女は「今晩は飲みますよ」と、ベテランらしいコメントを残し、8年ぶり2度目の優勝に喜びを爆発させた。

第2回大会期待の若手がプレッシャーをはねのけ、涙の初優勝!

優勝
村口 史子
開催日
1991年6月13日~6月16日
会場
キングフィールズゴルフクラブ
村口史子選手

強風が吹き荒れる初日。新人の藤沢美佐代がトップに立ち、大会は波乱のスタートとなった。しかし、この大会まで6試合連続予選落ちだったという村口史子が3日目に猛ラッシュ。寺沢範美、藤沢と首位に並び、大会は最終日を迎えた。

スタートホール寺沢、藤沢はボギーとしたのに対し、村口はきっちりパーセーブ。その後も初優勝へのプレッシャーを感じさせないプレーぶりで、順調にスコアを伸ばしていく。終わってみれば、2位に3打差をつけての優勝。OLからプロゴルファーに転身した遅咲きルーキーには会場から大きな歓声が寄せられた。

インタビューで「プレッシャーに負けるのは絶対イヤだった」と涙を見せる彼女。この初優勝を機に一躍トッププロの仲間入りを果たし、人気・実力ともに兼ね備えたゴルファーとして、女王への道を駆け上がっていく。

第1回大会勝負は18番ホールで決着、見事初代女王に輝く。

優勝
黄 玥珡
開催日
1990年6月7日~6月10日
会場
有馬ロイヤルゴルフクラブ
黄玥珡選手

関西の名門、有馬ロイヤルゴルフクラブを舞台に行われた第1回大会。ホステスプロの谷三姉妹をはじめ、樋口久子など、国内外を代表するトッププロが顔をそろえた。

初日からトップに立ったのは台湾の黄 玥珡(コウ ゲッキン)。最終日も2位に4打差をつけ独走を続ける。しかし黄は17番で痛恨のダブルボギー、追いかける高村博美がバーディを奪い、勝負の行方は混沌としたまま18番ホールへともつれ込んだ。18番のセカンドショット。高村がグリーンを外したのに対し、黄はきっちり2オンに成功。結局この一打が運命を分けた。黄がこのまま逃げ切りで優勝。見事初代女王の称号を手にすることとなった。

表彰式では誇らしげにトロフィーを掲げた黄。「次は日本女子オープンでタイトルを取りたい。」と次なる目標をあげ、満面の笑顔を見せた。

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